穂高明のレビュー一覧

  • かなりや

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    2回目か3回目。物理は苦手なのでそこの部分で、星ひとつ減点。悩みのない人はいない。幸せってなんだろう。自分らしく生きるとは?お金を稼ぐとは?などなど考えてしまう。何かの役割を全うするために生きるのだろうか。完璧に全うなどできなくても。

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    2020年09月10日
  • これからの誕生日

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    自分だけが生き残ってしまった生還者の罪悪感を「サバイバーズ・ギルド」と言うのですね。事故の唯一の生存者である千春は助かった命に前向きに向き合う事が出来ず、笑うことも生きることにも罪悪感を感じ心を閉ざしてしまう。千春を取り巻く人達の心の機微が丁寧に書かれており、最後は前向きに進もうとする明るい未来が見えて、生きる事への前進に喜びを感じる。じっくり沁みる1冊でした。

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    2020年05月18日
  • 青と白と

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    2019.05.08~05.09

    きっと、被災地の方々の本音なんだろうと思う。
    遠くから「絆」だ「復興支援」だと言っても、何の役にも立たない。本当に必要なものって、なんだろう。2020オリンピックでないことは確かだな。

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    2019年10月13日
  • これからの誕生日

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    ネタバレ

    穂高さんの本は初めて。
    読んでみたいと思っていた作家さんのひとり。

    高校生の千春。
    バスの事故で友人、教師が犠牲になる中、たった一人助かった。
    罪悪感にさいなまれる千春。
    千春を支えたい家族、担任教師。
    亡くなった友人たちの家族の千春への思い。
    この事故を取材する新聞記者。

    苦しい現実。
    伝わらない思い。
    でも、前に進むしかない。
    時間はかかっても…

    良い本でした。
    他の本も読んでみよう。

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    2018年06月27日
  • むすびや

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    主人公の結は就活に失敗して今は実家の店を手伝うという状況。

    小説とはいえ、他人事とは思えないかも・・・
    うちも自営業。息子は来年就活。継いで欲しいなんて1%も思ってない。

    ひとつひとつ、そうだよね、そうだよねと思いながらじっくり読みました。

    ほんわかした素敵なお話で気持ちが温かくなるし、とっても身近に感じられるお話でした。

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    2017年08月20日
  • これからの誕生日

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    内容(「BOOK」データベースより)
    どうして私だけ生き残ってしまったの。たったひとり、少女はバス事故で助かった。深い心の痛みを抱えて過ごす日々の先に―。とりまく人々の心模様を絡めて描いた、優しい強さが沁みわたる「再出発」の物語。

    事故で生き残った人はどうやってその後の生活に戻って行けるのだろうと考えさせられる本です。日航機墜落で生き残った方達も、励ましの言葉も呪いの言葉に思えたでしょう。今のようにネットでなんでも発信できる今、一般の人の心ない一言のダメージは計り知れない物があります。
    この本はそんな人間の二面性、強さと優しさ、それを上回るどす黒さがなんともやりきれない。しかもみんな悪気無い

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    2017年05月04日
  • 月のうた

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    早くに母を亡くした民子はしっかり者の祖母にきちっと育てられる。継母のほうがのんびりキャラ。陽一とその母とのつながりなど、なかなかよかった。

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    2016年02月20日
  • 月のうた

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    初、穂高明さんでした。
    夜明けのカノープス、アンソロジー「東京ホタル」の「夏のはじまりの満月」のように星空とのつながりが深いのですね。

    まだ幼い頃母親を亡くし、父、おばあ、継母、そして亡き母の友人、幼馴染の陽一とともに育った民子。しっかりし過ぎで自分に甘えない民子の姿が周囲の4人の視点で描かれています。文体はやさしく温か。

    星月夜
    アフアの花祭り
    月の裏側で
    真昼の月

    設定はちょっと陰のある家庭の日常なのですが、月を繋がりに民子の心のありようの表現が上手く、おもわずほろりの場面もしばしば。しっかりし過ぎ、気負い過ぎの民子ですが、なにもできない継母の宏子との関係で、気負った心もやがて融けて

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    2014年08月24日
  • これからの誕生日

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    痛くて苦いんだけれど、読み進めてしまう。
    優しく、少しだけ光が差す。
    人生そういうものかもしれない。

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    2014年07月20日
  • 月のうた

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    うだうだの話かと思ったら、ムチャいい話やった。民ちゃん、すごくええ娘! とにかくお勧めできます ^_^

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    2014年06月14日
  • かなりや

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    現代の病…虐待・パワハラ・ストレス症候群・職業病。自ら一線を越えた者たちを連れ戻すお寺の住職と孫たち。大和尚さんはさりげなく、広海と実生ちゃんはストレートに、、。込められる対比は数えきれない…表と裏・科学と仏門・海と川・生と死など、、連れ戻された人たちは境目に気づき、やがて新たに歩みだす。時間差の連鎖を絡めた各短編は、物静かに見守る奥深さと少々のファンタジー色♪。

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    2014年05月26日
  • これからの誕生日

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    どうして私だけ生き残ってしまったの.バス事故で友人たちと教師を失った千春.一人だけ生き残った罪悪感と謂われない誹謗に苛なまれていく.本人,弟,伯母,担任教師,新聞記者,隣人と様々な視点で描かれる心の叫び.重たいテーマではあるが,優しい気持ちにさせてくれる連作短編.素敵な一冊でした.おススメします.

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    2014年04月27日
  • 月のうた

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    解説にもあったが、これはいい小説だと思う。

    たった一つの心残り…不満は、婆ばの視点で綴られた章がなかったこと。

    彼女が唯一の第三者のように思えたからだ。唯一、登場人物すべてを俯瞰して見られる人だと思うからだ。

    それを除けば、本当にあったかい。いい小説だ。

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    2013年12月21日
  • 月のうた

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    太陽は背中を押してくれるように力強いイメージだけど、月の光は温かく見守ってくれているような感じがする。この物語に出てくる登場人物たちは、月のように優しい。

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    2013年09月06日
  • 月のうた

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    母を失くした少女"民子"と継母となった"宏子".そして二人を包む愛の物語.お友達おススメの一冊.やっと読めました>w<
    優しくて,切なくて,温かく,愛おしい.愛が凝縮したような素敵な一冊でした.僕は特に,宏子に共感.素直に素敵な女性だと思いました♪

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    2013年04月09日
  • 月のうた

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    いろいろあっても家族の繋がりはいいなあと思わせる話だ。母を病気でなくした民子、その継母となる宏子、母の友人の祥子、民子の父の亮太。それぞれの視点から家族を見つめる視線が優しい。

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    2013年07月03日
  • 月のうた

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    ネタバレ

    なかなかに泣けた。
    泣かされた、という疲労感もなく、
    ここちよく。

    妻になってももう一度読みたい。
    母親になってももう一度読みたい。
    祖母になってももう一度読みたい。
    もし後妻になっても。
    腹違いの兄弟ができても。

    そんなかんじ。

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    2012年06月27日
  • 月のうた

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    ネタバレ

    ひとつの物語を、章ごとに異なる登場人物の視点から描いています。
    こういう見せ方をする作品はもともと好みなので、楽しめました。

    物語自体は、取り立てて大きな事件が起きるでもなく、
    淡々と静かに進んでいく感じです。

    毎年、秋~冬は、静かで落ち着いた物語が読みたくなるので、
    次の秋にでも再読したいと思います。

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    2012年01月29日
  • 月のうた

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    それぞれの登場人物が活き活きしていて読んでいても気持ちよい。民子の強さ、宏子がマイペースだが誰にも媚びず自分を貫く姿も好感が持てる。

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    2011年12月17日
  • 月のうた

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    ひとつ前のサスペンスもそうだったけど、出てくる人それぞれの視点で書いてある本好き。色んな人がいて色んな考え方をしてるんだよな。だから、ぶつかるのは当たり前。母親が亡くなるとこは思わず泣いてしまった。あとがきで向田邦子の名前が出てきた。うん、確かにそうかも。この読みやすさは向田さんに通ずるものがある。

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    2011年08月24日