里見清一のレビュー一覧

  • 医者とはどういう職業か
    医師を目指す一個人である若い自分にとって、医師について赤裸々に綴られているこの本に、深く考えさせられた。
  • 医者の逆説(新潮新書)
    多くの人に読んでもらいたい本。
    わたしは、この方の考え方に賛成です。

    反論を恐れず、根拠を提示して、自分の意見を世間に発表されているのは、素晴らしいと思う。
    新聞社の方には本当にがっかりした。
  • 医学の勝利が国家を滅ぼす
    馬鹿高いオプジーボのことは知っていたが,現役の医師がこのような問題意識を持っていたことに安堵した.p52にある提案「75歳以上の患者には,すべての延命治療を禁止する.対処療法はこれまでと同じようにきちんと行う」には大賛成だ.この時点で癌が発見されたとしても,急速に癌細胞が増えるわけでもないので,治療...続きを読む
  • 医学の勝利が国家を滅ぼす
    オプジーボを基点として、誰もみてこなかった問題に切り込んでいくスタイルの本。この先生は医学と国家の行き詰まりをなんとかするためには、1つの考え方しかないとしているんだけれども、僕はもっと、違う考え方、違うやり方があるんじゃないかと思った。
    けれども、これは実は未熟な生徒の考え方であり、最先端で戦って...続きを読む
  • 医者とはどういう職業か
    なかなかエゲツナイことを書く人だと思った。けれども、ここに書いてあることをキチンと読み込むことから、色んなことを始めていくんじゃないかと思った。
  • 医師の一分
    著者の里見先生は、鳥取県出身。現場にいる医師が語る病院での日常を綴る一冊。あっという間に読み終えました。
    付箋は22枚付きました。
  • 医師の一分
    「偽善の医療」の里見清一先生の新刊。
    この本も面白い。
    まるで落語を聴いているかのような感覚で、今の医療についてのアレコレをズバリと(特には逡巡しながら)描いてくれている。

    放送禁止用語的なコードも気にしないかの弁舌で、面白かった。

    確かに、現代医療は、というか社会は、人は死なないかのごとく医療...続きを読む
  • 偽善の医療
    里見清一(國頭英夫さんのペンネーム)の最近の医療に対する問題提起の本。

    インフォームドコンセントやセカンドオピニオンなど、患者との関係が劇的に変化する昨今の医療について警鐘を鳴らしている、という感じでした。

    すごく辛口で独善的な印象のある文体なのですが、著者の主観的な意見と客観的な情報を上手に織...続きを読む
  • 偽善の医療
    今年最高の出会いかもしれない。医療の現場に長年携わり、命と密接にかかわってきた著者の生々しい発言に心迫るものがある。
  • 偽善の医療
    医者にかかることは、マックにハンバーガーを買いに行くのと同じではないし、
    合理化を目指して平均値にならしたデータから、
    誰にでも出来る仕事を増やすことが良いこととは思えない。
    著者が「人情」という言葉を使うように、対応は個々によって異なるものだ。
    お互いの傲慢さ、怠惰さやせっかちさが絡み合って
    信頼...続きを読む
  • 「人生百年」という不幸(新潮新書)
    医療に関するエッセイが、最期の選択、患者の事情、命とカネ、医者の事情 という4つの主題で構成されているが、医師としての本音が随所に出てきて非常に楽しめた.気になったのが"命とカネ"で出てきた増分費用効果比(ICER)だ.新薬の費用対効果の評価基準で「一人1年の延命のためにどのくらいまでのコストが適正...続きを読む
  • 医者とはどういう職業か
    医者について語った一冊。

    著者自体も医者であり、数々の現場を見ているだけに、その言説は説得力があった。
  • 見送ル―ある臨床医の告白―
    言葉は悪い?強いけど、愛情を感じた 。医師が必死に患者さんに向き合っている姿だと思ったし、うちの先生達も言葉にしなくても、こんな風にあがきながら、必死に頑張っているのかなと思ったり。
  • 医学の勝利が国家を滅ぼす
    文字通り、現在の医学に警鐘を鳴らす一冊。

    保険適用下でのがん治療の話など、中々シビアな話だが、全ての日本人が知っておく必要があるかと。
  • 医者の逆説(新潮新書)
    いつもながらの語り口で納得できることたくさん。
    QOLの件りは特に有意義だった。
    しかし同業者なら身を持って実感できることであっても、人の生き死にという現代人が最も遠ざけてきた事象に関する「耳の痛いこと(=高騰する医療費とか延命治療に関する問題)」がどこまで医療者以外のひとに響くのだろうか。どれだけ...続きを読む
  • 医師の一分
    死の病にある患者に事故決定を求めるのは、残酷という主張。
    医師が、その人の生命延長に必要な資源を使うことが正しいか判断して、その判断にしたがって誘導するべし。
    予想外に良書であった。
  • 見送ル―ある臨床医の告白―
    自らも喘息持ちということから呼吸器内科を専門とする現役医師が、「小説」として描いた本。特に肺がん患者の治療、その後の経過観察、ターミナルケア、そして看取りまでが詳しく描かれている。
    ここでの主人公「里見先生」は、自信過剰なんじゃね?的だけれど、それだけの仕事もされる医師で、病気になったらこんな先生に...続きを読む
  • 医師の一分
    夫に推薦されて読んだ本。

    内容はずっしりと重くてらなかなか読むのに時間がかかった。でもそのぶん中身は濃いし、何より 先生の一生懸命さや温かさが伝わってきてらこういう医者がいる病院はいいなと思えた。

    結構きわどい話などもしていて普段患者からしか見ることのない意思という側面を 誇張せずに書いている良...続きを読む
  • 医者の逆説(新潮新書)
    膨大なツケを次世代に押し付ける現実をまざまざを見せつけてくれました。また、それを主張しようにも、大手マスコミからは「世論の反発」を恐れて避けられる現実もあり、本当にどうすればよいのか、どこから手を付けたらよいのか悩む機会を得られます。また、「他人事」の感覚が我々の周囲を支配する無限の荒野であり、大人...続きを読む
  • 医学の勝利が国家を滅ぼす
    オブジーボなどの高価な薬が発売されて、医療現場は自己負担のアメリカ型と、日本のようなお上による完全に保険で賄える中での問題を取り扱っている。

    オバマ・ケアも有名になったが、日本の保険医療制度では、高額医療控除のために本当に多くの税金が、90歳の人間を120歳までに延命するなどのために使われる可能性...続きを読む