ザッソウ 結果を出すチームの習慣

ザッソウ 結果を出すチームの習慣

1,485円 (税込)

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●「ホウレンソウ」だけではチームは回らない
仕事をする上で、「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」は大切です。こまめな報告があれば安心でき、連絡が行き届くことで無駄もなくなり、相談があることでいち早く問題を解決することができます。ホウレンソウは社会人にとっての基礎スキルといえます。ただ、ホウレンソウだけでは、チームのコミュニケーションが機能しなくなってきています。

近年、チーム間で(とくに、上司と部下の間で)個人的な話がしにくくなっています。働き方改革によって残業が減り、飲みニケーションや喫煙所での会話も少なくなりました。ハラスメントに注意しすぎて仕事以外の話もしにくく、つねに成果を求められているため、短期的な仕事の話が中心になっています。

こうしたコミュニケーションだけでは、人を成果を出すための道具としてしか見られなくなり、やがてチームのモチベーションは下がっていってしまいます。人としてコミュニケーションがとれる場を、チームとして継続的に設けることが必要なのです。

●チームを活性化させる「ザッソウ」
具体的にいうと、それはチームにおけるコミュニケーションのあり方を「ホウレンソウ」のステージから「ザッソウ(雑談・相談)」に上げる、ということです。
ザッソウを通して、メンバー同士が何を考え、何を感じているのかを共有し、言いたいことを言い合える信頼関係をつくる。それはチームに心理的安全をもたらし、メンバーのやる気を高めることにもつながります。

それに普段から雑談をしていれば、本当に困ったときに相談しやすくなります。旧来のホウレンソウだけの状態では、信頼関係ができていないわけですから、たとえ「いつでも相談していい」と言われていても、なかなか声をかけにくいものです。つまり話しかける心理的ハードルを下げるためにも、ザッソウは有効なのです。

それだけではありません。新しいアイデアが出ない、専門的な知識がなくて困っている……。そんな問題を解決したいとき、ザッソウでコミュニケーションをとるうちに価値が生まれることがあります。ザッソウは、イノベーションにつながるアイデアが生まれ、チームの生産性を高めることにもつながるのです。

▼内容構成
はじめに
・良いチームの条件は、気軽に雑談と相談ができること
・「ザッソウ」の文化を広げて働きやすい社会をつくる

第1部 「効率化」だけでは成果は上がらない
1.ひたすら効率化だけを求めた組織の末路
2.これからの仕事に求められるのは「創造性」
3.生産性と創造性には「心理的安全性」が必要だ
4.「ホウレンソウ」に足りないコミュニケーション
5.雑談+相談=「ザッソウ」でいこう!

第2部 「ザッソウ」でチームの成果は上がる
1.なぜ、今「ザッソウ」が求められているのか
2.成果を上げる「ザッソウ」の使い方
3.「ザッソウ」がチームに及ぼす6つの効果
4.働きがいと働きやすさを高める「ザッソウ」

第3部 「ザッソウ」しやすい職場のつくり方
1.「ザッソウ」できる職場へのプロセス
2.「ザッソウ」が生まれやすい環境のつくり方
3.「ザッソウ」しやすい心理的安全性の高め方
4.「ザッソウ」できる職場をつくるリーダーの姿勢
5.「ザッソウ」で考えるコミュニケーション術

第4部 チームと人を変えていく「ザッソウ」
1.「ザッソウ」がチームに果たす役割と本質
2.「ザッソウ」できる職場にはゆとりがある
3.チームの境界を越えていく「ザッソウ」
4.「ザッソウ」で組織は変わり、人を変えていく
5.「ザッソウ」あふれるチームで働く人を幸せに

▼著者について
倉貫 義人(くらぬき よしひと) 株式会社ソニックガーデン代表取締役
大学院を修了後、大手システム会社でエンジニアとしてキャリアを積みつつ「アジャイル開発」を日本に広げる活動を続ける。自ら立ち上げた社内ベンチャーを、2011年にMBOし、株式会社ソニックガーデンを創業。月額定額&成果契約という「納品のない受託開発」を展開し、注目を集める。新しいワークスタイルにも取り組み、リモートワークを実践し、そのノウハウも発信し続けている。著書に『管理ゼロで成果はあがる 「見直す・なくす・やめる」で組織を変えよう』(技術評論社)、『「納品」をなくせばうまくいく』、『リモートチームでうまくいく』(ともに日本実業出版社)がある。

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ザッソウ 結果を出すチームの習慣 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分は開発チームのいちメンバーに過ぎませんが、チーム内のコミュニケーションをもっと大切にしよう、ザッソウを取り入れてみたい、と感じさせられる本で良かったです。


    個人的には課長や部長には課員の誰よりも暇であって欲しい、定型業務よりもコミュニケーションなど創造性の高い業務に時間を使って欲しいと思って

    0
    2024年03月07日

    Posted by ブクログ

    新入社員の時、報連相は大事と学んだが、かしこまってしまう傾向があった。
    しかし、この本では雑談+相談を「雑相」と呼び、気軽にコミュニケーションを取ることでアイデアが浮かび、問題点と感じたら即対応できるとしている。
    時代とともに考え方も変わっていくのだなと実感した。
    今年に入ってからテレワークが日常と

    0
    2020年09月12日

    Posted by ブクログ

    帯に書かれた「お話があります。お時間をください」に身に覚えががあったので、読んで見ました。弊社でも10年ほど前に社内SNS立ち上げたもののほぼ業務連絡ボードと化している理由が分かった気がします。オンライン・オフライン問わず、先ずは私からの雑談の問いかけ、相談ですね。

    0
    2019年12月01日

    Posted by ブクログ

    仕事中に話しかけづらい職場環境はよくある話。聴けばすぐに解決するようなことでも、まずは自分で調べてから、という考えが頭にあるために聴くタイミングがずいぶん遅れてしまってタイムロスになっている。ggrksという言葉に怯えているのも一因か。この状況、ザッソウできる雰囲気があれば、少しは解消するかもしれな

    0
    2019年11月03日

    Posted by ブクログ

    雑談、相談が大事大事というが、
    相談の前に雑談が必要な理由について、
    著者の考え方が分かりやすく書いてました。
    読んでみて納得です。

    また、ザッソウには「雑な相談」という意味もあり、
    雑でも相談出来る関係になることが強い組織、
    クリエイティブな組織に求められる関係性である。
    なので、笑いも入るよう

    0
    2019年09月14日

    Posted by ブクログ

    雑談してこまめに相談できるとよし

    ×人間関係が希薄、助け合いが起きない、チームで相談できない、チームで働く意義が感じられない、弱みを見せることができない、新しいことに挑戦しない

    今の組織は駄目な点が全部当てはまっていた…

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    ・チームで働くことで、自分の強みを生かすことができるのと同時に、仲間の弱い部分を自分の強みで補いあえるからこそ、より大きな成果を出すことができるのです。
    ・効率化だけを求めるチームでは、すぐに成果が出ないような意見を出しにくくする「同町圧力」が発生します。なるべく多数派に巻かれておく方がもめることも

    0
    2024年04月11日

    Posted by ブクログ

    従来のホウレンソウ(報告・連絡・相談)に取って代わるザッソウ(雑談・相談)を提唱した本。

    雑談やモヤモヤを言語化するための「雑な相談」をしていくことで、チームの心理的安全性が高まり、成果が最大限に引き出されるというもの。多様なニーズに対応していかなければならない現代では必須のコミュニケーションだな

    0
    2022年02月20日

    Posted by ブクログ

    自分がチームを作る側の立場になり、考えるところがあり、手に取った。自分自身、雑談は色んなことを生み出すという経験があり、大切にしているが、これで良かったんだということを再認識できた。雑談配信+相談のザッソウをこれからも大切にしようと思う。

    0
    2021年05月22日

    Posted by ブクログ

    これは、まさに今の時代を反映している。
    オープネスが大事だという本を以前に読んだが、それを作りだすための空気作りに「ホウレンソウ」ではなく雑談+相談の「ザッソウ」が必要だということに、心から賛同した。

    0
    2020年02月23日

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