田中相のレビュー一覧

  • LIMBO THE KING(1)

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    これはよいバディもの。

    記憶のガンと言われる眠り病を治すために、人の記憶にダイブする……。まさしく『ニューロマンサー』で描かれた(あれはデータの海だったけど)世界。

    主人公ふたりの特徴がそれぞれ対照的なのもよい。アメリカの空気感とかも伝わってくる絵柄やストーリー、人物描写。

    単純明快に、面白い。

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    2019年01月22日
  • 誰がそれを -田中相短篇集-

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    どこで勧められたのか何の記事で読んだのか、一切忘れてしまったけれどショッピングリストにずっと残ってた本のひとつだった。こういう質感の短編集はざっくり言えば「いっぱいある」ので、本当はかなり飛び抜けたものがないと少し難しい。その意味ではインパクトに物足りなさがあったけれど、テーマの選び方も、作劇のテクニックだけでない所でキャラクターの心情を積み重ねてゆくところも丁寧で、やわらかなグラフィックも相まりとても良かった。個人的には「THE WORLD」がお気に入りです。

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    2018年07月17日
  • LIMBO THE KING(1)

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    「眠り病」それは記憶のガン。その病を根絶させた伝説の男ルネと相棒になったアダムの物語。絵のうまさと独特の世界観で魅せてくれる。おお久しぶりにわくわくしたぞ~!

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    2018年04月23日
  • LIMBO THE KING(1)

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    世界観に慣れるための巻、という感じ。冒頭のアダムの夢、新型の"眠り病"、ルネの娘、謎がたくさん。これからどんどん面白くなる予感!

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    2018年02月12日
  • 千年万年りんごの子(3)

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    表紙からして雪之丞の本気が伝わる最終巻。全三巻ながらじつに壮大だった。終わりかたとしては、スッキリはしたけどやはり哀しさが強くてやるせない気持ちでいっぱいです。

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    2017年11月30日
  • LIMBO THE KING(1)

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    『RD 潜脳調査室』好きには堪らない設定。謎の眠り病が流行り、沈静化したかと思われていた近未来、新しいタイプの眠り病が出現し始める。治療には患者の脳内に生体コネクトを使って「潜る」と言うものだが、1巻の段階でその潜る行為がどう言うものか、と言う決定的なものまでは描写されてない。感染者と、ダイバーをアシストするコンパニオンと言う存在が不可欠で、軍人のアダム・ガーフィールドは重傷を負い、右足を失った状態で昏睡から目覚めたら、キングと呼ばれるダイバーとの適性が一番高い、と言う訳で軍で働き続けるにはコンパニオンの適正度が高いのでどうだ?と言う選択を突きつけられる。
    アダムが昏睡から目覚めて失った右足を

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    2017年01月16日
  • 地上はポケットの中の庭

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    コガネムシの恩返し「5月の庭」、陛下と庭師の絆「ファトマの第四庭園」、終わることへの恐怖が癒される瞬間「地上はポケットの中の庭」、少年時代の行き違いがほぐれる「ここは僕の庭」、高校生棋士と名前はまだない平凡な女子高生「まばたきはそれから」
    人間、人生を愛しくすずやかに描いていてさわやか。

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    2017年01月03日
  • その娘、武蔵(1)

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    田中相さんのマンガ好き。部活の意味、体罰、というキーワードは今ビビッときたので買ってみた。
    そこに期待しちゃうと、ううーん。ちょっと厳しいかなぁという印象。田中さん独自の、僕を惹き付けてやまないふわっとした空気感とテーマがマッチしてない感じ。よくも悪くも「解説者」がいないんだな。体罰にフォーカスする漫画ってわりと目新しいと思うんだけど、言葉による解説を求めてしまうと厳しいね。でも安易に言葉にせず、「呪い」と表現してそれを解こうとするとか、悶々としながらでもそれを抱えていく姿が描かれるのは作者さんらしい向き合い方で好き。
    スポーツ漫画らしい清々しさとかは凄くいい。主人公がなんか上手いこと言語化で

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    2016年09月06日
  • その娘、武蔵(2)

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    顧問の宮史郎先生(名前なんだっけ)があまりにも宮史郎で、「編集王」の史郎太副編集長が思い出されてしょうがない。

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    2015年08月08日
  • 千年万年りんごの子(1)

    購入済み

    1,2巻はぬるい空気で話が進むけど、3巻で一気に持ってかれた。

    村の話にも雪之丞の愛にもぞっとする。だけど最後には救いを感じる作品。

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    2015年03月15日
  • その娘、武蔵(1)

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    「千年万年りんごの子」「地上はポケットの中の庭」
    田中相最新作は…バレーボール部!

    部活をやる意味って? 184cmのバレーボールJK。悩める青春ド真ん中!
    男まさりの女の子・武蔵の青春バレーボール漫画!

    中学女子バレーボール界の頂点に立ち、名を馳せた巻田中学校のエース・兼子武蔵。全中優勝インタビューでバレーを辞めると公言した彼女は心機一転、大仙高校で自由な日々を謳歌しようとしていた。しかし、身長184cmと目立つ彼女はバレー部主将・律から目をつけられ!?

    千年万年とまったく違う毛並にビックリしたけど、
    これはまたこれで面白い。
    2巻も期待したい。

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    2015年02月10日
  • 千年万年りんごの子(1)

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     タイトルからほのぼのハートフルな話かなと想像しましたが、なかなかシリアスな物語で驚きがありました。
    捨て子だった男子がとある田舎のリンゴ農家に婿入りします。古い言い伝えを知らないまま、禁忌に触れてしまい、その禁忌がもとで静かだった生活がいっぺんします。
     人の顔色を伺いながら、当たり障りなく平穏に暮らしたい男子の思惑がはずれ、とんでもないことになってゆく中で強く自分を主張してゆくような道筋がみえる一巻でした。
     不思議なリンゴの木を描いたシーンがとても幻想的で印象に残りました。
    続きが楽しみです。

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    2015年02月10日
  • 千年万年りんごの子(1)

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    何も知らずに読んだので、温かみのあるりんご産業の話なのかと…。
    所々ぞくっとするところがあった。
    かごめかごめの怖い話を聞いた時と似てるぞくっと感。
    でもいいなぁと思ったのはお見合いで即決だった結婚なのに、お互いをすごく大切に思っている所。この2人ならなんだかいい方向に行くんじゃないかな。2巻読みたい。

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    2014年10月07日
  • 千年万年りんごの子(1)

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    戦後間もない閉鎖的な農村が舞台。
    スピードお見合い結婚で嫁の家に入った青年が禁忌のりんごを奥さんに食べさせたことから事件は始まる。

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    2014年08月16日
  • 千年万年りんごの子(3)

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    アラミタマとニギミタマ、神の二面性を女性誌上で描ききったということは称賛に値するんじゃないかなぁ
    モチーフはオシラサマでしょうか?

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    2014年07月30日
  • 地上はポケットの中の庭

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    ネタバレ

    「5月の庭」
    コガネムシ。
    「ファトマの第四庭園」
    主従の友情。
    「地上はポケットの中の庭」
    集まりのたびに不機嫌なおじいさん。
    生別死別を想像して出会いや誕生を祝えない性格。
    でも。
    この話が一番好き。共感。
    「ここはぼくの庭」
    眼の前で友人が溺れて。
    「まばたきはそれから」
    棋士の友達を見て自分のちっぽけさがひりひりと。

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    2014年06月14日
  • 地上はポケットの中の庭

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    この方のどうやら好みらしい。
    二つ目のファトマの話で思いがけず泣きそうになってしまった。本当に短い話なのに。泣くような話でもないというのに。
    言葉で多くを語らない代わりに情景描写で心を語るあたりがよいなあと思う。

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    2014年06月06日
  • 千年万年りんごの子(3)

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    この人の描く笑顔が好き。
    大きな大きな不条理に立ち向かう二人の烈しさと静かさが印象に残りますね。
    思い合う二人が美しい良い話でした!

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    2014年04月29日
  • 千年万年りんごの子(2)

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    読んだあと、ずっとずっと考えてしまう作品だとおもった。切なくて、決して後味が良いとは言えないけれど、それでも、すきな作品。

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    2014年04月28日
  • 千年万年りんごの子(3)

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    ネタバレ

    全三巻をまとめ買いして一気に読みました。三巻の途中から涙が出っぱなしで、最後まで泣きながらページをめくっていました。

    生まれ育った家を早く出たい雪之丞と、家業のために婿が欲しい朝日。目的が一致して一緒になった二人の間に少しずつ信頼や愛情が育まれていくさまがとてもあたたかく感じられただけに、あの結末が切なくてたまらない。
    決断して行動した雪之丞は立派だけれど、二人にはずっと一緒にいてほしかったなあ…

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    2014年04月21日