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「医者にあるまじき発言」と批判されることもある。が、臨床の現場で悩み、考え抜いてきた著者の言葉は苦く、刺激的である。「“失敗しない”と言う医者を信用してはいけない」「希望はときに患者を苦しめる」「延命よりも大切なものがあるだろう」――コストも人的資源も限られている状況下で、私たちは医療に何を求め、何を諦めるべきか。遠慮も忖度も一切抜き、医者だから見える真実が詰まった比類なき一冊。
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Posted by ブクログ
命の問題についてはコストを度外視しても取り組むべき。そんな美名の下、結果として膨大なコストを次世代にツケとして先送りしている。国民皆保険制度が破綻してしまえば最低限の保証も受けられなくなる。著者は言う。たとえば75歳以上の高齢者へは高額薬剤による延命治療を差し控え、その代わり緩和医療を充実させてはどうか。医師でもある著者は、こんなことを言っても何のトクにもならないし、ただ嫌われるだけと自嘲する。とにかく角がたたないようにと逃げ腰の言論・議論が横行する中、批判は承知の助と蛮勇を奮う。高齢者は死ねというのか、などという感情論に流されるのではなく、今こそ一人ひとりが高額医療の問題について真剣に考えなければならない。
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