里見清一のレビュー一覧

  • 医者と患者のコミュニケーション論

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    少し古い本。
    はっきり主張のある頭のいい著者の文書が好き。
    You are still my patient and I am still your doctor.
    弱っているときにドクターにこう言われたら、そりゃ好きになってしまう。
    患者のことを少しだけ好きになる、そして患者からも少しだけ好意を持ってもらう事が円満コミュケーションのコツ、と書いてあり、本当にそうだと感じた。
    なんとかハラ、は嫌な人にされるからハラスメントで好きな人ならそう感じない事を考えると納得。
    私ならこの先生に診てほしい。

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    2025年10月07日
  • 医者とはどういう職業か

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    2025/08/29
    里見先生は、はっきり物を言うタイプなので苦手な人もいるだろうが私は好き。
    医者の言うことはなぜ?と思うことも多いが、理由があることがわかる。控訴を恐れ選択肢を与える医者が今後は増えるのかな。これくらい自信のある先生に診てほしいと思う。そして製薬会社に嫌われても、高価な薬の要不要、治療効果を口に出す存在でいてほしいと心から願う。今の日本に必要な人だと声を大にして言いたい。
    読み応えのあるいい本です。

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    2025年09月15日
  • 医者とはどういう職業か

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    医師を目指す一個人である若い自分にとって、医師について赤裸々に綴られているこの本に、深く考えさせられた。

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    2023年03月23日
  • 医者の逆説(新潮新書)

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    多くの人に読んでもらいたい本。
    わたしは、この方の考え方に賛成です。

    反論を恐れず、根拠を提示して、自分の意見を世間に発表されているのは、素晴らしいと思う。
    新聞社の方には本当にがっかりした。

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    2021年04月16日
  • 医学の勝利が国家を滅ぼす

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    馬鹿高いオプジーボのことは知っていたが,現役の医師がこのような問題意識を持っていたことに安堵した.p52にある提案「75歳以上の患者には,すべての延命治療を禁止する.対処療法はこれまでと同じようにきちんと行う」には大賛成だ.この時点で癌が発見されたとしても,急速に癌細胞が増えるわけでもないので,治療をしなくても寿命が数年縮まる位と思っている.また,至適投与法の検討を示唆されており,これも重要だ.人は必ず死ぬのだということを,改めて認識できた.

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    2017年04月30日
  • 医学の勝利が国家を滅ぼす

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    オプジーボを基点として、誰もみてこなかった問題に切り込んでいくスタイルの本。この先生は医学と国家の行き詰まりをなんとかするためには、1つの考え方しかないとしているんだけれども、僕はもっと、違う考え方、違うやり方があるんじゃないかと思った。
    けれども、これは実は未熟な生徒の考え方であり、最先端で戦ってきた先生から見ると、本当に現状はどうしようもないのだ、という事実もありえそうなので、なんとも言えない。

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    2017年02月16日
  • 医者とはどういう職業か

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    なかなかエゲツナイことを書く人だと思った。けれども、ここに書いてあることをキチンと読み込むことから、色んなことを始めていくんじゃないかと思った。

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    2017年02月16日
  • 医師の一分

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    著者の里見先生は、鳥取県出身。現場にいる医師が語る病院での日常を綴る一冊。あっという間に読み終えました。
    付箋は22枚付きました。

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    2015年04月09日
  • 医師の一分

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    「偽善の医療」の里見清一先生の新刊。
    この本も面白い。
    まるで落語を聴いているかのような感覚で、今の医療についてのアレコレをズバリと(特には逡巡しながら)描いてくれている。

    放送禁止用語的なコードも気にしないかの弁舌で、面白かった。

    確かに、現代医療は、というか社会は、人は死なないかのごとく医療を考え、廊下も病気として捉えるようになっている。
    釈迦のといた「生老病死」という逃れられないものにたいして、医師がどう向き合っているのか、そして、社会がどう向き合うべきなのか考えさせられる。

    本の中には多数の引用がなされていて、そのいくつかは医学論文として発表されたものもある。
    引用元も示されてい

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    2015年02月25日
  • 偽善の医療

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    里見清一(國頭英夫さんのペンネーム)の最近の医療に対する問題提起の本。

    インフォームドコンセントやセカンドオピニオンなど、患者との関係が劇的に変化する昨今の医療について警鐘を鳴らしている、という感じでした。

    すごく辛口で独善的な印象のある文体なのですが、著者の主観的な意見と客観的な情報を上手に織り交ぜてなかなか説得力のある内容でした。パターナリズムについては僕自身もどう扱うべきか迷うところもありますが、医療の専門家として責任をもって患者と接すべしという著者の意見には賛成します。勿論これはバランスが難しいんですけどね(汗)自分の意見を書きたい放題の本なんだろうな、と斜に構えて読み始めてみると

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    2013年06月19日
  • 偽善の医療

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    今年最高の出会いかもしれない。医療の現場に長年携わり、命と密接にかかわってきた著者の生々しい発言に心迫るものがある。

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    2012年06月18日
  • 偽善の医療

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    医者にかかることは、マックにハンバーガーを買いに行くのと同じではないし、
    合理化を目指して平均値にならしたデータから、
    誰にでも出来る仕事を増やすことが良いこととは思えない。
    著者が「人情」という言葉を使うように、対応は個々によって異なるものだ。
    お互いの傲慢さ、怠惰さやせっかちさが絡み合って
    信頼を持ちにくい関係が作られている。
    いざという時に迷わないように、この本は手元に置いてまた読みたいと思う本。

    3年後に再読
    最初に読んだ時「何かあった時の為に読んでおいてよかった」と思ったが
    何かあってしまったので、読み直した。
    データをいかに使うか、数字の後ろの背景をどれだけ知るか、
    ランキング一

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    2014年03月01日
  • 見送ル―ある臨床医の告白―

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    これくらい自信を持って治療方針を決める医者にかかりたい。
    適応でないものに対して念の為の同意を取ることをしない、本当に頭がいいのだと思う。何度も念の為、と同意書にサインした事を思い出す。必要でないことをしない医療がこれからは重要だろうな。

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    2025年09月27日
  • 医者の逆説(新潮新書)

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    2025/08/29予約
    延命治療のコストを考える、私自身は賛成。誰も言わない、外国で導入済のところもあるのに日本で出来ない理由はなんだろう。
    命だけは助けてほしい、と望むのは年齢もだけど助かったとしてその後の生活が人間的かどうかも考えなくてはいけないと思う。20年近く前の実体験を思い出した。
    里見先生のような専門家が意見を出すことに、新聞社もそういう態度なのか、と残念な気持ち。素人には気づかない考え方や視点があるのに…
    著者のはっきり物申すところが魅力的。

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    2025年09月08日
  • 患者と目を合わせない医者たち(新潮新書)

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    2025/07/06予約
    90代のがん患者へのアドバイス、放っておきいざという時ホスピスに入れる権利を持っておくほうが得、との考え方。治さなくてもいいとは思ったがそういう考え方もあるのか!

    合併症があるとエビデンスを作るための治験対象から外れるため合法的に良い結果を出すため、なるべく元気な患者が選ばれる。

    知らないことがたくさん。読めば読むほど、この先の日本の医療が心配でならない。高価な薬を使うことが最善ではない、ならない理由も、なるほど…
    私は興味深く読めた。

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    2025年08月30日
  • 見送ル―ある臨床医の告白―

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    医者の葛藤や苦難を疑似体験できる。生きる、死ぬこと、死に際のことを考えさせられる。患者とのコミュニケーションって医者の仕事のすごーく大事な要素なんですね。医療業界もいろいろあるようです。

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    2024年08月25日
  • 「人生百年」という不幸(新潮新書)

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    医療に関するエッセイが、最期の選択、患者の事情、命とカネ、医者の事情 という4つの主題で構成されているが、医師としての本音が随所に出てきて非常に楽しめた.気になったのが"命とカネ"で出てきた増分費用効果比(ICER)だ.新薬の費用対効果の評価基準で「一人1年の延命のためにどのくらいまでのコストが適正かを設定する数値の由.厚労省はICER 500万円を狙っているようだが、責任ある設定とは言えない感じだ.その他、不安と恐怖の話も面白かった.

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    2021年02月16日
  • 医者とはどういう職業か

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    医者について語った一冊。

    著者自体も医者であり、数々の現場を見ているだけに、その言説は説得力があった。

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    2021年01月24日
  • 見送ル―ある臨床医の告白―

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    言葉は悪い?強いけど、愛情を感じた 。医師が必死に患者さんに向き合っている姿だと思ったし、うちの先生達も言葉にしなくても、こんな風にあがきながら、必死に頑張っているのかなと思ったり。

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    2020年09月08日
  • 医学の勝利が国家を滅ぼす

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    文字通り、現在の医学に警鐘を鳴らす一冊。

    保険適用下でのがん治療の話など、中々シビアな話だが、全ての日本人が知っておく必要があるかと。

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    2020年06月21日