高階秀爾のレビュー一覧

  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    名作・定番。
    何度も読み返して名画を楽しみたくなる。
    照会された絵画のいくつかは見たことがあるのだけど、もう一回近くで見て確かめたくなる。

    【Ⅰ】はルネサンスから19世紀まで。
    ファン・アイク  「アルノルフィニ夫妻の肖像」
    ボッティチャルリ 「春」
    レオナルド    「聖アンナと聖母子」
    ラファエロ    「小椅子の聖母」
    デューラー    「メレンコリア・Ⅰ」
    ベラスケス    「宮廷の侍女たち」
    レンブラント   「フローラ」
    プーサン     「サビニの女たちの掠奪」
    フェルメール   「絵画芸術」
    ワトー      「シテール島の巡礼」
    ゴヤ       「裸体のマハ」
    ドラクロワ

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    2025年04月20日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    人物ごとに解説がなされており、読みやすかった。
    絵画の書き方や見方だけでなく、その人物や絵画がアート界にもたらした影響を知ることができ、見る目が変わった。特に印象に残ったのはゴヤ。前期、後期の作品の違いを知り、一度後期作品の版画は見たことがあるため、前期の作品も見てみたいと思った。

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    2025年01月27日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    今まで「綺麗だな〜すごいな〜」だけだった名画への解像度が上がり、とても勉強になった。
    それぞれの国や宗教的な背景が絵にあらわれていることを知り、昔の時代に思いを馳せるきっかけになった。
    海外の美術館にも行ってみたい。

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    2024年09月21日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(上) ロマン主義、印象派、ゴッホ

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    発色の良いカラー版になったことは喜ばしい。しかし、解説に含まれる多くの図版が含まれていないのは、不親切だ。分厚く、かつ、高くなっても構わないので、完全版の刊行を望む。

    二度目の読書になるが、内容は今も色あせていない。絵画の歴史をしっかりと語ってくれている。

    (上)はゴヤから、ボナールまで。

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    2024年09月11日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    絵画をなんとなく見ていたものにとって、とても勉強になる本。絵画の持つ「目で見るもの」という機能と「目に見える以上の寓意を描くことができる」という機能、「作者が書いた以上のものを読み取ることもできる」という意味で本質的には文章でのコミュニケーションとほぼ同義なのかもしれない。2も読まねば。

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    2024年09月08日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    絵画の見方を、要を得た文章で伝えてくれる。白黒版を若い頃に読んでいたが、内容はほぼ忘れていた。図版がカラーになったことは喜ばしい。白黒では分からなかった部分がかなりあったからだ。しかし、初読の時ほどの感激はなぜかなかった。感性、経験、知識ともに深化してしまったがゆえか。

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    2024年08月20日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    15点の有名な絵画について、著者の保有する広範な知識や経験を基にその作品の背後に隠された様々なエピソードが次々に現れる好著だ.現物を見たものはなかったが、画集などで出会ったものが多かったが、ここまで綿密に解説してある事例はなかった.今後の絵画鑑賞の手引きとしたい.特にフェルメールの「絵画芸術」の論評が楽しめた.

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    2024年04月09日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    外界を見る人間の眼は、習慣や約束に規制されているが、画家はこれにとらわれない新しい感覚を拓く。

    まず絵画を見て読み進め、改めて観ると新しい感想を覚える新鮮な鑑賞体験。実物を見たい。

    絵のリアルとは。これまでの系譜。

    現実を追求した印象派が色彩分離により平面化していき、キュビズム、フォーヴィズムを経て抽象画に繋がる。色彩と造形。

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    2024年04月06日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    描かれた背後にある時代と社会、主題とモティーフ、技法、画家の生涯を知ることで、絵画の味わいが深まることを知る。
    歴史を学ぶことで、絵画の味わいはまだまだ広がる予感の楽しみ。

    革新的な画家マネと保守的な人間マネの同居の面白み。

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    2024年03月17日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    絵がカラーになっているためとても見やすい。また、1前の絵からこれだけの洞察ができることにも驚かされる。

    数百年前の絵がきれいなかたちで残っているのには、文化を保護することに対する先人達の知恵があるのだろう。

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    2023年08月14日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    しかし、だからと言って、印象派 絵画がチューブ入り絵具から生まれたと言うことはむろんできない。 戸外における現場での制作は、すでに一八三〇年代のバルビゾンの画家たちの時代から、絵画の野望のひとつであった。持ち運びのできる便利な絵具の発明は、それまできわめて困難であったことを容易に実現させてくれるという便利さをもたらしたに過ぎない。ただ、それによって思いのままに戸外で制作できるようになった七〇年代の若い画家たちが、眼の前の自然のな かに、それまでの絵画の知らなかった新しい世界を発見したことは事実である

    ところが、モネたちは、太陽の光の下では、自然のなかのものは固有の色を持っていないということを

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    2023年08月12日
  • ルネッサンスの光と闇(下) 芸術と精神風土

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    美術分野の素人の書評になりますのでその点はご留意ください。下巻では主に「光」の部分に焦点が当てられます。具体的には美もしくは愛についての解釈です。その際の題材になるのがボッティチェルリの「春」と「ヴィーナスの誕生」ですが、それぞれの絵のなかの登場人物や背景、またこれらの絵が描かれた経緯などが詳しく語られています。詳細についてはぜひ本書を読んでいただけたらと思いますが、本書を通底しているのは「二面性」あるいは「二であり一でもある」というキーワードでしょう。例えば愛情についても現生的な愛と天上界的(理想的)愛情がある。どちらがより優れているとかではなく、これらは愛情の二面性であって、言い換えれば古

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    2023年05月06日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(下) 世紀末絵画、ピカソ、シュルレアリスム

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    上巻に引き続いて読みました。いやーこの辺りまで来ると抽象度が上がるのもあって、まとまりがあるのやらないのやら……。とはいえ、三次元の世の中を二次元の紙に描くときに、何を引き算するのか。印象派は色彩を残すために形ぼやかしてしまい、ピカソは立体を残すためにあらゆる視点を描きこんで形が支離滅裂になるというあたり、今まで考えたことのなかった視点で面白かったです。

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    2022年02月27日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(上) ロマン主義、印象派、ゴッホ

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    ヨーロッパ近代絵画の流れをゴヤから始まって上巻はナビ派まで。さすがの高階先生で相互の関係とか見えてきますね。大体の流れは頭に入ってましたが、時にはこういう纏めたもので知識を再確認するのも大事ですね。

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    2021年11月18日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(上) ロマン主義、印象派、ゴッホ

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    2020.08.20 ロマン主義から写実主義、印象派、ゴッホに至る近代の絵画の流れが良くわかった。とても勉強になった。

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    2020年08月23日
  • バロックの光と闇

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    バロック絵画は、作品のインパクトが強くて、「すごい!」とか「ああ、こういう場面ね」「うっとり・・・」とか、実物を見てわかった気になって満足してしまいがちで、それ以上深く考えなかったりしてしまいがちだったのだけれど、これを読んでずいぶん眼力が上がったように感じました。絵画彫刻だけじゃなくて、建築やそのほかいろいろ幅広いです。著者の教養には、いつも驚いてます。すてきです。

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    2020年03月06日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(上) ロマン主義、印象派、ゴッホ

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    天満橋ジュンク堂で購入

    ゴヤからボナールまで、ほぼ十九世紀の100年を絵画の変遷について語られている。
    秩序への反発が、新たな秩序を作りそれも新たな主義が台頭し、廃れていく。
    どの芸術にも当てはまる、芸術の芸術たる特徴であると言える。

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    2025年09月28日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    名画をみてフムフムとかっこつけたり、知的会話をするのに知ったかをする程度に学べる超名書。個人的にはⅠが好み。

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    2025年02月18日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(下) 世紀末絵画、ピカソ、シュルレアリスム

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    やはり図版不足のそしりは免れない。「世界の名画」全24巻のそれぞれの解説文として書かれたものをまとめたからだろう。図版を加えるだけで大著として成り立つので、再増補をぜひとも望みたい。

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    2024年10月02日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    後半は印象派以降、抽象画まで。

    モネ『パラソルをさす女』
    ルノワール『ピアノの前の少女たち』など
    こちらも好みの絵の解説をじっくりと。
    明るく優しい絵が多いこのふたりですが
    いろいろ苦悩があってのことと
    背景を知るとまた愛しく感じます。

    抽象画はやっぱりよくわからないから
    もう自分が好きか苦手かで。
    そういう意味ではモンドリアンは好き。
    シンプルで整然としたところが落ち着く。

    他の画家も、ロートレックやゴッホの項など
    手元に置いておいて時々勉強しなおしたい。

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    2023年08月20日