戸部けいこのレビュー一覧
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自閉症の子供と母親の物語。
子どもが生まれ、育てていく過程で、親はいつでも何らかの不安を感じるもの。この親子においては自閉症という障害もプラスアルファとして加わる。
子どもが生まれ、成長する中で自閉症ということを知ったばかりのころ、主人公(母親)は障害に対し消極的になり、内に閉じこもっていく。家庭までが壊れそうな中、仲間や理解する人たちと出会う事で、現状を肯定し、積極的に社会とかかわり生きていくことができるようになる。その主人公の姿に感動する。
人と感じ方、考え方が違う、社会の通念から外れることは、相当の生きづらさを感じるもの。
そのような現状の厳しさをきちんと見つめ、悩み、迷いながら、 -
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「光とともに」のシリーズの中で、わたしが最も好きな7巻。
お父さん(雅人)は、上司の意地悪によって左遷されてしまったが
それでもめげずに時間を有効活用して、たくさんの企画書を作り
それを社内に応募することで、本社への復帰を果たす。
幸子も汗でぐっしょりのワイシャツを見て
「お茶もだしてくれないのかも……」と気づいて水筒を用意したりと
警察にお世話になったあの日から、懸命に雅人を支え続けたので
うれしさもひとしお。子どもたちの前でうれし泣きするほど。
そのときの光くんも、台ふきでとはいえ幸子の涙を拭いてあげて
あぁ、他者への関心が芽生えているなぁとこちらもジーンとくる。
雅人は本社で、きのこ -
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花音ちゃんの水ぼうそうがうつってしまった光くんだったが
ぶじに治って林間学校に参加できることになった。
3泊4日の長い林間学校を、光くんがどのように過ごしたか。
この巻はその話でほとんどが割かれている。
光くんがトンネルで声が響くのが楽しくて
もっと遊びたい! と思っていたのに
団体行動だからと、介助の先生が工夫してその場から離れたため
心残りができてしまった光くんは
夜に脱走騒ぎを起こしてしまうのだけれど
そのあとの西脇先生、介助の先生の対応が素敵だった。
西脇先生、授業参観のあと保護者たちに詰め寄られたときは
げっそりしていたのに、今回は「みんな(ASDに関して)若葉マークだから」と
校 -
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光くんが万華鏡を分解したことで、中身のガラスを
花音ちゃんが踏んでしまい、ケガをする話でこの巻はスタートする。
幸子の「あ~」という声をきくと緊張する光くんだが
まずいことが起こったと思うことだけが理由ではないのだろう……
ということが匂わされるエピソードが後の巻である。
光くんがうまく言葉を使えないなりに
「人に伝えたい気持ち」が育ってきていることが
ザリガニ研究所や、西脇先生のいる交流学級で過ごすことで
強調されているエピソードが多かったように思う。
光くんも5年生ということで、幸子は思春期に備え
どう子育てしていったらいいのか考え始める。
一方、本田さんは焦りもあって幸子に八つ当たり -
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1巻は保育園の卒園式で終わったので
2巻は小学校入学以降の光くんについて主に描かれていた。
幸子は妊娠し、出産準備・育児・仕事と手いっぱい。
そんな中、小学校のあさがお教室(支援級)に光くんは入学したものの
その生活は決して平穏なだけではなかった。
DVを受けており家庭がうまくいっていない片倉さんに妬まれ
集団登校の時間を10分遅く伝えられたことがきっかけで
光くんが迷子になったり、片倉さんの娘の絵理ちゃんは
そんなお母さんの様子を見て、光くんが体育倉庫の中にいるのに
鍵をかけられてしまったことを、担任の若林先生に伝えられず
光くんは大けがをしてしまったり。
それでも、運動会では青木先生 -
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ネタバレ絶筆の最終巻。
最後2話がネームの状態なのに驚いて、ああ……と思いました。
もっと読みたかったです。ご冥福をお祈り申し上げます。
嫁姑問題も、それでなくても難しい問題なのに、自閉症児を抱えて……となると壮絶ですね。
おばあちゃんの気持ちもわからないではないのですが。
今はずいぶん世間の理解も進んできたのかなぁ、とは思いますが、やっぱりこういう考え方も根強いだろうな、と思います。
この漫画で、疑似的にですが自閉症児をもつ家庭を知り、その苦労を知り、その成長を知ることができました。
現実にはいろいろなケースがあり、様々な苦労があるのだろうと思いますが、この漫画を知ることができて良かったと思います