安田夏菜のレビュー一覧
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それぞれに悩みがある女子高生3人が、日帰りできるゆるい登山に出かける。
初心者でありながらもなんとか登ったあと時間に余裕があることで、下山の計画を変更すると…
こんな低い山で遭難なんてあり得ないと思っていたが、下っていくのに目指す温泉は見つからずスマホの電波も圏外で進めども視界は雑木林に覆われ、次第に闇へと恐ろしいくらいに時間は過ぎていった。
体力もなくなり、怪我を負い何日も装備なしに過ぎていくことで高熱を出す。
彼女たちは、最初のうちは誰かのせいにしていたが、それも意味のない無駄なことだと知り、今できることをやろうと食料を分け合い励まし合う。
絶望にのみこまれずにいようとする。
何があ -
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ネタバレ衝撃がもうね。
「生活保護受けてるやつは、生活保護って書いたTシャツ着ればいいんじゃね?」
それに「そうだね」と返し、自分の体操服に油性ペンで「生活保護」、背中側に「ありがとう」と書きなぐり着用する樹希。
フィクションだとわかってても心が抉られます。
樹希ほどインパクトのあるリアクションができる子はなかなかいないでしょうが、こういう言葉を簡単に吐いている性根腐れ少年少女はザラにいる。そしてそういう子たちはそれなりのオヤに育てられている。
斎藤くんの母親の感じもすごくリアルで。樹希をあんな目に合わせた元凶ではある。普通は、拾ったカード持つ意味や誰のものかなんて子どもには言わない。でも、アベ -
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令和四年度中学生課題図書。ミックスルーツの中学生が繰り広げる、中学校理科室でのバイオロジカルな日々。自分のルーツや周りの人種差別意識を考え、なかなか自分を出せない「藤堂ミハイル」が「蟲」に詳しい転校生「山口アビゲイル葉花」や科学電脳班の仲間たちと関わり、蟲のお世話をする中で、自分や周りの人について考えていく。
世界には78億人の人がおり、いくつもの国に分かれて戦っている。日本には1億人が、クラスには35人がいるが、意見が違って揉めたりする。しかし、細胞は37兆個あるけど、一つ残らず私のために24時間一致団結して働いている。中学2年生くらいの成長期だと2年くらいで全身のすべての細胞が入れ替わる -
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ネタバレ令和4年度課題図書、中学校の部。
面白かった!
ミックスルーツの彼らの悩みというか、
「なんとなく、びーっと線を引かれる」感じをうまく表現している。
蟲、昆虫を葉奈が散々語ってくれるんだけれど、
生き物の分類である
「門 - 綱 - 目 - 科 - 種」についてもきちんと語られてきて、それが最後の最後、「人類はひとつの種」というワードに結びつく。これがまあ、ミックスルーツに悩む登場人物たちの気持ちと重なり、イヤというほど効いてくるという手法。うますぎる。
感想文も書きやすそうだけれど、
なにより面白かったのでおすすめしたい作品。
これは小学校にも入れたい。
こじらせ系ハーフのミハ -
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そろそろ小学校卒業の6年生向けの本を探して読んでいる本の中の一冊。
日本人の父とロシア人の母を持つ藤堂ミハイルは、日本育ちながらもいかにも白人系の外見と名前から勝手なイメージを持たれたり、不要な注目を集めてきた。中学2年生の今では、目立たず波紋をたてずに地味に生きていこうとしている。入っている部活も「科学部電脳班」と名前だけは格好いいが、特に目的もなくのんびり過ごすメンバーの集まりだ。
そんなミハイルのクラスに新学期の転入生山口アビゲイル葉奈が入ってくる。アメリカ人父と日本人母の間に生まれて、ミルクコーヒー色の肌と、カーリーヘアと、縦にも横にも大きな体を持つが、日本生まれ日本育ち、英語は話 -
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面白かった!子供向きというよりは、ローティーンを中心に、大人も楽しめる作品です。字が大きくて、老眼フレンドリーではある。悩める中学生、藤堂ミハイルのクラスと科学部に蟲屋の転校生、山口アビゲイル葉奈がはいってくることによって、悩ましくもキラキラしい中学生活が紡がれる。ミヤマカミキリ、カナヘビ、ワラジムシ、ハエトリグモ、ボウフラ、アカスジキンカメムシ、ミジンコ。だらだらとコンピューターの前で時間を潰していた科学部に生物班をつくり、活動をみとめてもらうために、研究発表することになる。
この山口さんにとっても共感を覚えますねぇ。とても素晴らしい。
刺さったところはといいますと
私の大好きなジャンピン -
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ネタバレおはなしSDGsというシリーズで、17目標のうちのひとつめ「貧困をなくそう」を題材に描かれたストーリー。
父は失踪し、体を壊している母が介護のパートで小学6年生の陸と3年生の美波を養っています。
物語は陸が郵便受けから給食費滞納のお知らせを見つけるところから始まりました。つぶやくことばは「またかよ」。今日食べた給食が思い浮かび「ただ食い」という言葉が頭をよぎり、うしろめたくなる陸。
そこを皮切りに、払えない学童のお金、3年生になるのに絵本しか読めない妹、3日間変えないバスタブの水、少なく栄養の偏った晩御飯のおかずなどなど、小学生の子どもにはキツい現実が次々と明かされます。
買い物の帰りに、よ -
購入済み
笑いながら読めて勉強にもなる
お笑い芸人を目指している訳ではありませんが、楽しく読めました。
面白さだけではなく、努力が必要だということが書かれていた点や、豆知識紹介コーナーに好感が持てました。
この本を参考にしたからといってお笑い芸人になれるとは限らないとは思いますが、数ある職業のうちの1つとして興味を持つきっかけにはなるのではないかなと感じました。