猪熊弘子のレビュー一覧

  • 子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園

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    昨今の多種多様な保育園、幼稚園、こども園の実態についてよく書かれています。著者に弁護士の方がおられるため、それぞれの園が準拠している法律や制度についてもわかりやすく書かれていました。特に、安全な園を選ぶのに必要な視点についての記述は納得させられるものでした。

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    2024年06月23日
  • 子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園

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    幼稚園、保育園といった施設の種類より、その園がどういう園なのか、指針に沿った保育をしているかどうかが大事である。という部分に納得。

    私的には、
    ①『10の姿』の項目が大切にされているか
    ②『主体性』がキーワード
    ③未就学児に勉強は必要なく『遊び』がいかに大切か(自然に触れる遊びがより望ましい)
    の3つを念頭に、園選びをしていきたいと思った。

    後半では、過去に起きた重大事故の事例などが多く記載されており、読んでいて苦しくなった。

    また、保育園の選び方系の本には珍しく、実際に自身の子どもに重大事故が起きた場合にどのような行動を取ればいいか、という事が詳細に説明されている。
    実際起こりうる事を

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    2023年04月12日
  • ムハマド・ユヌス自伝(上)

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    バングラデッシュの女性の地位の低さ、貧困から抜け出せない国民も構造、それをマイクロクレジットにて解決しようとするユヌスの活動がよく分かる本であった。現状をどう変えていくのか考え方の上でも参考になる。朝から晩まで働いても悲惨な極貧状態、施しは金を受け取る者の尊厳を奪う、人口の75%が読み書きできない、貧困とは人々の周りを高い壁で取り囲む。日本でも貧富の格差は大きい。マイクロクレジットの制度を導入したらどうだろうか? 貧しい人に対して施しを与えるのが良いのではなくきちんとお金を貸して仕事をして返してもらうのが良い。日本はバングラデシュに援助をしているがそのお金は政治家にいっているだけで本当に貧しい

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    2020年11月21日
  • 「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?

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    自分が将来子供が欲しいと考えているので、現実を知るにつれて読み進めるのがとても辛かった。
    サブタイトルにもあるように「少子化なのになぜ待機児童が生まれるか」ということについて具体的に書かれていた。保育園の経営の事情や、待機児童ゼロという言葉の裏の真実など。子どもの権利、学ぶ権利、貧困などさまざまな問題が浮かび上がり、読んでいて絶望的な気持ちになる。
    あー、結婚して子供生みたいよー。

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    2017年11月11日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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    現状の保育園事情からも日本は世界の先進国より随分遅れているし、保育園のみならず、幼児教育のこと、子供の権利のことを真剣に考えられていなかったことにただただ驚く。保育園にただ子供を預けられればいいという話ではない。 実際に自分がいくつも保活で保育園を見学して、狭い、汚い、交通量が多い立地など、小さい子供を預けるのに躊躇する保育園がいくつかあったことを思い出す。しかしどこにも受からなければ、その躊躇したところにも預けざる負えなかったかもしれない。実際にそういうことも起きているのが日本の現状でもある。
    本当におかしい。子供は未来なのに。
    子供の権利、保育士という命を預かる専門職の待遇改善など早急に

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    2017年11月11日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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    昨年は「保育園落ちた‥」のブログや、新規保育園の計画中止のニュースで「待機児童問題」という言葉を何度も聞いた。
    だけど「待機児童」の何が問題なのか?本当には分かっていなかった‥問題は、保育そのもの。安心して「保育」を受けられなければ、親は働くことができない。もちろんそれは二人であろうがシングルだろうが、すべての「親」のこと‥。どんな職場であれ必ず「親」がいる。考えてみれば保育の問題は、働く人=この国に暮らすすべての人にとっての問題なのだ。いやいや‥日本、大丈夫だろうか?
    この本はこどもが身近にいる、いないに関わらず、行政や政治家には課題図書にしてもらいたいし、なるべく多くの人(特に若者)が読ん

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    2017年09月26日
  • ムハマド・ユヌス自伝(下)

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    グラミン銀行によるマイクロクレジットを発想し、実現したユヌス自身がそのプロセスを書いたもの。
    自伝的要素は序盤にしかなく、グラミン史を書いた一冊という印象を受ける。
    そして、グラミンの理念を繰り返し繰り返し述べるので後半は「うん…そうだね。正しいよ…」という気分になる。

    なので読後感的には評価が下がりそうなのだが、前半(上巻)は間違いなく面白い。

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    2024年07月25日
  • 子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園

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    幼稚園保育園の選ぶ際、教育方針や環境といった点について特に参考にしようと思って手にした本だが、改めて大前提としての安全性の重要さを痛感させられた。
    園での死亡事故事例は、途中で読むのを断念しそうになるくらい、同年齢を持つ親としては辛いものばかりだったが、子供の命を守るために、保護者として心得ておくべきポイントや、万一重大事故が起きてしまった際の対応等はとても参考になった。

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    2020年08月02日
  • マザー・テレサ語る

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    マザー・テレサの設立された修道会の活動方針としてマザーの詠まれた詩をベースに、具体的な活動内容などについて、マザー本人や周囲で働くボランティアなどに辛抱強く聞き書きを繰り返した記録。彼女に関心がある方ならば、一度は手にとってもらいたい一冊である。

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    2019年09月13日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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     前期高齢者の男性が読んで、何だか暗澹としてくる現場の報告です。

     自分の子供たちのことをきちんと考えなかったし、ましてや保育園とかについて実質的行動を何もしなかった「子育て」だったことに対して、まず振り返らないと、というのが一つ。

     今、目の前の、お孫さんたちや、その母親、父親の置かれている社会的現実に対してというのが二つ目。

     話し合っていらっしゃる、三人の、なんというか、態度に好感を持ちました。国分さんの本はファンですが、残りの二人の本を読むことから、はじめようか、そんな感じです。

     自分の中で何かが始まるといいなと思っています。

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    2019年03月09日
  • ムハマド・ユヌス自伝(下)

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    将来、本当に「貧困博物館」ができるのかもしれない。

    「昔は貧困が世界に存在した」と学校で教えられ、
    子供が「そんなことはないだろう」と信じられない反応をする世の中が。


    2006年、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス。
    彼を知らないのは恥と言っていいだろう。

    私が彼に初めて会ったのは、大学での講演会の実施だった。
    (ユヌス氏の講演会にもかかわらず、100名足らずの部屋を
     使った事務局を恨みたい。立ち見で聞いた)


    ユヌス氏の信念の強さに驚かされた。

    彼は裕福な立場でありながら、あるがゆえに
    貧しい人々を助けている。
    その仕組みは世間からは馬鹿にされたかもしれないが、
    信じてつ

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    2019年01月27日
  • ムハマド・ユヌス自伝(上)

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    将来、本当に「貧困博物館」ができるのかもしれない。

    「昔は貧困が世界に存在した」と学校で教えられ、
    子供が「そんなことはないだろう」と信じられない反応をする世の中が。


    2006年、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス。
    彼を知らないのは恥と言っていいだろう。

    私が彼に初めて会ったのは、大学での講演会の実施だった。
    (ユヌス氏の講演会にもかかわらず、100名足らずの部屋を
     使った事務局を恨みたい。立ち見で聞いた)


    ユヌス氏の信念の強さに驚かされた。

    彼は裕福な立場でありながら、あるがゆえに
    貧しい人々を助けている。
    その仕組みは世間からは馬鹿にされたかもしれないが、
    信じてつ

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    2019年01月27日
  • 子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園

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    購入:2018/9/4

    購入して最初に開いたページが「香川県香川町 小鳩幼児園 虐待死事件」だった。
    なんだよこれ、あり得ない…1歳4ヶ月の子を布団に叩きつけさらに殴打してクモ膜下出血で死亡させる。午前11時に死亡したことを認識していながらSIDSと言えば免責されると考え昼寝時間の終わる15時過ぎまで放置。その後母親に「息をしていない」と電話し救急車も呼ばずかかりつけ医に連れて行き死亡が確認された。

    こんな保育士が存在するのか…虐待保育園として地元じゃ有名で園児が数人にまで減少していたため、園長一人で保育していたことも原因か。


    ラストの方、施設側が弁護士を立てて遺族の知りたいことに一切

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    2018年09月05日
  • ムハマド・ユヌス自伝(下)

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    世界のマイクロファイナンスの情勢と未来への展望、ユヌス教授の思いがつまった本。立ち上げる時にも多大な労力を費やしていたが、新興国に適応させるときにも分厚い壁が立ちふさがっていた。よく成功例にあげられるグラミンの本当に知りたい部分を知ることができた。個人的には下よりも上が好き

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    2016年11月16日
  • ムハマド・ユヌス自伝(上)

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    ビジネスモデルなどの本に例として載っている。ただ結果しか記載されていない各種教科書とは違って、紆余曲折あり今のグラミンは存在する。少し深く知ることができた。自伝なのでさらっと読める。

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    2016年10月29日
  • 「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?

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    「日本死ね!」のブログが話題となった今年前半。
    匿名だからと首相が言えば、皆が猛抗議。
    確かに現実を直視しているとは言えない発言だった。
    しかし、この待機児童問題は当事者になってみなければわからない問題でもあるだろう。
    本書は高齢者に比べ、後手に回される若年層、なかでも「子供」(幼児)のための政治について考察したものである。

    私自身も待機児童の親となった時期があった。
    夫婦揃ってフルタイムで夜勤あり、双方の親の援助なし、これだったら満点でしょ、入れるって!と、思っていたのが間違いだった。
    満点なのは当たり前で、あとは1点ずつの加算を積み重ねていかなければならないのだ。
    それに気づいたのは「不

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    2016年07月06日
  • 「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?

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    保育の問題についてわかりやすくまとまっており、読みやすかった。
    保育園に入りやすい時期にきちんと保育園に入れることばかりを目指して
    情報収集など保活を始めていたけれど、
    そもそも、一日の大半の間子どもを預けるのに適した場所なのかどうか
    厳しい目で妥協せず見極める必要がある、といったことが前提なのだということが
    抜けていることに気付いて、今この世の中の保活騒ぎにどれだけ
    のせられているかと恥ずかしくなった。
    いやーでもなんとかしてほしいよね。

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    2016年03月19日
  • 「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?

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    問題の根深さがわかる。政治学、行政学、政策学、社会運動論などいろんなアプローチができ、日本の縮図とも言える領域。行政の担当者、首長の努力の成果と限界。問題を振り回す政治家、マスコミの認識不測。社会運動の可能性。

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    2016年03月10日
  • 「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?

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    「子育ては、政治に最も近い」という猪熊さんの説明はとても分かりやすかった。ただ、自分の子育てを楽しみに思う気持ちも大きいけど、「少子化なのに待機児童が生まれ続ける」矛盾に、疑問&不安を感じずにはいられない・・・。

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    2014年12月11日
  • 「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?

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    親の便利は子の不便

    待機児童ゼロは数字のマジック。
    →根本的に「カウントのルール」がないので自治体によって、発表の数字に内容は全く異なる

    保育を受ける側、する側、どちらにも大きな問題があり、その問題の影響を受けるのは常に子どもである。

    潜在保育士はたくさんいる。賃金が悪すぎる。

    わかりきっている問題だったのに、この何十年も話は進んでいない。むしろ後退していた。
    やっと動き出しそうなのがこの数年。

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    2014年10月14日