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病院にはストレスがたまっている。医者が患者に病名や余命を告知して、治療方針を相談しながら決めるようになった。それで関係が良好になるどころか、相互 不信は増す一方なのだ。なぜか。どこでこじれるのか。どうすればいいのか。この問題を臨床医として考え抜いた著者の思考は、「わかりあう」ということの本質へと到達する。綺麗事や建前を排した、徹底的にリアルかつ深遠なるコミュニケーション論。
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Posted by ブクログ
大学病院の教授回診や一般病院の院長回診の類は、ほとんどが無駄。有益な情報が見つかることはほぼない。それでも患者の多くは儀式的な回診を喜ぶ。回診に合理的意味はないが、白い巨塔に出てくる家族は来てくれなかった財前を恨み訴えることになる。財前は医師としてすべき指示は行っているし、患者に顔を見せ体に触れたからといって結果が変わるわけでもない。しかるに無駄を合理的に切り捨てたことが結果として自らを破滅の道へと導いた。コミュニケーションにおいて有効なのは面倒くさくて無意味と思われることを敢えて行うこと。手紙に書いたことを電話で話す。テレビ会議の音声と資料を直接その場で皆と共に見る。明らかに重複であり無駄であるが、これこそが重要。コミュニケーションの要諦は面倒くささとの対峙。一つひとつを決して疎かにすることなく丁寧に向き合っていきたい。
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