綺月陣のレビュー一覧

  • 祈り

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    満員電車の中、片手で自分の体を支えてくれた精悍な面立ちの大人の男に憧れて、とか、一見物凄くBLファンタジー設定の王道のように思うのだが、主人公の薫がトラウマを抱えていながらそれに立ち向かおうといつも笑みを浮かべている様や、自分を堕落させた男との心理戦、そう言う「心の中の動きや計算」部分が緻密に書かれていると思う。どん底に在りながらも自己憐憫に浸りきって、その弱った姿を見せて同情を買うタイプではない薫が痛々しくて、それでいて実に人間臭く、いつの間にか物語に引き込まれるように一気に読んでしまった。ゾネの過去も、薫の過去も、BL作品内では予想の範疇内かもしれないが、作者の作風と言うものが「自己陶酔」

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    2012年11月19日
  • 龍と竜~啓蟄~

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    あとがきを読むと、シリーズ完結とともに綺月陣さんの最後の作品なんでしょうか。
    まるまる一冊昔話ですが、いかに二人の絆がぶつかり合いながらも強く太くなっていったかのよくわかる完結編でした。

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    2012年10月30日
  • 背徳のマリア 上

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    ネタバレ

    BL界にはままある「もしも自分が女性だったら、攻は自分を好きになってくれるだろうか」という、受のセンチメンタルな語りが……。

    まさかのまさか、本当に女にしちゃうお話は、BL界広しといえどそうそうない。

    この一種狂気じみた受の、ねっとりねっちりとした攻への執着には、思わずぞっとするものがある。
    自分の社会的地位や立場、性別に戸籍等々全てを捨ててでも、攻に振り向いて貰いたいという、悲しいまでの受の覚悟に胸が痛みました。
    じゃ、どうしてそこまで?
    という疑問が湧くわけですけれども、この攻がもうBL攻様としてはあり得ないくらいの鈍感男なんですよ……しかも完全にヘテロ。
    そして女の身体になって攻の前

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    2012年05月21日
  • 背徳のマリア 下

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    上下巻一気に読み終え本を閉じた瞬間深ーいため息。
    今はただこの狂った世界から解放された事が嬉しい。

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    2012年04月08日
  • 祈り

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    込み合った電車で優しく助けてくれた男性大曽根がマトリだと知り、少しでも近づきたくてマトリになった来栖。
    過去に自分を過ちへと導いた元彼の出現からやっと掴んだ日の当たる生活が蝕まれていく。
    元カレの非道な仕打ちにも拘らず、最後まで誠意を持って接する事は中々出来ないと思いました。
    ヤクザが絡むと痛さもありますが、それでも愛の力で乗り切る事は出来るんだ、と思わされました。
    感動致しました。
    梨とりこ先生の絵が美麗☆〜

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    2012年01月28日
  • 背徳のマリア 下

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    狂気の沙汰という言葉がぴったりですね…!
    誰も彼も狂ってるよ!
    セルフ手術のくだりとか怖すぎwww
    久々に目が急ぎすぎてもつれそうになるぐらい先が気になる作品でした

    しかしこの攻め、BLの攻めとしてダメ男すぎww色んな意味でw

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    2011年10月19日
  • 背徳のマリア 上

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    なるほど、最早BLじゃないですね
    一途すぎて切ないです
    読み応え抜群

    脇役の安藤が良いキャラしてました

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    2011年10月18日
  • 背徳のマリア 下

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    こんなに後味悪く終わるとは思ってなかった…。これを後味悪いと感じるかは人それぞれだと思うけど、少なくとも今までのBLの基準で考えると一瞬呆然とすると思う。

    安藤先生が意外なほど最後までいい人(笑)

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    2011年07月29日
  • 背徳のマリア 上

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    報われないとわかっていてもなお募る想いに押し潰され辿り着いた究極の選択に狂気すら感じたけれど、深く切なく重い恋情が痛いほど伝わってきて胸が軋むようだった。そしてその結果生まれた不安も現実の厳しさとして伝わってくる。男同士の妊娠については、受精卵を大腸に着床させ妊娠出産させることが可能というイギリスの大学教授の見解を知ったばかりなので、妙にリアリティを感じた。生命の誕生にどこまで人の手を入れるのかという倫理的な問題を孕む領域に迷うことなく踏み込んでいく黒崎兄がとても怖い。AZさんの表紙絵、すごく好きです。

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    2011年06月05日
  • 龍と竜~虹の鱗~

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    ネタバレ

    BL小説を探していた時に出会った龍と竜シリーズ・・
    次はいつかいつかと待ちわびていた作品でした・・・・
    あと少しでラストのとこまで来ているけど・・・・・・・・・・

    以外にこんな展開なんだ・・・・・・って感じ。

    第2作目の幼稚園ソウタにメロメロにされた私は
    どんな大人のソウタに出会えるか・・・期待と不安で・・いっぱいでした。

    うん・・・・・・・やっぱりジローちゃんは・・
    ソウタにメロメロ・・評価4はストーリーの内容が少し・・--

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    2011年04月06日
  • 祈り

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    BLとしてはかなり硬派。重いです。巷でもマスコミを騒がせる麻薬がらみの話なので、当然といえば当然ですが、ヘビーな内容です。

    ですが、薫登場のシーンは明るくて、微塵の不安も感じ取ることはできない仕掛けになってます。就活する薫が満員電車で運命の出会いをする場面は、とても印象的。憧れの職業と、憧れの先輩大曽根への思慕が、淡々と描かれていて、時折挟まれる暗澹とした心理風景がもの凄く暗くて、どす黒くて、そのギャップに衝撃を受けます。
    下手に頭が良いだけ、ほんとどうしようもない井原は、薫の暗黒過去の元凶なんですが、この二人の救いようのない関係が話の殆どを占めています。壮絶だし、リアルに迫るものがあるし、

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    2011年03月08日
  • 祈り

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    ネタバレ

    この作家さんのは初めてだと思います。絵師さんがすきすぎて衝動買いした覚えが。
    きれいな表紙とは打って変わっての内容の重さ、つらさ、エロさ。読み終わった後にどよん、ってきました。けど読み応えもあってわりと面白かったです。でも攻めと受けの関係よりも受けともう一人のほうとの関係のほうが多かったので攻め受けの関係が少し薄く感じられたような。

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    2011年01月13日
  • この世の楽園

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    ありえない設定と展開に、これはコメディなのか?と思いながら読んでましたが、心理描写が深く詳細でとても満足できる1冊でした。主従関係、下克上、3ぴー、兄弟などなど、BL的なツボも満載でありつつ、単なるプレイだけでなく愛情もしっかりとあるのも良かったです。私は弟が一番好きです!

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    2010年08月11日
  • 祈り

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    綺月さん初読みです。ハードで面白かった。狂気に堕ちる一歩手前で必死に踏みとどまろうとする来栖の心の強さがいい。タイトル『祈り』…祈り続けることにも意志の強さが必要ですよね。でも来栖ならきっと大丈夫。大曽根と共に幸せに!

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    2010年08月10日
  • 仮面の恋【イラスト入り】

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    とりあえず室岡さんが超イイ人です(笑)これは至が顔をメイクで隠すという「トラウマ」的あらすじに惹かれて買ったのですが、その設定もしっかりしていたし、フォローもちゃんとされていました。挿絵も綺麗だったし。まぁ、欲を言えばセックスシーンはもう少し少なくていいよ、ってくらいか。(別に特別多くもないですよ)至が本当に自己中っ子ちゃんというか、駄目っ子ちゃんな辺りがイライラさせられて星1つ減らしましたがそれって物語に引き込まれて同調してるからなんだろうな…ということで減点する理由じゃないんだけど、なんとなく(苦笑)
    室岡さんは誠実だしイイ人、でも叱るときは叱る。そんな大人の男っぽさにキュンです。

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    2009年10月04日
  • 仮面の恋【イラスト入り】

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    建築士×高校生

    すれているようで純粋で危なっかしい高校生に
    コロッと騙されて振り回される建築士の話。
    あまりに真摯に心配する建築士に罪悪感を覚え
    最初についた嘘に嘘を重ねてしまう若さゆえの
    危うさがもどかしくも切ないですね…


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    2009年10月04日
  • 深夜営業くじら亭 午前0時のナポリタン【電子限定特典付き】

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    先回りしているつもりが空回り、な主人公。
    祖父の喫茶店の代理店長に。

    ぎり3歳児がいる、は自営でぎりセーフでは? と
    突っ込んではいけないのでしょうか?
    常連だけが来ているなら、そこまで突っ込まれませんが
    新規がきたら…と思っていたら、最後に。
    このために? という展開でしたが。

    自分に言い訳、後で言い訳、が多い主人公。
    営業を、金をもらう時点で、客からみたらプロ。
    それに後々ぶつぶつ言われても…展開です。
    少しずつ、そこに気が付いて成長していますが
    基本初っ端にけつまづいて、懲りない主人公でしたw

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    2025年03月17日
  • 昨日の敵は明日の恋人

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    誤字が多い

    ストーリー的には
    前半は周りが見えないバカップルで
    後半が子どものケンカばっかりする
    ケンカップル。
    先輩の夏目が良い人。
    ただ誤字が多いのが気になる。

    #じれったい #ほのぼの

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    2024年08月21日
  • ランチボックスに恋を詰めよう ~ツンデレ俳優、唐揚げ最強伝説~

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    自主練がくどすぎた(笑)。
    そこで読むのが中だるみした。

    綺月センセとみずかねさんの組み合わせがお初だとは、意外だった。

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    2024年02月12日
  • スイートホーム~友情はやがて愛になる~

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    うーんじれったい

    主人公が口が悪いのが
    そもそも苦手な上に 
    攻めの遼平が鈍すぎるし
    碧は碧で寂しいからと言って
    尻軽過ぎて駄目だった。
    ストーリーは面白かったから残念。

    #切ない #じれったい

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    2024年01月20日