高階秀爾のレビュー一覧

  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

    Posted by ブクログ

    第Ⅱ作はモネの「パラソルをさす女」からモンドリアンの「ブロードウェイ・ブギウギ」まで。驚いちゃうのはこの間が60年しかないこと。この短期間で印象派から抽象絵画まで遷移している。抽象絵画といえども突然変異で生まれてきたわけでは無いことがよく分かる。

    0
    2023年11月10日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

    Posted by ブクログ

    モネの「パラソルをさす女」からモンドリアンの「ブロードウェイ・ブギウギ」まで年代順に14の絵の解説です。
    この他、関連する絵も一つの作品につき、2,3点全てカラーで印刷されています。
    これを新書(の値段)で見ることができるのはお得感たっぷりでした。
    私は、やっぱりモネの絵がいちばん好きでした。

    0
    2023年11月10日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

    Posted by ブクログ

    僕のような素人向けの一冊。オリジナルは1969年刊行。今年、カラー版として刷新された。ルネサンスから19世紀の初めまで、ファン・アイクからマネまでが紹介される。主題となった名画だけでなく、参考図版も多く収録されているのが嬉しい。おかげで分かりやすい。西洋絵画のお約束の一端が腑に落ちる。
    続巻は印象派以降を扱っていると思うけど、楽しみだ。

    0
    2023年10月28日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

    Posted by ブクログ

    古い版から文章はほとんど変更していないそうだが、ごもっともです。
    修正する隙のない名文です。
    日本人の大好きな印象派を抑えるうえで必読の文献。

    0
    2023年10月14日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

    Posted by ブクログ

    名画を見る眼Iの続編、名画を見る眼II。
    前作のIが、マネまでであったので、IIのモネからが楽しみで読みました。
    モネを数多く所蔵している西洋美術館にいらした高階さん。この人ならではの表現があり、次にモネを見るときにはその視点で見ようと思えるヒントがあったら。
    パラソルの女性も作品がいくつか存在すると知れた。

    出会っていなかった画家も掲載されており、新しいトキメキがありました。

    0
    2023年10月12日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

    Posted by ブクログ

    国立西洋美術館館長を務め大原美術館館長の高階秀爾さんが語る名画。

    中野京子さんの書でも感じる、絵と解説が同時になる部分は本当に何か対策がないかと思った。
    とても細かな見過ごしてしまう部位を、プロの眼を持って解説してくださるのに、本の中心に折れてなんだかわからなかったりする。残念でならない。

    絵の上手さから見過ごしてしまうちょっとした細工に気付いて驚きと納得に至る。この感覚は本当に素晴らしい。展覧会でも音声ガイドがメジャーになったが、こうした本の力でもっともっと深く好きな絵が見つかり他の絵を見た時にもその眼その視点が楽しみをもたらす。

    0
    2023年08月26日
  • ルネッサンスの光と闇(上) 芸術と精神風土

    Posted by ブクログ

    本書は15世紀後半から16世紀初頭のイタリア(特にフィレンツェ)に焦点を当てて、その時代の代表的な美術作品から見て取れるルネサンス時代の精神風土を分析した本になります。題名にもありますように、ルネサンスとは明るい側面だけではないこと、確かに強い光はあるが、その裏側には強い闇も存在しているということが本書(上巻)を通じて主張されます。さらに、「ルネサンスとは宗教からの人間の解放だ」という主張に対しては、それが間違っていること、むしろ古代ギリシャ思想がキリスト教と融合したことこそがルネサンス文化の本質である、という旨が主張されています。

    本書によれば、ルネサンス時代の闇とは、終末期思想、あるいは

    0
    2023年05月06日
  • 《受胎告知》絵画でみるマリア信仰

    Posted by ブクログ

    時代や背景によって変わるマリア信仰、そしてそれが如実にあらわれる絵画。
    絵画の解説もキリスト教の簡潔な歴史とその背景も盛り込まれていて、わかりやすかった。

    日本人には馴染みの薄いところではあるけれど、美術館や今後観光でヨーロッパ各地を訪れた際には確実に触れる部分だと思うので、この本で学べてよかった。

    0
    2021年10月22日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(上) ロマン主義、印象派、ゴッホ

    Posted by ブクログ

    非常に文章が読みやすくて勉強になりました。ただ絵が挿入されているのを期待してたんですが、後付けのためにこっちが挿入されてこれはないのかと感じることが多かったです。

    0
    2021年05月19日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(上) ロマン主義、印象派、ゴッホ

    Posted by ブクログ

    美術史をかじったことのない人間でも楽しめました。

    美術史が、美術史単体で存在してるのではない。
    当時の時代背景(フランス革命や、近代化の中で移動が容易になりグローバル化が進む世界)と絡めて美術の変遷を語っているからこそ、非常にダイナミックで、野心的で、多くの人に響く絵画史、という印象でした。

    0
    2020年08月02日
  • ルネッサンスの光と闇(下) 芸術と精神風土

    Posted by ブクログ

    いやぁ勉強になった。

    オウィディウスの詩を典拠としたクロリスからフローラへの変貌を、ボッティチェルリの『春』がいかに美しく反映させたかという著者の解釈は是非とも読んで頂きたい。

    あとがきにもあるように、確かにタイトルの『ルネッサンスの光と闇』の″闇″についてはあまり触れられていない。

    けれども、ユマニズムの異教的価値観とキリスト教的価値観の中で揺らぐルネッサンスの本質を示すにあたって、前者の″光″に焦点が当たるのは自然だと思う。

    図と文章が対応して見やすい構成なのもグッド。

    0
    2020年05月17日
  • バロックの光と闇

    Posted by ブクログ

    バロック芸術の成立とその文化的影響を、ルネッサンス後期からロマン派と新古典派の対立時期にかけての時代背景の考察を交えつつ、きわめて簡明な文章で綴る。プッサンのいくつかの作品やヴェルサイユ宮殿にまでバロック的要素が見られる、とするのはやや牽強付会の観もないではないが、その興隆が西洋文化の大きな転換点であったことは間違いない。「バロックは意志である」との著者の言葉が重く響く。

    1
    2018年10月08日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(上) ロマン主義、印象派、ゴッホ

    Posted by ブクログ

    絵画を学ぶことは人間の心のうちに秘める苦悩や葛藤や喜びといったあらゆる気持ちの変遷や歴史をなぞっていくことである。
    ぽっと思いつきで絵が描かれているなんてことはなく、当時の体制に対する批判、常識を覆すことへの気持ちの表れなどが形となってキャンパスの中に表現されているのだ。
    誰が見ても魅力的な絵というものは確かにあり、それはそれで大変な価値のあるものだ。
    しかし、絵画が描かれた当時の背景、画家の生い立ち、気持ちに触れることで、一枚の絵に対する見方は全く異なってくる。
    この一冊は近代から現代へ向かって進む時間の中で、どう絵画が変貌を遂げていったのかを追うことのできるものであることに間違いはない。

    0
    2018年07月30日
  • バロックの光と闇

    Posted by ブクログ

    バロックの意味とその芸術作品における表れ方を的確に分かりやすく解説されていて,頭の中を整理するのにぴったりの本.作品の写真もかなり掲載されていて非常に良かった.

    1
    2018年01月20日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

    Posted by ブクログ

    こちらのⅡは、印象派から現代美術まで。印象派はよろしいとして、マティスあたりから段々とついていきづらくなることは否めない

    0
    2025年11月12日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

    Posted by ブクログ

    初版は1969年。カラー版になるとともに、参考図版や、この50年での研究の進展などにつき簡単な注を加えてある。このⅠは、ルネサンスから印象派の手前まで

    文章が端正で、古びた感じはまったく受けない。やはり、作品の背景や、漫然と眺めているだけでは気づかないポイントにつき解説があるのはありがたい

    0
    2025年11月12日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

    Posted by ブクログ

    Ⅱは印象派以降の14人の巨匠、14点。
    高階先生の授業を直接聴かせて頂いているような語り口。
    各章の絵画だけではなく、その周辺の作品の解説も語られているので個々にストーリー、歴史があることがよくわかります。
    美術史という学問は近代を理解するための学問の1つなのだと思いました。
    Ⅰの15点も含めて自分で直接見る機会がある絵画があと何点あるのかわからないが
    その際にはこの本を必ず読み返すでしょう。

    〇モネ     「パラソルをさす女」
    〇ルノワール  「ピアノの前の少女たち」
    〇セザンヌ   「温室のなかのセザンヌ夫人」
    〇ゴッフォ   「アルルの寝室」
    〇ゴーギャン  「イア・オラナ・マリア」

    0
    2025年11月03日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

    Posted by ブクログ

    Ⅰを読んだならばⅡも読まねばと、早速ひもときました。
    Ⅰは歴史、美術史の解説なども含まれていましたが、Ⅱは美術史上の年表幅が少ないらしく(さくっと100年くらい)そのせいなのか、あまり細かな歴史的背景には言及せず、画家本人の略歴や手法などの解説が細やかに書かれている。
    馴染みのある画家名も多く『これ見たことがある』というものが多いので、読んでいて飽きない。その反面、いわゆる抽象画も多いので、解説を読んでも分かったよーな分からないよーな、そんな気持ちになることもしばしば……
    別の本に出ていた名前をここで見つけて、作中に出ていた店名はこの画家からとったのかと妙に納得したりして、楽しく読めた。

    0
    2025年10月29日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

    Posted by ブクログ

    15人の有名画家の代表作をとりあげるとともに、関連作品時代背景などをわかりやすく解説した本。割と俗っぽく、うんちくを楽しみたい私にぴったりな本だった。ひとりあたり15ページくらいの分量というのも手軽で有り難い。
    初版が1969年と50年以上前の本で、画家名や地名などの記載は初版のままだけれど、変化のあったところは章末に追補されていて誠実なつくりをしている。
    またカラー版として刷新されていて、参考として上げられている彫刻や絵画までカラーで掲載されているのは素晴らしいと思う。

    0
    2025年10月25日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

    Posted by ブクログ

    印象派の代表的な存在であり、睡蓮やパラソルをさす女で有名なモネ。

    なるべく絵具を混ぜ合わせないで、純粋に使うことを考えた。
    理由は、「絵具を混ぜ合わせると明るさが失われる」ため。

    モネの作品が明るいものが多いのは、絵の具の使い方の革新にあった。

    0
    2025年09月22日