渡辺裕之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ感想
単純に世界情勢の勉強になる。欧米と当地の関係や思惑、ロシアや中国の思惑など実際の名前が出てくるのでリアリティを持って勉強になる。
特にシリアなどは情勢が複雑なため、小説を通して現地の情勢や勢力関係が勉強できるのもありがたい。
シリア情勢は米露と中国、ISILなど様々な思惑が絡み合い、相当複雑な事情だ。
あらすじ
新傭兵代理店シリーズ第二弾。アルジェリアでの任務を終えた藤堂は、明石柊真に会いにフランスを訪れたところ、フランス政府から護衛を依頼される。
シリアのアサド政権が化学兵器を使った証拠を掴むために極秘で視察にいく所を護衛するという任務だ。フランスの外人空挺団の中でもエリートを -
Posted by ブクログ
ネタバレ感想
近年はウクライナ戦争もあり、日本は周囲を中国、北朝鮮、ロシアに囲まれていることからようやく危機感を高めて、軍事力の強化を始めたが、国際的には時すでに遅し感が否めない。
今回の小説を読んで日本の自己防衛能力の低さや諜報・情報収集能力への意識の低さ、外部に頼る姿勢に空いた口が塞がらなかった。もちろんフィクションであるが、物語はよく調べられ、世界情勢などもリアリティを持って語られている。
外国が日本でテロ活動や攻め入ってこないことを願うばかりである。それにしても日本人でこんなに歴戦の傭兵がいるものなの?と正直疑問だった。ランボーみたい。
あらすじ
傭兵代理店の新シリーズ。日本政府に非公式 -
Posted by ブクログ
ネタバレフランス在住の影山夏樹は元日本の公安調査庁の職員、現在は「冷たい狂犬」と呼ばれるフリーランスの諜報員である。
そんな彼がフランスDGSI(国内治安総局)のピラードの調査をデュガリから依頼され監視していた。そんなピラードがソプラノ歌手のナタリーと会い、その後不審な男たちに襲撃された。夏樹はそのピンチを救うが襲われた理由はどうやら漏洩したFSB(ロシア連邦保安庁)の諜報員リストらしいことがわかった。
このデータが入ったメモリを巡り、イギリスMI6のレオナやFSBのケルジャコフとの駆け引きが始まる。夏樹は中国、ドイツ、イギリスの諜報機関との関係や比類のない変装術を駆使してメモリを巡る謎を解き明かす。 -
購入済み
因縁は国境を跨いで
傭兵代理店シリーズにおいて敵役として序盤から長く、そして多く登場してきたロシア。今回はそのロシアに関わる幾つかの事件を傭兵の藤堂浩志らリベンジャーズが解決していきます。
最初の事件はアフガニスタンで発生。前回邦人救出にて命を落とした浩志の友人一色二等陸佐は、その遺骸を故郷日本に持ち帰られることなくアフガニスタンの地に葬られましたが、今回その遺骸を回収するために浩志らは再度アフガニスタンへと足を運びます。しかし現地にてちょっとしたトラブルが発生し、浩志らは失われた一色の遺骸を捜索することに。その結末は拍子抜けするほどあっけないので、虚しさが際立ちました。
さて、一色の死を振り返る浩志らは、彼 -
購入済み
こんな本もあったンダ!
合本11冊はさぞ読むのに時間かかるかと思ったのですが、一気読みしてしまいましたよ。
好き嫌いもあるかと思いますが、私は結構ハードボイルド好きですね。
人の生き死に嫌いという人も多くいると思いますが
人は絶対死を迎えます。
そう思って読めばそこまで極端になることもないかと読みました。
読む人の感性でいいのかと思います。
次の展開が気になります。ね。
やっぱり、どんな物語でも本はいいですね。
今後もジャンル問わず読み進めていくだけ。
-
購入済み
傭兵たちは弱者たちの為戦う
元刑事の最強傭兵藤堂浩志とその仲間たちリベンジャーズの活躍を描いた傭兵代理店シリーズ三期目。
今回は2021年に起こったタリバンによるカブールの陥落事件を題材に、混乱のアフガニスタンの地にて傭兵たちが日本人邦人救助のために奔走する姿を描きます。
他国の情勢変化に迅速に対応できない日本政府を尻目に、傭兵たちは今回も虐げられる弱者たちのために立ち上がるというのが大まかなあらすじですが、タイトルこそ邦人救出となっているものの、今回のリベンジャーズたちの主な動きとしては邦人だけではなく、日本政府の国際支援によって日本と関わることとなった現地のアフガニスタン人たちもまたタリバンの魔の手から守るために