久世浩司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ新時代の基礎体力トレーニング。
レジリエンス=再起力。
辛い出来事があった時などに精神的な落ち込みから起き上がる力。
再起しなくてもいいように躱したり流したりできればいいけど、現実はそう簡単じゃないし、たまにはへこたれないと成長もできない。
かといって成長できるちょうどいいレベルのプレッシャーを見計らうのは難しいし気付かぬうちに押し潰されそうになるかもしれないから、落ち込んだ時に前を向く力を手に入れよう。
そしたら落ち込みへの耐性も成長も手に入れられる。
再起力の強化には、①落ち込みを底打ちする力と②そこから這い上がる力が必要。
まずは①落ち込みを底打ちする力。
この本には、「自分にとって問題となる出来事は、思い込みという色眼鏡を通して感情を生み出す原因となる」と書いてある。
つまり、自分の感情と実際の出来事の間には思い込みがあるということ。
怒りは権利の侵害という思い込みが元となり、不安は将来の脅威という思い込みが元になる。
思い込みが感情を引き起こす。
行列に横入りされた=腹が立つ、ではなく、行列に横入りされた⇒人が並んでいるところに横入りするべきではないという思い込み⇒思い込みに反したから腹が立つ、ということなのだ。
だからそれを理解して一歩引いて考えればいちいち感情に踊らされないし、ズブズブ落ち込まずに落ち込みが底打ちされる。
落ち込まないようにと気張るのではなくて落ち込んでもよくて、だけど少しでも早くその落ち込みを止めることができれば再起する体力も失うものも最小限にできるのだなと温もりのある指導に納得。
さらに②底打ちされた状態から立ち直るために必要になってくるのが自己効力感(=レジリエンス・マッスル)。
よく聞く自己肯定感とは似て非なるもので、自分ならできると信じる力。これが高いと意識が前を向いて立ち直りやすい。
ちなみに自己肯定感はできてもできなくても自分を受け入れる力。
そんな自己効力感を高めるためには、小さな成功体験を積み重ねたり、ロールモデルとする人を決めて同じように行動したりする方法が有効。そして何よりどんどん強みを活かすこと。
そんな自己効力感を高める教育が欧米では小さい頃から進んでいるらしく、日本でも定着すればいいなと素直に思う。日本人は(という括り方はあんまり好きではないけど)真面目だし横並び意識が強いから、ひとたびそこから外れたり失敗したりすると、瞬く間に自信を失ってしまう。
そんな時、自己効力感を高められる方法を知っていたら生きやすくなるんじゃないかな。それこそメンタルの強化は予防医療の話にも発展してきて、ひいては社会保障問題にも貢献してくるんじゃないかななんて思ったりする。(大袈裟)
自分も社会人3年目でメンタルを壊して休職を経験した身としてレジリエンスの大切さは人一倍痛感しているし、一刻も早く世のみんながこの大切さに気付いて欲しいと思う。
壊してからじゃもう取り戻せないし、手遅れになって、失って初めて気付く。自分との対話と自己認識の大切さに。
この本はネガティブな感情を否定しない。
ネガティブ感情が生まれることも人間としてあっていいこと、だけどそれに自分自身が蝕まれては勿体無い。
人と自分の分離、出来事と感情の分離、自分の声、自分自身、大切にしていこう。 -
Posted by ブクログ
成功している人々が持つ重要な要素にレジリエンスがあるというお話。
レジリエンスは簡単にまとめると、逆境を乗り越えれるような精神的能力のこと。
このような精神的な能力をどのようにして鍛えていけば良いのか、そもそもレジリエンスとは何なのかを丁寧に解説している。
結局は考え方の問題になっているため、過去の経験の中から最も困難な出来事を上げその中で自分がやり抜けたことに対して感謝を持つ、自分の幸運さを自覚するといったところが大事な要素となりそう。
あとは自己肯定感を高めるために小さな成功体験を重ねていくとか。
この前読んだライフハックにも似たようなことがゴロゴロ書いてあったので個人的な目新しさはなかったが、分かりやすく解説していたと思う。 -
Posted by ブクログ
《内容のテスト》
(問1)ネガティブな感情を解消するための「4つの気晴らし」とは?
(問2)思い込みの「7つのタイプ」は何か?
(問3)思い込みに対する「3つの対処法」は何か?
(問4)自己効力感を形成する「4つの方法」は?
(問5)強みを見出すために役立つ3つのツールは?
(問6)いざという時のサポーターの5人は?
(問7)感謝の念を高めるための3つの方法とは?
(問8)逆境に対して意味を見出すための「3つの方法」とは?
《内容》
・レジリエンスを高める7つの技術について
①「ネガティブな感情」を繰り返し考える事から脱却する
②無意味な「思い込み」から脱却する
③科学的に「自信」を持つ方法
④自分の「強み」を自覚する
⑤心の支えの「サポーター」を見つける
⑥「感謝」の習慣をつける
⑦逆境に意味を見出す
《なぜレジリエンスが重要なのか?》
・エリートでも全員が上手く行くわけではない
全員、学歴や経歴、IQなどは申し分はない。中には、MBAを若くして取得している人もいる。それでも、精神的に「もろいエリート」と「たくましいエリート」がいる。
「もろいエリート」新しい事への挑戦を恐れる。一度でも挫折すると次の機会にチャレンジする事なく立ち直れなくなる。
「たくましいエリート」新しい事へ積極的に挑戦し、挫折を経験してもそれを次に活かすための解決策を考えて、すぐに、また新しい事へ挑戦する。
・この差が生まれる理由は「レジリエンス」の差ではないか(著者の仮説)
「レジリエンス」困難な物事に粘り強く挑戦し、挫折してもすぐに立ち直れるようになる精神の回復力。
・じゃあ、どうすれば「レジリエンスを鍛えられるのか?」そのための7つの技術について紹介している。 -
Posted by ブクログ
こんなタイトルの本を手に取るとは,まぁ,そういうこと。根拠や実績と自信,自信は後からついて来ると思っていたけど,そうではないというのがこの本の主張。そうであれば,自信は誰でも持てるものになるはず。そのための考え方を示してくれている。
とはいえ,自信を持つんだ!と思えばそれだけで持てるものではない(それで持てるならこの本は要らない)。根拠がなくても自信を持てるようになるためにはどういう考え方を取ればよいのかを教えてくれる。確かにこの本に書かれている内容をマスターできれば,自信は持てるようになるのだろうけれど,鶏が先か卵が先か,そういう印象。
ただ,マイナスに対する思い込みについても触れられており,丁寧に整理していけば,できなくはない。というより,このワークができない(何らかの理由で難易度が高いと思い込んでいる←やっぱり自信がないから?)のが自信を持てない原因なんだろう。となるとまずは,自信を持つんだという意気込みかもしれない(必要な要素のうちのひとつ,効力思考ってことなんだろう)。 -
Posted by ブクログ
レジリエンス力というものに注目した本。
「レジリエンス」とは、この3つ。
?回復力
?緩衝力
?適応力
それをもつ人の習慣にしていること↓
?ネガティブ連鎖をその日のうちに断ち切る習慣
?ストレス体験のたびにレジリエンス・マッスルを鍛える習慣
?ときおり立ち止まり、振り返りの時間をもつ習慣
その力を鍛えるためのトレーニングステップ↓
ステップ? 精神的な落ち込みの「底打ち」
ステップ? 元の心理状態へと回復する「立ち直り」
ステップ? 過去の体験を振り返り次につながる意味を学ぶ「教訓化」
上記のステップ1〜3に対して、7つの技術が紹介されていたが、
印象に残ったのは、2つ。
◆感情にラベリングする
感情をいくつかに分類して、そのどれなのか冷静に考えてみる
(カードをプロットする)
・疲労感・悲しみ・憂鬱感・不安・罪悪感・羞恥心・怒り・怖れ・嫉妬・羨望
◆役に立たない思い込みを手なづける
ネガティブな感情にラベリングして気晴らしをしたとしても、
根強く残る気持ちがあるとすればそれは思い込みかもしれないそう。
思い込み犬が吠えてるんだ、と思って理解するようにすること。
・批判犬・正義犬・負け犬・諦め犬・心配犬・謝り犬・無関心犬
うまく、感情をコントロールして、日々の生活を充実したものにしよう。 -
Posted by ブクログ
「チーム」で働く人の教科書
~仕事で差がつく“レジリエンス"メソッド
2016/9/22 著:久世浩司
チームで働く人のストレスの主原因を「上司ストレス」と名付け、上司との関係に悩む部下の人たちにレジリエンスに基づいた技術や手法を中心として「上司ストレス」をリセットする方法を説いている。
レジリエンスとは、「逆境やトラブル、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセス」であり、海外ではグローバル企業や軍隊、警察などでレジリエンスの高い人材育成をするために応用されている。
本書の構成は以下の4章から成る。
①キレる上司
②デキが良過ぎる上司
③何もしない上司
④理不尽・不公平な上司
上司は部下を選べないのと共に部下も上司を選ぶことはできない。過ぎ去るその時間を耐え忍ぶのか、そこから去るのかはたまた違う方法で潜り抜けるのか。
レジリエンスは万能ではないが、上記の4種の上司への対応としては有用である。レジリエンスのプロである著者が丁寧に幅広いケースにて紹介しているスキルにおいては応用すれば多くの状況に活用することは可能となる。
自分の身は自分で守る。
悲しいかなそうとも言える。
自分を守る。自分の将来を守る術として知っておいて損はない概念である。