あらすじ
社会問題を解決しながら経済的リターンを得る「ソーシャル・ビジネス」によって、貧困のない世界は実現するのか? ユヌスの地道な努力が実を結び、小さな村で産声をあげたグラミン銀行。貧しい人向けの住宅ローンや健康保険などの新規事業を次々に立ち上げ、ヒラリー・クリントンら世界の有力者の支持も集めるまでに、大きく飛躍していく。人間が持つ能力を信じ、果敢にチャレンジし続けたユヌスの半生。
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Posted by ブクログ
グラミン銀行によるマイクロクレジットを発想し、実現したユヌス自身がそのプロセスを書いたもの。
自伝的要素は序盤にしかなく、グラミン史を書いた一冊という印象を受ける。
そして、グラミンの理念を繰り返し繰り返し述べるので後半は「うん…そうだね。正しいよ…」という気分になる。
なので読後感的には評価が下がりそうなのだが、前半(上巻)は間違いなく面白い。
Posted by ブクログ
将来、本当に「貧困博物館」ができるのかもしれない。
「昔は貧困が世界に存在した」と学校で教えられ、
子供が「そんなことはないだろう」と信じられない反応をする世の中が。
2006年、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス。
彼を知らないのは恥と言っていいだろう。
私が彼に初めて会ったのは、大学での講演会の実施だった。
(ユヌス氏の講演会にもかかわらず、100名足らずの部屋を
使った事務局を恨みたい。立ち見で聞いた)
ユヌス氏の信念の強さに驚かされた。
彼は裕福な立場でありながら、あるがゆえに
貧しい人々を助けている。
その仕組みは世間からは馬鹿にされたかもしれないが、
信じてつづけた彼の偉業「グラミン銀行」を自伝により知ってほしい。