田中相のレビュー一覧

  • 誰がそれを -田中相短篇集-

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    田中相さんの画風は独特で、リアルで繊細に描いた絵よりも感情が伝わってくるようで心地よかったです 地上はポケットの中の庭よりも話が洗練されているように感じました「過去」「夢」「世界」「現実」が混じり合っていて良かったです

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    2014年03月28日
  • 千年万年りんごの子(3)

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    ネタバレ

    愛する妻を守れなかったけれども、それがバッドエンドだとは思いません。
    雪之丞と朝日は、その土地に根づき、子を作って、老いて死ぬ、という普通の暮らしをするのではなく、因習を終わらせるために出会ったのではないかと思います。二人の言葉を借りるならば、そうなるべく「決まっていたこと」なのではないのでしょうか。

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    2014年03月26日
  • 千年万年りんごの子(1)

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    ねじまき鳥クロニクルを読んで、妻が失踪したあたり、「どうすればいいんだ…」と悩みながら、雲をつかむようなやり方で忍耐強くがんばる主人公に感情移入をして、泣いたとを思い出しました。「千年万年りんごの子」でもそんな感覚になり、ちょっと泣いちゃいました。

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    2014年03月26日
  • 千年万年りんごの子(3)

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    ハッピーエンドにはならないだろうとは思ってたけど、悲しすぎる。
    朝日は立派だけど、ひどいと思う。
    悲しいわ。

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    2014年03月24日
  • 千年万年りんごの子(2)

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    村の寄り合いのシーンは泣きそうになった。

    もし自分が朝日の立場なら、理不尽な神の力に怒りを感じてこんなにすんなり受け止められない。だから朝日の決意は並大抵ではないと分かる。
    でも雪之丈があまりにも可哀想すぎる。。

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    2014年03月24日
  • 千年万年りんごの子(3)

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    巻末のショートストーリーにも泣いた。神の前では人間はなすすべもなく、しかしただ嘆いているだけではいられない。大切な人を守る、その愛が通じた瞬間。幸せってなんだろう。おとぎ話でも昔話でもない現実。

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    2014年03月19日
  • 地上はポケットの中の庭

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    どの作品も胸にくるものがある。特に「ファトマの第四庭園」の美しい庭と王と臣下の信頼関係が素晴らしかった。手元に残しておきたい作品集。

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    2014年02月06日
  • 誰がそれを -田中相短篇集-

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     まだそういえば買ってなかったと思い購入。それぞれの作品たちの主人公たちの思考がストレートに描かれて満足できました。

     自分の思い。田中相作品によく見られるのですが、あくまで主人公以外の思考やモノローグが作品内に入り込むことは少ないですよね。主人公視点で進むので物語に没頭するのではなく、その主人公の感情や考え、主人公が見る景色が中心に入ってくるのでキャラに感情移入できます。加古里・スズシロの話ではどちらかといえば気になるのはスズシロの思考ですが、そこらへんはカコからみたスズシロの変化が主軸なためカコの思考だけが描かれています。そのぶんスズシロの表情の変化が激しく、それはそれで効果的なのかなと

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    2014年02月02日
  • 千年万年りんごの子(2)

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    互いに都合の良い相手と割り切って結ばれた二人。
    結婚をした後に段々と親密になり、深まっていく想いというのも中々良いですね。
    神に嫁を奪われるという危機感がなおさら想いを強く、切なく感じさせます。

    神に捧げられた花嫁、朝日。
    諦めることが出来ない雪之丞。
    神の力は残酷です。
    それでも…神に抗え‼︎

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    2013年12月31日
  • 千年万年りんごの子(1)

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    ネタバレ

    静かにでもゆっくりと怖さが増していく作品だなあと思う。妻がドンドン
    幼くそして変化して行ってしまう様は「14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜」
    を連想させる。

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    2013年12月29日
  • 地上はポケットの中の庭

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     最初の「5月の庭」でいきなりのシュールな世界に引き込まれました。少しだけ坂田靖子の世界を思い出したのはなぜか。「ファトマの第四庭園」での軽妙なウイットとシリアスな場面に心地よい余韻が残ります。
     表紙をめくって作者のコメント確認をお忘れなく。

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    2013年10月16日
  • 千年万年りんごの子(1)

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    周囲との軋轢を避け、当たり障りなく生きてきた雪之丞がりんご農家に婿入り。
    田舎の大家族と自然の営みが瑞々しく厳かに描かれます。
    その日常へ『不思議』が不穏さを伴いながら、訪れる。
    それは雪之丞の平坦だった感情を揺るがせ、激させることになります。
    神に抗うことはできるのか?
    よいところで次巻に続いてしまいました。

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    2013年10月05日
  • 地上はポケットの中の庭

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    過ぎゆく夏の日。懐かしさと、もの哀しさと。
    そんな感覚が素敵な5編の短編集です。
    カット割りというか、漫画でいえばコマ割りとかコマの運びなのですが、そのリズムがとてもよくて、気持ちよく雰囲気に浸れます。
    長編の新作があるみたいなので、そちらも読んでみようかなと思います。

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    2013年10月05日
  • 誰がそれを -田中相短篇集-

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    初めて読んだ田中相さんのコミック。
    日常のことなのか非日常のことなのか分からないんだけど、なんかすーっと心に残る感じ。良い作者さんだな、って素直に感じた。

    幼馴染に10年ぶりに会ったら女になっていたり(インパクト大!)、日常への執着が凄くて非日常を嫌う女の話、中学生の可愛くて変わった恋愛?だったり。さまざまな表情や一面、感情があった。だけど全てにおいて言えるのは、これはみんなの成長物語だということ。色んなことがあるけれど、みんなが成長し前進していく模様が読み取れるから心に残るんだろうな。

    他の作品も是非とも読んでみたい!

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    2013年10月03日
  • 千年万年りんごの子(1)

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    絵も可愛くてほのぼのとした部分もあるし、
    ゾッとするような奇妙な部分もあってどんどんひきこまれます。
    続きが気になる・・・!

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    2013年08月12日
  • 千年万年りんごの子(1)

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    田舎に古くからある「言い伝え」の謎。
    主人公のお嫁さんに降りかかる「現実」。
    主人公の、先が見えない不安と決意。

    とても引き込まれるマンガだなぁと思います。言い伝えにしても、「ありそう」と思わせるものがあるし(実際にあるものなのかも知れませんが)、主人公の気持ちも共感できます。
    これからどうなっちゃうんだろう。主人公も、朝日(お嫁さん)も。
    せっかく、新婚夫婦の仲良さげな場面が増えてきているのに・・・・・

    などと、登場人物以上に読者が「ハマって」しまうマンガです。笑

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    2013年08月06日
  • 千年万年りんごの子(1)

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    舞台は昭和。主人公は頭が良くて、何でもそつなくこなす大人しい男性。ある時、青森のりんご農家の娘さんとお見合いをして婿入りする事に。その村では不思議な言伝えがあり、主人公は大変な事をしてしまいます。民俗学的な要素が強く、引き込まれました。中々出会えない物語だと思います^^

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    2014年04月04日
  • 地上はポケットの中の庭

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    庭を一つのテーマに
    色んな短編が綴られています。

    1話目
    〇〇の恩返し~的な話は世界各国色々あるので
    妄想力豊かな私は、〇〇の恩返しをアレコレ考えたりすることもある。
    けれど、カレは思いつかなかったなぁ。
    まず、会話が出来る気がしないもの。
    でも、これがとてもシュールだが面白い。

    つい、部屋の中に迷い込んできたカレに
    話しかけてみようかな…?そんな気持ちにさせてくれる。

    その他、どれも淡々と、さらっと読み進められるけれど
    それぞれの話の背景を
    重ねてきた年月をゆっくり想像すると
    凄く深い感動に包まれる作品になっている。

    そのかわり、人生経験の浅い人or想像力に欠けた人が読むと
    何がいい

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    2013年07月18日
  • 地上はポケットの中の庭

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     最近気になっている田中先生の短篇集ということで購入。その場所に残る、感謝、匂い、思い出などキャラクターの感情を描いていたエピソードたちでした。

     人の思いはかけがえのない場所を作り出す。各話表題作の「庭」をキーワードにして場所に宿る人の思いを描いていました。庭というものは自分の写し鏡でもあるように、様々な思いを表現しています。命の基準、大事な人のために尽くす思い、終わらない繋がり、残してしまった後悔、それぞれがその庭の持ち主を反映させていました。居場所を作る難しさは色んな所で見受けられますが、居場所を作った後の思いというのはまだ体験不足だったので、今回たくさんの庭エピソードを見れて面白かっ

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    2013年05月28日
  • 千年万年りんごの子(2)

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    話は最後の最後でまさかの展開でした。どうにか2人には幸せになって欲しいです…。
    また、カバーの裏までこだわりがあってたっぷり隅から隅まで楽しめました。
    次巻の発売は2014年春。
    待ち遠しいです

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    2013年05月19日