あらすじ
産業カウンセラーである著者は見た。
メンタル不調者が多発する職場には、同じ傾向を持つ上司が闊歩していることを……。
本書は、部下を不調に追いやる危ない管理職の共通項について説く
2016年に刊行し6万部を突破した同著者の『心が折れる職場』の姉妹作とも言うべき1冊である。
危険な上司は、普段の行動からも見受けることができる。
たとえば、
・大声で電話する、電話中に席を立っている
・机の上が異常に整頓されていたり、異常に汚かったりする
・服装や食事にまったく関心がない
・どうでもいいことに異常にこだわる
こんな兆候のある上司は、危険度が高いという。
本書では、数々の実例から、職場を壊す上司の傾向を語るのみならず、
グレーな上司が君臨する職場で、部下が、あるいは経営者がどう対処すればよいかについてアドバイスを送る。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
米澤穂信『氷菓』を読んだ直後だけに、現実の大人の世界はこんなにも汚いものなのかとがっかりする。そもそも日本では管理職と専門職のラインが分かれていなくて、現場で昇進していった先に管理職があるから職場を壊すような上司が出来上がってしまう。最近は少しずつ変わってきているのかな。以前働いたことがある職場では、プレイングマネージャーではなく管理専門の方が管理していて仕事がしやすかった。そういえば、プレイングマネージャーが管理をしていた職場でも働きやすい職場があったけれど、結局人によるのかもしれない。他の人の立場に立って、その人の気持ちを分かってあげられるかは、とても大事なことだと思う(仕事でなくても普段の人間関係においても同じ)。
Posted by ブクログ
やばい上司のタイプを4つに分けて対処法を紹介。またやばい上司をカウンセリングした結果・分析などが書かれている。あとは企業への講演話など。講演にいった経験からトップが従業員に対して誠実である企業はやばい上司を生みにくいのではないかということや、募集倍率が高い会社は低い会社より人材を選別しているためか、やばい人予備軍がいる率が低めにあるのではないか、などと書かれていた。
Posted by ブクログ
「心が折れる職場」が面白かったので、同じ著者の本を購入。
自分も一応中間管理職だが、自身がドキッとする「危険な上司の特徴」ばかりだった。文中でも言っていたが、誰しも「危険な上司」になる可能性は持っているのだと思う。その可能性を忘れないことと、常に自分自身を省みて、上司であることに慢心せず、よりよくなろうとすることが必須だなぁと思った。
「心が折れる職場」もそうだったが、職場や上司の「ブラックあるある」ではなく、
上司として、自分を振り返るために読んでみるべき本だと思う。
Posted by ブクログ
危険な上司の分類論。データ的なものではなくて、著者の経験則によるもの。その点理論的には不十分であるが、至極納得できる内容になっている。最後の「危険な上司」の生まれにくい会社であるための条件に、誠実性に求められているが、この点、もう少し考察が必要である。「誠実性」は経営のおいて常に重要なキーワードになっているにもかかわらず、いつの間にかないがしろにされがちである。まるで「経営する」ことと「誠実である」ことの両立が困難であるかのようである。この点も本書をきっかけに考えていきたい。
Posted by ブクログ
別著、心を折る上司、は管理職としての自陣の振り返りや改善に役立つ指摘や文句が多かったが、本書はこんなアホな会社が世の中あるのかな?というかなり極端かつ誇張して書いている印象を受けたが、振り返ると前職でブラック上司はいた(謀略型)
反面教師にもならない危ない上司エピソードがメインなので怖いもの見たさで読むのは良いかも。
Posted by ブクログ
職場のメンタル不調の7割は上司に問題あり。部下の心を折る4タイプは、空気が読めない機械型、感情的に攻撃する激情型、称賛を浴びたい自己愛型、自己目的重視の謀略型。管理者の選択、そして研修や職場環境の調整で他者を尊重する考え方を身に付けてもらう。
日本人の仕事満足度が低いのは、異動により能力以上を要求されていることがあるそうですが、上司、というのもその一環かも。お互いにとっての不幸なのに。
Posted by ブクログ
危ない上司が4タイプに分かれていて、うちの上司にもめちゃくちゃ当てはまった。一番やばいタイプに。対処法?心構え?的なのも書いてるけど解決にはならないからそれはあんまりだったけど。こういうのって困ってる部下が読むより、まさにその上司が読んで、まるで自分のことが書かれているようだと思い、そして自分がまじでクソ上司だなって気づいてほしい。プレゼントしようかなw
Posted by ブクログ
壊れた職場の原因の7割は上司にあるとして、危険な上司として、①部下の感情が汲み取れない機械型、②職場には敵と味方しかいない激情型、③自分は優秀をアピールし続ける自己愛型、④部下は自分の出世の道具とする謀略型の4類型を挙げる。いずれも、他人の気持ちに思いをはせられない、自己中心的、幸福を感じにくいという共通点がある。そうした上司たちにどう向き合えばよいかを指南する本。