高階秀爾のレビュー一覧

  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    名画を見る眼Iを読みました。
    マネまでの、15人の巨匠の15の代表作の短めの評論です。
    遠近法などの描き方や題材・内容の時代による変遷が分かりました。
    実際に見て、確かめたいと思いました。

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    2025年11月14日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    西洋絵画の入門書を読みました。多くの方と同じかと思いますが、山田五郎さんのYouTubeを見て、西洋絵画に興味を持ったからです。
    モネからモンドリアンまでの14人の画家の解説です。筆者が代表作を紹介し、その背景や画家の説明もあります。
    とても簡潔ですが、作品の生まれた背景まで、端的に書いています。
    カンディンスキーとモンドリアンは、とても抽象的で、なんだろうと思っていました。この本で、画家の考えていた定義みたいなものも書かれてました。完全に理解するのは難しいけど、なんとなくわかる気がしました。
    Iも読んでみたいと思います。

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    2025年10月25日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    各時代・各絵画様式を代表する一枚を挙げそれに関する解説の書かれた本。作品を通じて筆致の特徴や前時代の作品と比べた革新性、画家の生きた時代の解説までを端的にわかりやすく書かれた本でよかった。
    ちなみに、ベラスケス「ラスメニーナス(この本では「宮廷の侍女たち」)」の解説では画面に登場しているベラスケスはマルガリータ王女を描いているという解釈だったが、この解釈はこの本で初めて見た(視点に映っているフェリペ4世を描いているという解釈しか見たことがなかったので)。

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    2025年07月30日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(合本)

    匿名

    購入済み

    わかりやすい!

    近代絵画の歴史をあらゆる観点から考察されており、新しい近代絵画に対する視点を学ぶことができる点が魅力だった。

    #タメになる

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    2025年07月04日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    美術史を体系立ててまとめた良書。印象派から抽象絵画へのつながりがよく分かった。やはり印象派が絵画に与えた影響は計り知れないと改めて思った。三菱一号館のルノワールセザンヌ展に行ったばかりだったので2,3章はかなり面白く読めた。行って良かった。
    今まで名前だけ知っていたゴーギャン、シャガールの絵がなぜ革命的だったのかよく分かった。
    美術館に行きたくなる本。

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    2025年06月16日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    絵画も一緒に載せてくれるのが有り難かった。
    絵の知識が全く無い僕にでも分かるように丁寧に教えてくれている感じがしました。

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    2025年01月18日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    以前近代絵画史の本でとても分かりやすい解説だった著者の油彩画から近代までで代表する作品の紹介

    タイトルの通り、前半と後半は印象派の時代が境目になっているが、
    やはり当時エポックメイキングな出来事だったのだろう

    確かにパトロンからの依頼に自身の筆をどう反映しているかから、画家自身の考え方を表現することへ時代と共に変化していくことがよく分かる

    ヨーロッパ史、特にフランス革命に至るまでの流れや思想の変容と合わせて考えるとかなり面白い

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    2024年11月07日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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     西洋近代社会の例に見られるように、文化は、聖から俗へ、富裕層から庶民層へと広まっていきます。
     日本でいえば、太平洋戦争後の焼け野原から奇跡の復興を図っていく1960年代の高度経済成長期以降、クラシック音楽も美術鑑賞も庶民層に広がっていったそうです。
     そして、その当時から美術鑑賞の指南役となっていたのが、本書の著者である高階秀爾先生だったということです。

     わたしが、高階先生を知ったのは、NHK教育テレビ(今のEテレね)の「日曜美術館」という番組でした。
     丁寧に作品の解説をしていらっしゃいました。
     その語り口はエレガントで、時にはお洒落な冗談もおっしゃる。
     子どものくせに、知的なも

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    2024年11月03日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(上) ロマン主義、印象派、ゴッホ

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    19世紀終わりから20世紀初頭のいわゆるベルエポックなパリに惹かれてしまうのは、何故なのか、という事がこの本を読んでなんか腑に落ちたかもしれない

    数々の名画を描いた巨匠は何かしらでパリを通過している

    で、上下合わせての批評ですが、
    描画の形式から、光の色彩の印象、構造、はたまた思想とそれぞれの形は変化し続けていくが、
    その背景を伴う解説がすんなり入ってくる名著だと思います。


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    2024年10月24日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    端的に深奥までひとつの絵画で語り尽くしてくれる。印象派をまず知りたいならまずはこの一冊。ようやく美術というものを知れてきた気がします。

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    2024年10月13日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    モネ、ルノワールをはじめとする印象派からピカソ、シャガール、モンドリアンに至るまで、美術史の中で、大きな変革の時代を生きたアーティスト達の作品を読み解くポイントを紹介してくれる良書。

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    2024年10月08日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    宗教画としての絵画も、識字率の低い時代に聖書を読めない人のためという側面もあるので、元々絵画は読み物であるという観点から言うと、とても勉強になる一冊。
    作品の背景や作家が表現したかった事を知る事で、作品の表象的な理解にとどまらず、深く理解することができる。

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    2024年09月14日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    Ⅰに比べて、著者の美術史観が確固としている。
    特に印象派の影響を受けた画家たちの足跡の描き方が冴えている。
    個別の画家では、スーラとモンドリアンの項がすごい。
    自己の理念を越えて、アートを成し遂げた様を描ききっている。

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    2024年09月10日
  • バロックの光と闇

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    この本ではダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロなどのルネッサンス全盛期の芸術とバロックは何が違うのか、どのようにしてバロックの技術が生まれてきたのかということがわかりやすく説かれます。

    特に、この作品におけるベルニーニの解説はまさに珠玉です。これを読めばベルニーニ巡礼をしたくなること間違いなしです。

    バロック芸術そのものだけではなく、その時代背景まで知れるこの作品はぜひぜひおすすめしたい逸品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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    2024年08月22日
  • カラー版 近代絵画史 増補版(上) ロマン主義、印象派、ゴッホ

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    この作品はロマン派絵画についての解説が非常にわかりやすかったのが印象的でした。

    文学や音楽の時もそうでしたが、ロマン派というジャンルはわかるようでわからない、何とも難しいジャンルであるなというのが私のイメージでしたが、この本ではなんとユゴーの言葉を用いてそんなロマン派美術を解説します。

    これは非常に興味深い解説でした。

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    2024年08月18日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    印象派のモネ、ルノアールを皮切りに、難解とされる抽象絵画を分かりやすい言葉で解説している好著だ.ムンクくらいまでは記憶のある絵が出てきたが、マティス、カンディンスキー、モンドリアンになると初見のものばかりだった.絵画を全般的に把握してる著者ならではの言葉遣いで、丹念に、しかも的確な説明は非常に感銘を受けた.抽象画を手掛けた画家たちの内面に触れるコメントも多数で、絵画史の荒波を突き進んでいく快感が味わえた.

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    2024年08月18日
  • エラスムス 闘う人文主義者

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    ネタバレ

    2024年に新しくエラスムスの本が出た事実を嬉しく思う。

    ●エラスムスと孤独とふるさとについて
    「我、何者にも譲らず」というエラスムスの態度をあらためて格好良いなとおもう。
    その一方で、私生児としてうまれ早くに両親をなくし結婚もせず、最後には新旧両派から敵視され友は遠ざかっていった様は、どうしても胸がくるしい気持ちになる。

    ラテン語を自在にあやつりヨーロッパ各地を転々としたコスモポリタンとしての彼が最後にのこしたことばが「Lieve god」(愛する神よ)という故郷オランダの言葉だったことは、非常に示唆的である。

    私生児として生まれた彼は、「デシデリウス・エラスムス」という名前さえ自分で

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    2024年06月06日
  • カラー版 名画を見る眼 印象派からピカソまでⅡ

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    第I巻の15作品は、1434年のヤン・ファン・アイクの作品から1863年のエドゥアール・マネまでの約400年を駆け抜けてきたのに対し、第II巻の14作品は、印象派のモネから始まって造形主義や抽象画に大きく移り変わっていく、わずか100年足らずの絵画の変遷を追っています。
    現代人の多くにとって魅力的で絵画として「完成」しているように感じる印象主義が、絵画としてどのような限界を抱えているのか、そして画家たちがそこからどう脱却して(あるいはそれを極めて)いったのかが分かりやすく解説されています。以前、国立西洋美術館で開催されていた「キュビズム展」と扱われている時代が同じで、おさらいする気分で読むこと

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    2024年04月29日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    「西洋美術史入門」の本というにはあまりにも高度で深い解説。取り上げられている15点の絵画は有名なものばかりですが、絵画の技法のみならず、神話、歴史、哲学、宗教や音楽に至るまで様々な視点から論じられていて、まさに「絵画とは全人間的な精神活動(あとがきより)」と感じさせられます。絵について論じる著者のことばの選び方と表現力には舌を巻いて感嘆するばかりでした。絵画の知識を得るだけでなく、文学作品のように読みごたえもある1冊です。

    ―「オランピア」には、今にも崩れ去ろうとする壮麗な建築を最後の一点で辛うじて支えているような緊張感と不安感とがある。

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    2024年04月29日
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ

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    1969年に刊行されたなんて信じられないほど、分かりやすく新鮮。絵画はただ眺めるだけでなく本質について理解すると、何倍も見て楽しくなる。

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    2024年03月14日