見波利幸のレビュー一覧
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ネタバレ完璧主義さん、ゼロヒャク思考さん、ついつい気にし過ぎさん必読です!!
この本は新しい発見や、はっとさせられることばかりでした。
特にはっとさせらたのは、第I章「反省するのをやめてみる」でした。
反省は「過去思考」であり、改善は「未来志向」という言葉です。
私は、失敗したことについて改善策を見つけることと、切り替えが早いです。
しかし失敗したことに対して、どうして?なんで?と何度も過去の反省を強要してくる人や反省会という場が苦手です。
私なりの改善策はすでにある。でもそんなに問い詰めて、これ以上どうしろと?反省してる悲しそうな顔でもすればいいの?とまで思っていた時期もあります。笑
でもこの本を -
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ふせん貼りまくりの、ものすごく印象的な本だった。参考になる箇所多すぎ。
いじめをする人は「他者に対して想いを馳せることができない」「自分の考えを人に押し付ける。それも自らが正しいことをしているという正義感から」
P36 嫌なことをされたら、相手に恨みの勘定を持ってはいけない!
→「世の中にはつまらないことをする人がいる」
と知る。→相手の距離感を保ちつつ、反面教師にし相手を立てていく。
P65
クレーマーへの模範対応は、相手の気持ちに寄り添う。
P140
傾聴は「わたしはあなたの話をこんな風に聞きました。あなたはそう感じているんですね」と伝え返すこと。
相手の言葉の裏にある感情を受け -
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私は自己啓発的な本はあまり読まない。理由はさまざまだが、一番はタイトルを読んだだけで自己完結できることが多そうだなと判断してしまうからだろう(私は聖人なのではなく、自分の中に答えがあるのだと思って必要としないタイプ)。
そういうわけで、あまり手にしない本のジャンルではあるのだがある日、ふと他者が私にとる態度が気になって、ある記事からこの本を読むに至った。どうも本によると、自己愛型のタイプらしい。
わかったからと言って距離を置くしか答えはないのだが、この本の真髄はいじめる側にならないための『傾聴』という行為だという記述だろう。いじめる人の心理の本じゃないの?と思いながら最後まで読むと、納得する。 -
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■最近は「自分が正しい」と主張してそれに従わない人をいじめる人が増えている。誰かの借り物ではない「自分の意見」とは自分の頭で考え抜いた後にようやく出てくるもの。
他者を思いやることができず、いじめても良心の呵責を感じない人たちが本当の意味での自分の意見を持っているのか、はなはだ疑問。なぜなら自分の頭で考えることができるのであれば当然自分のことだけでなく他者に思いを馳せることができるはずだからだ。
■権力者の言うことや世間の常識を自分の意見だと思い込んで、そこから外れた人を許さないと考える人が増えてしまったのはなぜか。その背景には面と向かって議論することが少なくなったことが関係する。
多くの -
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ネタバレ米澤穂信『氷菓』を読んだ直後だけに、現実の大人の世界はこんなにも汚いものなのかとがっかりする。そもそも日本では管理職と専門職のラインが分かれていなくて、現場で昇進していった先に管理職があるから職場を壊すような上司が出来上がってしまう。最近は少しずつ変わってきているのかな。以前働いたことがある職場では、プレイングマネージャーではなく管理専門の方が管理していて仕事がしやすかった。そういえば、プレイングマネージャーが管理をしていた職場でも働きやすい職場があったけれど、結局人によるのかもしれない。他の人の立場に立って、その人の気持ちを分かってあげられるかは、とても大事なことだと思う(仕事でなくても普段
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★★★★★ ある職場を思い浮かべながら読む。「心が折れる職場」は、そのまま以前読んだ同著者の「心を折る上司」と重なる。そういう上司は、部下のことを本気で思ってやっていたりすることもあるので質が悪い(子育てでも同じことがありそうだ)。相手がどう感じているかという視点を欠いている。外向型上司と内向型部下という組み合わせだと最悪だ。分からなければ聞けばいいじゃないか、(問題が起きてから)なんで聞かなかったんだよ、という思考をしてしまうようだけれど、そもそも質問したり話しかけたりしづらいのだけれど、上司がそれに気づくことはまずない。できの良い上司からすると「なぜできないかが理解できない」というのは、学
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著者の「心が折れる職場」「上司が壊す職場」がためになったので購入。この本が一番響いた。
自分が過去に経験した失敗について、ずっとこちらには正当な理由があって非はない、と考えていた。しかし、この本の具体的な事例を読んで自分に投影するうちに「非常に効果的なことをした」つもりだった自分の言動が的外れなものであった、ということに気づかされた。
「こう思っているなら、あなたは上司として失格と言わざるを得ない」というフレーズが出てくるたび、痛いところを突かれた思いで、なかなか辛いところがあったが、
こうして反省することができた自分はまだ運がいいのかもしれない。
著者の他の書籍と同様、タイトルからは「 -
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■メンタル不調者が多い会社ほど「(ここ1~2か月の間に)「涙を流したことがある」という人の割合が少ない。
・論理的な業務遂行を求められる企業ほどその傾向が顕著
・「涙を流す=感情を表す=大人げない」という感覚が意識の底にある
■長時間労働の場合,不調になるかならないかを分けるのは「仕事そのものを楽しいと思っているかどうか」が重要な要素になる。
■没頭して時間が素早く過ぎ去ることを心理学用語で「フロー」という。
・フローの状態であれば長時間にわたって働いても心理面ではさほど苦痛とは思わない
■「やらされている状態」ではなく積極的に仕事に関与していることを「ワークエンゲージメント」という。
・その -
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ネタバレ大人のいじめが起こる原因、加害者の3タイプ(「感情型」「自己愛型」「他者利用型」)、いじめの辛さを軽減するための傾聴について書いてある。
実例がリアル。加害者は変わらないことがよくわかる。
被害者は傾聴スキルを上げて自分を守ったり味方を増やしたり、それでも耐えられなければ転職しかないんだろうか。
人生を数十年スパンで見たときに良い気づきや学びがあればそれもいいんだろうけどなあ。決定打はなかなかないんだろうなあ。
・いじめを行う人たちの共通した問題点は「他者に対して思いを馳せることができない」
・自分の将来のビジョンのためにエネルギーを使っている人は、人をいじめることにエネルギーを注がない
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Posted by ブクログ
いじめの例で出てくるものとしてはとても理不尽なものであり、容易に抵抗することができるものではないと思いました。
筆者の立場としては、法的に争うという手前の関係性の修復やいじめ主の望む対応を取ることにより結果的に穏便にうまくいくことをメインの対策に据えているように見えました。この辺が別の本「大人のいじめ」とは違う点と思いましたが、個人的には人間関係でストレスを抱えてる状況は常にストレスにさらされ心を病むものであり、ここに出てくるような対応ができるのはよほど心に余裕がないと出来ないように、個人的には思いました。
争わなくて済むなら争わないほうが面倒も負担も少ない、というのは僕自身も思うのですが。