大きい切り身の鮭。握りたてでまだ塩が残っている熱々の柔らかなおむすび。昔、母が握ってくれたことを思い出していた。誰しもおむすびの記憶はあるだろう。そんな思い出と共に温かい気持ちにさせてくれる一冊でした。
あらすじ(背表紙より)
就職活動で全敗し、家業のおむすび屋を手伝うことになった結。実家の商売に子供の頃からコンプレックスを抱いてきた結だが、おむすび作りに実直に向き合う両親の姿を目の当たりにし、気持ちに変化が訪れる。「結」という名前に込められた、亡き祖母の想いも前途を温かく照らしだす―。一人の青年の新たな出発を描いた成長物語。