【感想・ネタバレ】カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰのレビュー

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Posted by ブクログ

「西洋美術史入門」の本というにはあまりにも高度で深い解説。取り上げられている15点の絵画は有名なものばかりですが、絵画の技法のみならず、神話、歴史、哲学、宗教や音楽に至るまで様々な視点から論じられていて、まさに「絵画とは全人間的な精神活動(あとがきより)」と感じさせられます。絵について論じる著者のことばの選び方と表現力には舌を巻いて感嘆するばかりでした。絵画の知識を得るだけでなく、文学作品のように読みごたえもある1冊です。

―「オランピア」には、今にも崩れ去ろうとする壮麗な建築を最後の一点で辛うじて支えているような緊張感と不安感とがある。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

1969年に刊行されたなんて信じられないほど、分かりやすく新鮮。絵画はただ眺めるだけでなく本質について理解すると、何倍も見て楽しくなる。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

僕のような素人向けの一冊。オリジナルは1969年刊行。今年、カラー版として刷新された。ルネサンスから19世紀の初めまで、ファン・アイクからマネまでが紹介される。主題となった名画だけでなく、参考図版も多く収録されているのが嬉しい。おかげで分かりやすい。西洋絵画のお約束の一端が腑に落ちる。
続巻は印象派以降を扱っていると思うけど、楽しみだ。

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2023年10月28日

Posted by ブクログ

国立西洋美術館館長を務め大原美術館館長の高階秀爾さんが語る名画。

中野京子さんの書でも感じる、絵と解説が同時になる部分は本当に何か対策がないかと思った。
とても細かな見過ごしてしまう部位を、プロの眼を持って解説してくださるのに、本の中心に折れてなんだかわからなかったりする。残念でならない。

絵の上手さから見過ごしてしまうちょっとした細工に気付いて驚きと納得に至る。この感覚は本当に素晴らしい。展覧会でも音声ガイドがメジャーになったが、こうした本の力でもっともっと深く好きな絵が見つかり他の絵を見た時にもその眼その視点が楽しみをもたらす。

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

15点の有名な絵画について、著者の保有する広範な知識や経験を基にその作品の背後に隠された様々なエピソードが次々に現れる好著だ.現物を見たものはなかったが、画集などで出会ったものが多かったが、ここまで綿密に解説してある事例はなかった.今後の絵画鑑賞の手引きとしたい.特にフェルメールの「絵画芸術」の論評が楽しめた.

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

描かれた背後にある時代と社会、主題とモティーフ、技法、画家の生涯を知ることで、絵画の味わいが深まることを知る。
歴史を学ぶことで、絵画の味わいはまだまだ広がる予感の楽しみ。

革新的な画家マネと保守的な人間マネの同居の面白み。

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

絵がカラーになっているためとても見やすい。また、1前の絵からこれだけの洞察ができることにも驚かされる。

数百年前の絵がきれいなかたちで残っているのには、文化を保護することに対する先人達の知恵があるのだろう。

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

カラー図版を増やして改版!
ありがとう、岩波書店\( ˆoˆ )/

ファン・アイク『アルノルフィニ夫妻の肖像』
ベラスケス『宮廷の侍女たち』など
好みの絵の解説をじっくりと。
大好きな『ラス・メニーナス』ですが
この本の初版の頃(昭和44年)には
直訳タイトルで知られていたんですねぇ。

レンブラント『夜警』じゃなくて
『フローラ』を取り上げていて
しかも3枚パターン並べてくれていて
なんか嬉しかった。

次の巻は印象派以降だそうです。

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2023年06月13日

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