穂高明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
就活に失敗して実家のおむすび屋を手伝うことになった結(ゆい)。祖父の代は寿司屋で、父はあとを継がずにサラリーマンに。ところが祖父が亡くなった折り、寿司屋の女将として生きてきた祖母が「寿司は握れないけど飯は炊ける」とおいおい泣く。そんな祖母の側についたのが嫁に当たる母で、父はやむなくおむすび屋に。男なのに女のような「結」という名は、祖母が付けてくれた名前。
おむすび屋が入る商店街の面々を主人公に、各章タイトルはおむすびの具材の名前。イートインもできるおむすび屋のおむすびは、温かいうちも冷めてからも美味しい。おかかの鰹節を結が削り、鮭フレークももちろん手作り。付け合わせの漬け物のための糠床も。八百屋、魚屋、米屋など、さまざまな店にさまざまな形で関わる人たちが登場します。
商売をしている自分の家を恥ずかしく思っていた商店街の子どもたち。だけど、大人になって就職したら見えてくるいろんなこと。人との繋がりに感謝したくなります。
おむすびは、心を込めて手のひらの中で結ぶもの。