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二十世紀の美術は、思いがけない多面的展開によって私たちを驚かす。しかし、抽象絵画やシュルレアリスムの作品は、決して画家の気まぐれや偶然の産物ではない。それぞれの美術運動は、印象派で頂点を極めた写実主義を想像力で乗り越えようとするものであった。本書は、十九世紀前半から第二次世界大戦にいたる一五〇年間の西洋絵画を概観。下巻は、世紀末絵画から抽象絵画まで。増補にあたり、あとがきを新規に収載。
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Posted by ブクログ
上巻に引き続いて読みました。いやーこの辺りまで来ると抽象度が上がるのもあって、まとまりがあるのやらないのやら……。とはいえ、三次元の世の中を二次元の紙に描くときに、何を引き算するのか。印象派は色彩を残すために形ぼやかしてしまい、ピカソは立体を残すためにあらゆる視点を描きこんで形が支離滅裂になるという...続きを読むあたり、今まで考えたことのなかった視点で面白かったです。
本書は、いわゆる近代絵画から現代への歴史を、それぞれの区分ごとの特徴や画家の生い立ちを網羅的に解説した新書の下巻。このあたりになってくると、「よくわからない」絵画が登場してくる・・・のだが、現代絵画は、既存の価値観へのアンチテーゼが生んだ芸術だったのかなと思うものの、やはり自分は写実主義の画風が好き...続きを読むだなあと思う。
ジョルジュ・ブラック 「感覚はdéformer(歪形)し、精神はフォルメ(形成)する」 Bauhaus パウル・クレーとサルトル
2020.08.23 19世紀末から二次大戦前までの絵画の約50年の歴史を知ることができた。しかし、(上)より(下)は複雑で、少し難しかったが、写実から抽象への流れがなんとなくわかりました。
表紙のモンドリアンの絵が少しは理解できるかと思ったが、叶わなかった。絵画をたくさん紹介しているが、実際の絵が見えないだけに理解が追いつかなかった。
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