汐見稔幸のレビュー一覧
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保育関係の仕事をしていた妹が
よく汐見先生の名前を口にしており、
印象に残っていました。
興味深い内容の本を出されていたので
読んでみることに。
子どもにたくさん体験を
させてあげることが大切ではあるけれど
それはお金や環境がすべてではない、
ということがよく分かりました。
100のきっかけページも
とても参考になります。
1歳の娘にはまだできないことも
多いけれど成長に合わせて
体験を増やして、親である自分も
楽しんでいけたらいいな。
あとは正解を追い求めないことも
大切にしたい。
情報化社会で他人の子育てなども
目に入ってくるけれど
子育てに正解はない。
自然と子どもにも正解を求めて -
Posted by ブクログ
新書なので手軽に読めると思ったが、読んでみるととても内容が濃く、これからの教育がどうあるべきか根本から問い直そうとしている良書。
効率的に早く知識だけを詰め込むことは、その子の世界感が育たない。そうではなく、社会の定義を教えそこからその子の意味、世界観を作っていくべきという考えはとても納得した。また、学びは子供の体験、日常から発せられ問いから始まる。ということは、学校の中だけの授業では子供をより良い人生に導くためや、主体性、彼らの世界観を育むための教育とはならない。そうではなく、学校と地域の連携を密にし課外授業の割合を増やしたり、著者の言っている学校を午前で切り上げて午後からは自分の興味のある -
Posted by ブクログ
教育関係でぶっちぎりに面白く素晴らしい本だった。
まず、自己研鑽に対して日頃大切にしている成長マインドセットについて、精錬された文章で言語化されている一面に驚き、勇気をもらえる。まさか、教育分野の知見を深めようと思って読み始めた本で、自己啓発の面で感銘を受けるとは。だから本との出会いはやめられない。定期的に繰り返し読み込むべき本だと思う。
学びとは、脳の中に情報処理の回路が新しくできること。教育とは、子供たちが没頭する、熱中する時間を作ること。
子供に教え、子供から学ぶ、そんな心構えを大切にしながら、実践と本書の反芻を繰り返して、子供の教育と自分の成長を豊かなものにしていきたいと思う。
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Posted by ブクログ
小さい子向けのSDGsの本は少ないので貴重な本だと思います。
一年生の娘がSDGsに興味を持っていたのでこの本を選びました。
でも1冊目として読むにはやや難しそう。
SDGsとはなんぞやというイメージを先につかんだ方がいいと思いました。
そこで、1冊目は『わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ』を最初に読み、こちらの本を具体的な例として2冊目に読みました。
4・5・6歳のと銘打っていますが、実際には1年生からくらいが適当かと思います。
これを読んでから、17の目標にそれぞれ関連しそうな絵本を選んであげると響くのではないでしょうか。 -
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ネタバレまさに現代の教育について書かれており、読みながら「たしかに」「なるほど」と何度も呟きながら読んだ。面白い。
以下、自分の考えとつなげて本書の紹介。
教育の目的の一つとして、自分が生きている世界や社会の課題を具体的に知り、その解決と夢や希望をつなげることとあった。学習指導要領に書かれている教育の目的は、自分の人生と社会をより良くするために必要な力をつけるといったような内容もあったと思うので、この部分とつながると感じた。(間違っていたらすいません)
また教科や学年を分けるというのは、そもそも特殊なことであり、年代を超えて学ぶことや教科の枠にとらわれないことも大切だとあった。これは子どもの視点か -
ネタバレ 購入済み
心の支えに
タイトルから想像していたものとは、いい意味で全く違うものでした。
子ども達にどう接するか、とても素敵なヒントをもらえる本です。人との価値観の違いでコミュニケーションの難しさを感じている私にとっては、他者への接し方や社会の捉え方についてのヒントにもなりました。 -
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はじめに、から赤線とドッグイヤーの連続!
この人の元で教員になりたいと思う人はたくさんいるんじゃないかなあ。
教育に携わる人もそうでない人も、親も子供も、ぜひ読んでほしい。何で勉強するの?これは将来に役立つの?という問いを持ったことのある人ならぜひ。
休職教員としての感想。
私はこんな授業、あんな活動、どんどん実践アイデアが出てくる。ただし、現場に出た時にできるかどうか。無理な気しかしないというのが本音。
子ども食堂についての地域コミュニティの話や、午後は授業でなく体験的にとか、とても理想で実現してほしい!と強く思う反面、そんな余裕どこにあるの?先生以外の誰が賛同してくれるの?という思 -
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ネタバレこれは面白かった!
学びの総論という感じ。
子どもも大人も学ぶ。
どう教えるか、ではなく、子どもが学んでいる事実があるかどうか。
学びとは自分をつくって、なりたい自分になって
自分もみんなも幸せになっていくことなのだなと
改めて確認できた。
やっぱり最上位の目的にいつも迎えているかどうか。
そのための手段はなんでもよいということ。
そして、汐見さんのいいなと思うところは
幸せとか学びという抽象語を具体で語っていること。
例えば幸せはこう考えてる。
『人間が心の深いところで求めているのは、「生きてるっていいな」という感覚です。それが幸せであり喜びだと私は考えています。』
生きることへのよ -
Posted by ブクログ
この本の発売は2001年と古い本ですから最新の学術研究とはいきませんが、エビデンスに基づいて書かれています。
0~1歳までの3ヶ月ごと、1~2歳までのおよそ4ヶ月ごと、2~3歳の半年ごと、そして3~4歳の1年間と、それぞれの月齢に合わせた話かけ方や、聞く力、興味を持つ力の発達の度合い、おすすめの遊び、絵本をたくさん紹介してくれます。
著者はイギリスの言語治療士の女性です。
言語治療士として20年間研究を行い、『語りかけ育児』(Baby Talk program)という新しい知育方法を考え世界各国に紹介しました。残念ながら2002年に亡くなっています。
語りかけ育児では、
・1日30分間は