倉貫義人のレビュー一覧
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自分は開発チームのいちメンバーに過ぎませんが、チーム内のコミュニケーションをもっと大切にしよう、ザッソウを取り入れてみたい、と感じさせられる本で良かったです。
個人的には課長や部長には課員の誰よりも暇であって欲しい、定型業務よりもコミュニケーションなど創造性の高い業務に時間を使って欲しいと思っています。
現状だと上長は会議や承認処理などで手一杯な感じなので、まずは自分にできることとして
・課員とのザッソウを自ら積極的に行う
・課員同士で気軽に相談できる環境を作る
・自分で判断が出来るメンバーが増える
・上長の負担が減って課内の事に気を配れるようになる
という戦略で行ってみます
他には -
Posted by ブクログ
ページは少なく図なども無いが、内容としてはソフトウェア開発で陥りがちな誤った意思決定を指摘した堅実な本だと思った。
パーキンソンの第一法則とブルックスの法則は必ず念頭に置くべき法則と思う。
特にブルックスの法則に関しては、同じ過ちを繰り返す企業が多いので要注意だ(ソフトウェア人材を〇〇人補充、みたいなやつ)
また、工程を分けても生産性は上がらないというのもなかなか面白い意見だと思う。ウォーターフォールモデルで作る限り、全ての工程は相互に作用し合っている。工程間でエンジニア力に差があるとそこに引っ張られて生産性が上がらなくなる、という話だった。
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Posted by ブクログ
リモートワークを中心として働く人と会社のこれからをサイボウズ式編集長藤村氏とソニックガーデン代表倉貫氏が語ります。リモートワークについては起こりうる問題点を挙げて先駆者としての経験に基付いた対策を提示(特に雑談的なコミュニケーションの演出は勉強になりました!)するなどとても実用的です。企業側としても昭和的な慣行を改めて組織や制度を改革するのが喫緊の課題となるようです。ただし、働く人も本業以外に「人生の軸」を持ったり、人的資本、金融資本、社会資本を充実させよとの主張があります。これはもっともであり、大切だとは思いますが、それができる人とできない人がいるのも明白で、コロナ禍で始まったリモートワーク
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Posted by ブクログ
新型コロナ以前の2015年の著作、というのが信じられないくらい、リモートワークについて本質的な指摘がたくさん。文中zoomが出てこないことで、そうか、これは2020年に書かれたものではないんだあ、と思う。
「セルフマネジメントができる人たちで構成されたチームを作り上げることでリモートチームは成立するのであって、その逆ではありません」
果たして自分はセルフマネジメントができているのか?できていないところが、浮き彫りになって冷や汗書いているなあ。
なぜかはっきりしないのだけど、この本読んでいるだけで元気が出てくる感じ。お気に入りの一冊になった。こういう働き方、チームを望んでいるのかもしれない -
Posted by ブクログ
仕事中に話しかけづらい職場環境はよくある話。聴けばすぐに解決するようなことでも、まずは自分で調べてから、という考えが頭にあるために聴くタイミングがずいぶん遅れてしまってタイムロスになっている。ggrksという言葉に怯えているのも一因か。この状況、ザッソウできる雰囲気があれば、少しは解消するかもしれない。ただ雑談用のツールや場所を区別しないで使うのは、ボトムアップではやりづらい。上の人から率先してやってくれないと。それによって会社のカラーも作られる。「クマってあげる」ことの効用は、たしかに有効だと思う。チームごとに机の島を割り振るのではなく、背中合わせの席次にするのは、やったことがあるけれど、本
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Posted by ブクログ
雑談、相談が大事大事というが、
相談の前に雑談が必要な理由について、
著者の考え方が分かりやすく書いてました。
読んでみて納得です。
また、ザッソウには「雑な相談」という意味もあり、
雑でも相談出来る関係になることが強い組織、
クリエイティブな組織に求められる関係性である。
なので、笑いも入るような組織づくりが出来るよう、
私も今のプロジェクトで頑張ります。
【勉強になったこと】
・チームで働くことで、自分の強みを活かすことが
出来るのと同時に、仲間の弱い部分を自分の強みで
補い合えるからこそ、より大きな成果を出すことが
出来る。
・生産性の高いチームの共通点
心理的安全性(ミス -
Posted by ブクログ
かなり良本。
私個人も現代のSIer業界に違和感を感じて悩めるエンジニアに対してキャリアコンサルを提示しているが、本来エンジニアのあるべき姿。
特にフリーランスSEという働き方はあるが、本来フリーランスはプロ(個人事業主)。ようは1人社長だ。
なのにも関わらず、某エージェントの「簡単に稼げる」という煽り文句の広告のせいで、ナレッジワーカーな姿勢が見えない、中途半端なフリーランスSEが増えて来た。
最終的にはスキルもないのに「楽して高収入」目的で、フリーランスに入る。
エージェントにはワガママを、現場にはできないタスクを押し付ける微妙なエンジニアも増えていく。
ぜひ、エンジニア、そして全てのSI -
Posted by ブクログ
会社の成長と共に築き育て上げてきた新しいワークスタイルであるリモートワークのソニックガーデンでの成功事例を紹介しています。
試行錯誤の過程で自社開発したRemottyというリモートワークに不足しがちな存在感と雑談にまで配慮したコミュニケーションツールやテレビ会議システムを利用したリするリモートワークの仕組みはとても良くデジタル化されています。
これぞまさしくソフトウェア開発ビジネスのデジタライゼーションとも言えますが、そこには管理・監視的なニュアンスは一寸たりとも無く信頼関係の熟成とチームワークの充実に焦点が当てられているところが素晴らしい。
これだけ良くできたデジタルな仕組みがあるにも