安田夏菜のレビュー一覧

  • 6days 遭難者たち

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    むこう岸に続き安田夏菜さんの新作のこちら。
    児童文学ではあるが人生色々考えさせられる。何より登山を始めたばかりの人にオススメしたい。遭難当事者の状況がリアルに描かれていた。
    山を侮らず登山を楽しもうと誓った。

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    2024年05月27日
  • むこう岸

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    初めて安田作品に触れた
    きっかけはNHKのドラマ
    誰にでもむこう岸はあるような気がする
    ドラマも素晴らしかったが、小説も素晴らしかった

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    2024年05月15日
  • むこう岸

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    生活保護制度に対する現状や課題を問題提起してくれた本
    二人の中学生男女(山之内和真と佐野端希)が軸となって、親からの学歴に対する過度な期待とプレッシャー、ヤングケアラー問題、家庭内暴力、外国人に対する日本人の偏見、社会的弱者への周囲の対応等とても考えさせられる内容でした。
    感情移入したわけではありませんが、読んでいて自然と涙が出ました。

    文中にもありましたが、様々な制度というものは非常に分かりにくく、それを必要としている人達が理解困難なものが多い。しかし損をしたくなかったら、ちゃんと理解して利用しないといけないという話は妙に腑に落ちました。

    扱っている内容は少し重いものですが、非常に読みや

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    2024年05月14日
  • むこう岸

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    ネタバレ

    経済的には裕福な家庭ではあるが勉強を親から強要され家庭不和寸前の和真と、父親が不慮の事故で亡くなり母親も精神的な病気のため生活保護を受けながら幼い妹を抱えヤングケアラーと言う状況に追い込まれ未来に希望を持てなくなっている樹希。中学3年生の2人の邂逅が織りなす希望の物語。国や市が制定したものを知っている人がどれだけいるのか、実際自分が本当にその状況にならないとそういう制定された物があると言うこと自体知らないことが多いのではないか。多分にそういう実態を突きつけられたような物語でした。

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    2024年05月11日
  • むこう岸

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    児童文学ではあるが、生活保護やヤングケアラー、人種差別、毒親問題などをうまくまとめている。読後感は爽やか。
    中高生に薦めたい本。

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    2023年07月01日
  • むこう岸

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    ネタバレ

    一気に読んだ。ひりつくような現実に子供の頃からさらされて育った樹希には金持ちで私立中から転校してきた和真の甘ちゃんさが鼻につく。和真も、生活保護を受けている家庭の子という樹希に対して恐れや苦手意識があり、避けていた。しかし、お互いの事を少しづつ知るようになって、相手の事を理解しようとし始める。
    生活保護というキーワードだけで中学生にはハードルが高い。大人だって知らない事だらけだ。
    知ることで身を守ることが出来る。それが知れるだけでこの本のメッセージの半分は伝わっていると思う。生きるために必要な事をやるだけなんだよね。

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    2023年06月25日
  • むこう岸

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    ネタバレ

    オビにある通りイッキ読み

    だいぶ心を動かされた

    自分が登場人物のどの立ち位置にもなり得る
    ような読み方ができる

    誰にとっても
    なくせない優越感とか優位性とか
    人間社会で生きていく限りゼロにはできないような感情
    社会のいろんな人の立場から見た風景

    主人公が中学生であるところで
    まだ、希望を持ててよかった

    法律の美しさを見る山之内がすばらしい
    彼は法律家になるだろうと思いました
    (知らんけど)

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    2023年06月22日
  • むこう岸

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    『むこう岸』というタイトルに惹かれて手に取った本。
    難関私立中で落ちこぼれ公立中に転向してきた和真と、生活保護を受けながら母と妹の三人で暮らす樹希が、出会うことからこの物語は始まる。

    広くて深い川の向こう側とこちら側。
    「貧しい生活レベルの人」「恵まれた家で育ってきたくせに」と反発する二人がどうなっていくのかとハラハラしながらページをめくった。
    二人を繋げる「カフェ・居場所」があって良かったと思う。世話焼きなマスターがいて、先生と呼んでくれるアベルくんにも出会えた。樹希にとっても唯一安らげる居場所がここ。穏やかに時間が流れる空間にいると、人は落ち着いた気持ちになり心を開いていくように思う。

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    2023年04月08日
  • むこう岸

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    生活保護、貧困、ヤングケアラー、現代の色々な問題を詰め込んだ児童文学。
    生活保護を受けている側がなぜ、そういう状況になったのかもしっかりと描写されていて分かりやすい。

    貧困のループって身近にいないと分からないし考えないですよね。
    そういう人を見下してはいけない、いつも娘に言い聞かせています。
    弱き人を助ける、主人公のかずまくんは立派です。
    勉強が出来ることは素晴らしい、でも弱き人に手を差し伸べられるそんな人はもっと素晴らしいです。

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    2023年03月08日
  • むこう岸

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    生活保護を受けて暮らす樹希の家庭環境・苦悩を知り、生活保護についての見方が変わった。

    こどもの力だけでは貧困生活から抜け出すことも大学に行く事も夢を抱くことも容易ではない。そんな不自由な生活の状況下でも、クラスメイトからは、「生活保護って書いたTシャツ着ればいいんじゃね?みんなに養ってもらってるんだから、それくらいしないと不公平じゃん」と心無い言葉を浴びせられたりする。

    生活レベル・学歴・容姿・出身地など似た者同士に対しては仲間意識を持ち、相反する者には敵対意識を持つ。そういう線引きを無意識に誰もがした事があると思う。心当たりのある人は、樹希と和真の言葉が心に刺ささったり、胸を締め付けたり

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    2022年12月02日
  • あしたも、さんかく 毎日が落語日和

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    おもしろかった。落語のことを知らなくても、すごく楽しめる。
    最初は、孫ための貯金を勝手に使っちゃうなんて、ひどいおじいちゃんだなって思ったけど、返そうと思ってがんばっているところとか、落語が大好きなところとかが、いいなって、少しずつ好きになった。がんばるおじいちゃんの落語がすごい。
    ぼくは、しきりたがりやのところが、けっこうけいすけに似ている。でも、けいすけは、しきってるって知らなくて、よかれと思ってやっていたけど、ぼくは目立ちたくてやっている。目立たないとさびしい気がしちゃう。けいすけの事件を読んで、直そうって思った。
    ぼくが似ているからじゃないけど、けいすけより、周平の方が、人のことをばか

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    2022年08月20日
  • むこう岸

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    YAコーナーで見つけた一冊。

    とても読み易くて、2人の中学生の気持ちが溢れてそのまま文章になっている。
    穢れなき2人の思いは、ひしひしと伝わってきて思いのほか感動し、涙する。

    私立中学へ入学したものの、そこから落ちこぼれて中学3年で公立中学へ転校した山之内和真。
    父を亡くし、鬱病で働けない母と3歳の妹の世話をして生活保護を受けている佐野樹希。

    2人が唯一、共有できる「カフェ・居場所」
    そこで得られるのは自由な時間だけではなくて、お互いのことや自分のことを見つめ直すとても大切なものだった。

    生活保護法について必要にならなければわからないことも知ることができた。
    だが、みんなが知っているわ

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    2022年08月19日
  • セカイを科学せよ!

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    これは名作。

    構成は、ほぼ完璧といっていいと思う。ミックスルーツの主人公、人との違い、人種、種。なぜしつこいほどに界門綱目科属種を繰り返してきたのか…最後の「種」の話に集約される。
    私たちは、「哺乳綱霊長目ヒト科ヒト属ホモ・サピエンス種」であり、かつてヒト属にいた北京原人・ジャワ原人・ネアンデルタール人は絶滅している。チンパンジー属は2種、オラウータン属は3種。DNA解析の結果、肌の違いがあろうが同じ種だということが科学的に証明されている。

    はなは我が道を行くタイプだけど、科学部電脳班の協力があったからこそ父の愛(たぶん)に気づいた訳だし、電子機器への偏見からも抜け出せた。
    ミハイルもはな

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    2022年07月20日
  • むこう岸

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    児童書とは思えない濃い内容だった。無知や分断って、とてもこわい。子は親を選べないし、逆もまた然り。気がつかないだけで、「むこう岸」は自分の周りにもたくさんあるのかもしれない。

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    2022年08月13日
  • セカイを科学せよ!

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    悩みなんて人それぞれ。悩みに大きいも小さいも関係ない。誰になんと思われようと蟲を愛で、自分の意見をきちんと言える葉奈ちゃんがかっこよかった。「わたしの37兆個の細胞はひとつ残らずわたしのために24時間一致団結して働いているんですよ。これに感動せずに何に感動するんですか!」「細胞が死んでも新しい細胞にわたし情報を伝えて、ずっとわたしがわたしのままでいられるように力を合わせてくれてるんだよ。こんなに必死に守ってもらってるのに、本人がシクシク泣いてる場合じゃないよね!」。という37兆個の細胞の話は私も胸に刻みたい。児童書だがとても良い本でした。見た目にとらわれず本質を見極めることの大切さを教えてもら

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    2022年06月18日
  • セカイを科学せよ!

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    ハーフまたはダブルと呼ばれてしまう主人公の生きづらさと、昆虫の科学的分類を引き合いに出す新しい観点に唸りました。青春物なのですが、綺麗事ではないのに、読後感はきれいでした。

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    2022年05月14日
  • セカイを科学せよ!

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    理科部の生徒に読ませたい❗️深く考えさせられるところとお腹を抱えて笑ってしまうところと、本当にいい塩梅でした。小学生高学年でも十分わかる内容。大人から子どもまで幅広く読まれる作品。

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    2022年05月02日
  • セカイを科学せよ!

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    いい!!コミカルにテンポよく進むのにテーマは今どき。キャラの濃い転入生の入部に始まり、終盤の校長先生からの提案によってなんちゃって科学部のメンバーたちに新しいセカイが広がった。山口さんの37兆個の細胞の持論がポジティブすぎてこれまたよし!

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    2022年04月24日
  • むこう岸

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    中学生なのに偉いなあ…という感想をもつ自分が情けない。率直に、もっとしっかり生きていかなければと思った。知らないことがいけないのであって、知っていれば何とかできることができる世の中にはたくさんある。

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    2022年01月03日
  • むこう岸

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    置かれる立場が違っても、お互いを知りたいと思い、助けになりたいと思いやることができれば、きっと社会はよくなっていくんじゃないかと思った。
    和真の心が強くしなやかに成長していく様は、見事だった。悩んでもがいて、自分の答えを見つけ出す姿に引き込まれた。

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    2021年08月11日