戸部けいこのレビュー一覧

  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(7)

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    「光とともに」のシリーズの中で、わたしが最も好きな7巻。

    お父さん(雅人)は、上司の意地悪によって左遷されてしまったが
    それでもめげずに時間を有効活用して、たくさんの企画書を作り
    それを社内に応募することで、本社への復帰を果たす。
    幸子も汗でぐっしょりのワイシャツを見て
    「お茶もだしてくれないのかも……」と気づいて水筒を用意したりと
    警察にお世話になったあの日から、懸命に雅人を支え続けたので
    うれしさもひとしお。子どもたちの前でうれし泣きするほど。
    そのときの光くんも、台ふきでとはいえ幸子の涙を拭いてあげて
    あぁ、他者への関心が芽生えているなぁとこちらもジーンとくる。

    雅人は本社で、きのこ

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    2017年06月23日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(6)

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    花音ちゃんの水ぼうそうがうつってしまった光くんだったが
    ぶじに治って林間学校に参加できることになった。
    3泊4日の長い林間学校を、光くんがどのように過ごしたか。
    この巻はその話でほとんどが割かれている。

    光くんがトンネルで声が響くのが楽しくて
    もっと遊びたい! と思っていたのに
    団体行動だからと、介助の先生が工夫してその場から離れたため
    心残りができてしまった光くんは
    夜に脱走騒ぎを起こしてしまうのだけれど
    そのあとの西脇先生、介助の先生の対応が素敵だった。
    西脇先生、授業参観のあと保護者たちに詰め寄られたときは
    げっそりしていたのに、今回は「みんな(ASDに関して)若葉マークだから」と

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    2017年06月06日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(5)

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    光くんが万華鏡を分解したことで、中身のガラスを
    花音ちゃんが踏んでしまい、ケガをする話でこの巻はスタートする。
    幸子の「あ~」という声をきくと緊張する光くんだが
    まずいことが起こったと思うことだけが理由ではないのだろう……
    ということが匂わされるエピソードが後の巻である。

    光くんがうまく言葉を使えないなりに
    「人に伝えたい気持ち」が育ってきていることが
    ザリガニ研究所や、西脇先生のいる交流学級で過ごすことで
    強調されているエピソードが多かったように思う。

    光くんも5年生ということで、幸子は思春期に備え
    どう子育てしていったらいいのか考え始める。
    一方、本田さんは焦りもあって幸子に八つ当たり

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    2017年05月31日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(2)

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    1巻は保育園の卒園式で終わったので
    2巻は小学校入学以降の光くんについて主に描かれていた。

    幸子は妊娠し、出産準備・育児・仕事と手いっぱい。
    そんな中、小学校のあさがお教室(支援級)に光くんは入学したものの
    その生活は決して平穏なだけではなかった。

    DVを受けており家庭がうまくいっていない片倉さんに妬まれ
    集団登校の時間を10分遅く伝えられたことがきっかけで
    光くんが迷子になったり、片倉さんの娘の絵理ちゃんは
    そんなお母さんの様子を見て、光くんが体育倉庫の中にいるのに
    鍵をかけられてしまったことを、担任の若林先生に伝えられず
    光くんは大けがをしてしまったり。

    それでも、運動会では青木先生

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    2017年05月17日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(15)

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    続いてきた「光とともに」の最後の巻。お父さんの転勤で中学を転校することに…
    自閉症の子が引っ越し、転校するって、ものすごく大変なこと。これから光くんたちがどんな生活をしていくのか、思いを馳せながら読み終わりました。
    作者の戸部けいこさんが亡くなり、想像するしかなくなりました。
    光くん、花音ちゃん、元気で。

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    2014年10月27日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(2)

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    ネタバレ

    自閉症の子を持つお母さんが主人公。
    綺麗事でなく、いろいろなエピソードがよく調べられてると思う。
    著者は病気で他界されていて、本作は未完の遺作。

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    2014年01月31日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(1)

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    ネタバレ

    「自閉症」とは何か。言葉としては知っていてもよく知らない。
    私はそうでした。せっかく漫画を色々読んでいるのだから
    読んで勉強…じゃないけど、知る努力をしようと思いました。
    同じ子供を持つ親として、理解してあげられる部分も
    多くありましたが、実体験として「自閉症」と向き合っていないと
    やはり見えない部分が沢山あります。
    実際に向き合っている方からすれば、
    「分かる分かる」と簡単に言って欲しくもないと思います。

    でも、「いつも元気で」
    力が出る言葉ですね。明日も頑張ろう。

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    2013年12月22日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(1)

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    自閉症の子に関する本はちょっとだけ読んだことあるけど、
    このマンガで自閉症の子をもつ家族のこと、
    その子や家族を取り囲むまわりの人々、環境などを知ることができた。

    1巻は誕生・幼児~保育園

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    2013年01月02日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(15)

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    この作品は、作者の方が病気で亡くなられたので、残念ながら15巻までしかありません。光君を取り巻く新しい環境や、家族とともに成長する姿をまだまだ楽しみにしていましたが、自閉症や福祉に関する問題は物語の中だけではないことを忘れてはいけませんね。

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    2012年10月29日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(1)

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    自閉症をテーマにした漫画です。

    自閉症児の光(ひかる)君の成長と、その家族、それに学校や周りの社会も巻き込んで、
    「自閉症」という障害からいろいろなことがみえてきます。

    でもひょっとしたら、本当に描かれているテーマって、障害とか、そうでないのとか関係なく、すべての人間にとって必要な「やさしさ」とか「愛」とかいったことなんではないでしょうか。

    実際に、近くの家庭の不調和の問題であるとか、非行少年についても、描かれていたりします。

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    2012年10月27日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(1)

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    自閉症児とその家族の成長物語。卒園式で母親が子どもに代わって「大きくなったら、明るく元気に働く大人になります。」と言う場面が心にしみました。”明るく元気に働く”って、当たり前のことのようだけれども、障碍のあるなしに関わらず、とっても難しくて、とっても大切なことだと思うのです。

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    2012年10月26日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(15)

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    ネタバレ

    絶筆の最終巻。
    最後2話がネームの状態なのに驚いて、ああ……と思いました。
    もっと読みたかったです。ご冥福をお祈り申し上げます。

    嫁姑問題も、それでなくても難しい問題なのに、自閉症児を抱えて……となると壮絶ですね。
    おばあちゃんの気持ちもわからないではないのですが。
    今はずいぶん世間の理解も進んできたのかなぁ、とは思いますが、やっぱりこういう考え方も根強いだろうな、と思います。
    この漫画で、疑似的にですが自閉症児をもつ家庭を知り、その苦労を知り、その成長を知ることができました。
    現実にはいろいろなケースがあり、様々な苦労があるのだろうと思いますが、この漫画を知ることができて良かったと思います

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    2012年08月21日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(1)

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    ネタバレ

    存在は前から知っていて、今の学校にあったので読み出したら止まらなくなりました。
    これから子どもが欲しいと思っているところなので、幸子に同調してしまって1巻は涙目になってしまいました。
    もしも自分の子どもが自閉症だったら、障害を持って生まれてきたら……。
    いろいろと考えるきっかけになりました。
    この家族はとても良い人々に囲まれていますが、それでもあれだけの苦労をするんですね。
    それでも笑顔を忘れない幸子さん。見習いたいなぁと思います。

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    2012年08月21日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(1)

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    つぶやきで感想を書いてる方がいらして、とてもよさそうなので買ってみました。

    「普通」からなにかで外れると、そのことだけでなく、無理解や無神経さ、社会システムとの格闘もあって、大変だと思いました。
    日本って欧米と比べて規格品以外は生きづらい社会かも、と感じながら読みました。

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    2012年08月15日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(1)

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    自閉症ということについて学べた。お母さんのひたむきさや一生懸命さにすごく心うたれる。感動する。自閉症の子や発達しょうがいの子たちが過ごしやすくなるように周りが協力しなければと思う。

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    2012年05月25日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(3)

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    光くん、小学校4年生まで。
    成長とともに外の世界に出て行こうとする光くん。迷惑をかけることもしばしばで、周囲の人にどう理解してもらうかが課題になってきている。
    最後は、今まで理解ある先生に恵まれてきた光くんに、不穏な影が・・・

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    2012年03月29日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(1)

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    自閉症児を持つ家族の長編漫画です。社会問題を取り上げながらもヒューマンドラマに仕上がっています。
    年代性別を問わず読めます。アサドラにしてもいいような内容です。
    最初の数ページは少女マンガのようで読みにくくて、あわや閉じるところでした。
    しかしそのクドイ部分を通り越したとたんに、今度は感動のシーンで涙涙でした。
    その後も回想シーンが少しばかり邪魔ですが、自閉症の問題を通して社会が抱える問題から人間の心の裏腹に関する問題を浮きぼりにして考えさせてくれます。
    ホームドラマでもあるし教育に関する問題もいっぱい詰まっているようです。

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    2012年03月08日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(14)

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    ネタバレ

    後ろから手を掴まれて
    びっくりしただろうに…光くん
    でも、花音ちゃんしっかりしてるっ!
    しっかりした妹さんだっ

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    2011年10月16日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(15)

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    戸部先生(?)の最後の作品・・・ってことでしょうか
    この15巻で終わっちゃうってことなのでしょうか・・・?

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    2011年10月16日
  • 光とともに…~自閉症児を抱えて~(1)

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    自閉症について。
    主人公の光くんが生まれてから成長していく様子が描かれています。

    漫画での光くんはなにをしてもかわいい男の子に見えるけど、
    現実はきっと、「き~っ」て声も大きいんだろうし、暴れると力も強いだろう、

    ていうのを頭に置いておきながら、

    実際社会で同じ状況に出くわしても、落ち着いて対応していこうと、
    勉強になります。

    でもちょくちょく涙がほろりとくるような、いい漫画です。

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    2011年05月04日