日向夏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今更だけど、感想の書きにくいシリーズである。
ひとつひとつのエピソードは短い。
しかし連作短編というわけではなく、割合大きなシリーズ長編で、ミステリ短編のようなエピソードは流れの中で伏線へと変わっていく。
一巻ごとにすっきりと話が終わるわけではなく、エピソードの重なりも単純ではないので、この巻の感想というものがほんと書きにくい。
この巻では子翠(シスイ)が猫猫の前に姿を現し、小蘭(シャオラン)を通して仲良くなっていくのだが、この後を知っているからちょいと切ない気も…。
それよりも、壬氏の正体が匂わせから確定へ。
猫猫はかたくなに知らないままで通そうとしているけれど、本当は気づいているよね。
もう宦官じゃないことまではわかってしまったのだから。
皇帝以外は男子禁制の後宮に頻繁に姿を現す壬氏。
公の場に姿を現さない皇弟。
たびたび命を狙われる壬氏は、この巻では銃で狙撃されるのだけど、狩の主催者である子昌(シショウ)が何事もないようにふるまうっていうのがそもそも怪しいじゃろうが。
普通捜しに行かないか?
なんでお咎めなしなの?
楼蘭妃の父だから?
忖度がすぎるって。 -
Posted by ブクログ
アニメのシーズン1がこの辺りまで。
アニメは実に丁寧に作られているというか、この文体があまりにもそっけないので、アニメの方で補完している部分があるくらい。
アニメほど小蘭(シャオラン)の出番がないが、実は彼女の存在が結構スムーズな状況説明になっていたのだとわかる。
徐々に読者には、壬氏が宦官でないことも、年齢を偽っていることも判ってくる。
だから壬氏の命が狙われているということは、その正体は相当高貴な方であることがほのめかされる。
アニメや漫画を先に見ていると、すでにヒントは1巻からちりばめられているとわかるが。
構成やキャラクター設定はとてもうまい。
ただ、文章につやがないというか、そっけなさすぎ。
今はアニメで予習しているからついていけているけれど、この先大丈夫かちょっと不安である。 -
Posted by ブクログ
思った以上にアニメは原作に忠実なんだな、と思った。
ただ、三人称だったのが意外。
てっきり猫猫の一人称かと思っていたので。
そして、淡白な文章であることに驚いた。
後宮を舞台に、こんなにあっさりした描写で…と。
初めて見たのはマンガだったけれど、小説で言うと連作短篇のように小さな謎をいくつか解いていっては、小さな違和を残していくことによって、全体の大きな謎が起ちあらわれるという構成の妙に感心する。
アニメではこの辺りで早々に小麦粉爆弾の事件が出てきたけれど、この本ではそこまで長く続くシリーズにする予定ではなかったのかな。
でも、この巻だけで後宮の人間関係がわかるようになっていて、上手い。
四人の妃の性格や立場の違い、それに伴う侍女たちのふるまい、帝主催の行事の理不尽等々。
今まで壬氏(じんし)の年齢など気にしたことがなかったけれど、壬氏は16歳ってこと?
いや、そうは見えん、アニメでは。
小説は割と、少年っぽいところも見られて楽しい。