石崎洋司のレビュー一覧
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"今日も、二人は、あたしの顔をみるなり、そっぽをむき。さらにいまは、あたしからわざとはなれるように、いちばんうしろのほうにすわってる……。
七日まえの卒業式のときは、あたしも、いちばんうしろにすわってたんだよ。あのときは、二人に両側をはさまれて、めんどくさいなぁって思ったんだけどねぇ。
ああ、結局、絶交状態のまま、春休みに突入かぁ。
って、そんなに落ちこむな、あたし。これは『絶交の曲』の呪いのせいなんだから。
でも、やっぱり、悲願花、ギュービッドさまにお願いしとけばよかった……。"[p.76]
2人と無事に仲直りできたのかどうかは次巻持ち越し。 -
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"「ねえ、大形くん。ほかに、なにか、準備したほうがいいことない?」
すると、大形くん、テーブルの下から、透明なパックをとりだした。で、おはぎにおはしをつきさすと、パックのなかにぽとり。さらに、もうひとつ、ぽとり。それから、おばさんくさく、手首にまいていた輪ゴムをとって、パックにまきつけて。
「持っていくといいねぇ。」"[p.150]
大形くんと二人でご飯食べてどきどきしてるチョコちゃんかわいい。手をもじもじしてるのかわいい。
"「おねえちゃん、先輩がいってるのは、麻倉くんと東海寺くんのことですよ。」
え?麻倉くんたちが、どうかしたの?
「ベントーベンの絶交の曲 -
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"「どうして、あたしだけなの!帰るときは、ギューバッドもいっしょよ!」
そのとたん、ギューバッドの下品な笑顔が、すっと消えて。
「なにいってんだよ、メリュジーヌ、それじゃあ、いつまでたっても帰れない……。」
ひとりだけ帰って、どうなるっていうの?あたし、そんなのぜったいいや!
一生、ギューバッドのことを心配しながら、生きていくなんて、考えたくもない!"[p.91]
2巻目。
ラムエルテが自分の子供であったあたりが、魔法が使えなかった理由かな?
ギューバッドはイケメンだなぁ……。
"「……考えなさい!」
あ、あたし、なにいってるんだろ。考えなさいだなんて、無責任 -
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“「安心しろ、黒鳥!おれがついているからな!」
あ、麻倉くん。日曜日の朝から、こんなところでなにしてるの!
「黒鳥が保育園でマジックショーをやるっていうから、駆けつけたんだよ。マジシャンには、たよりになるアシスタントが必要だからな。」
ア、アシスタント?って、それより、このシチュエーションでは、とうぜん……。
「ひっこめ、麻倉!黒鳥のアシスタントは、おれじゃなくちゃ、だめなんだ!」
東海寺くんも、日曜日の朝から、白装束で、うろつかないでください!
「黒鳥。おれがアシスタントとして、真言を唱えれば、どんな大マジックも大成功だ。自由の女神でも、レインボーブリッジでも、なんでも消せるよ!」
そんなも -
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“「心配いらないって。いいから、行こうぜ。あたしはさ、この秘密の脱出路を発見したときから、ずっと思ってたんだよ。」
「ずっとって、なにを?」
「卒業までには、絶対に一回はここを使ってみよう、メリュジーヌと二人でって。」
あたしと?
「ティカがいなくなってから、ずっと二人でやってきたけど、卒業したら、ばらばらだ。だから、それまでには、絶対、おまえといっしょに冒険したいなって。」
ギューバッド……。
「これは最初で最後のチャンスなんだ。わかったか?わかったな!じゃ、行くぞ!」”[P.35]
ジャンプスーツ姿がえろ恰好いい。
ギューバッドと旅人の息が合う辺りがちょっと気になる。
part1なので次 -
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人気だというのを聞いて、やっと読む気になった本。
作者さんが、教師経験者だからなのか、登場する生徒が結構リアルで笑ってしまう。あと主人公がなにより主人公らしく?なく、困っている子がいても、なにもしないで、本当に危ないときだけ、「しょうがないなぁ」って感じで助けに入る。女の子が興味あることにまるで無関心。けどそういうところが共感できるかな。私もそんなんだったし(笑)あと、
地の文で入る主人公の突っ込みと、妙に冷静な目で周りを見ているのがすごいなと(笑)
人間外を含め、全員がどこかファンタジーの人々、というわけではなく、人間臭いのに笑えた。 -
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“エロエース、ちびっ子A&Bが、走り去るのをたしかめると、野球の帽子をとって、あたしにむかって、ぺこっと頭をさげた。
「悪かったな、黒鳥。」
へ?エ、エロエースが、あたしにあやまってる……。
「一路のところ、早く行ったほうがいいぞ。もう、みんな集まってるらしいから。」
へ?エ、エロエースが、ギャグなし、エロなし……。
「おれ、練習があるから、行けないけど、悪魔払い、がんばれな。」
へ?エ、エロエースが、あたしをハゲました、いえ、はげました……。
い、いい人だ!
うちわがなくて、野球のユニフォームを着たエロエースは、いい人だ!”[P.215]
続きが気になる引き。
“「ホワイトデーの -
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“「おじさん、おじさんったら……。」
「むにゃむにゃ……。お、サエ!どうした、デザートがあまったか?のこしたら、もったいないぞ、おじさんが食べてあげよう。」
そういうことじゃなーい!
っていうか、食べ物になると、ぱっと目をさますの、やめなさいっ。
「ん?」
急に、光一おじさんの顔がまじめになった。
「どうしたの?」”[P.85]
2巻目。
1巻の幕間にいた犬はサエの飼い犬だったのか。
“「ほんとだ!サエ、すごいね!だけど……。」
博士が、めがねの奥から、じっとあたしを見つめてる。
「ほかにも、なにかあるんじゃないのかなぁ。」
なによ、そのいいかた。なんか気になるね。
「え?い、いや、ほら、 -
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“「じゃあ、手に絵の具がついたのもそこですね。」
冷たい声でいうと、みすずさんは光一おじさんにすっと近づいた。
「持ち物を調べさせてください。」
けれども、光一おじさんはきっぱりと首をふった。そしてだまって黒板へ歩いていく。
な、なにをするの?
みんなが息をのんで見守る中、光一おじさんはチョークの粉を左手につけると、いきなり、バンッと黒板に手形をつけた。
「サエ、博士くん。これがほんものの手形だ。そしてヒントだ!」
ええ?ど、どういうこと?”[P.83]
幕間にちゃっかり出てくるギュービッド様。
“「はあ……。」
あれ?博士、なにためいきをついてるの?
「サエって、ほんとにくだらない話が好 -
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“「でも、二人とも、入会テストに合格したの?」
さっき、受付のおねえさんがいってたけど、かなりむずかしいらしいじゃない?
「さあな。でも、だいじょうぶさ。おれたち、今日、学校で猛勉強したから。」
「ああ、麻倉は算数が得意だし、おれは国語が得意だから、教えあったんだ。」
いっしょに勉強?いつも、けんかばかりしてる、あなたたちが?
「黒鳥を守るためには、一時休戦ってこともあるんだよ。」
はあ……。しかし、そこまでして、ついてくるとは、ある意味、見直したかも……。
だけど、お金はどうするの?ここ、セレブな塾だから、授業料も高いはず。麻倉くんの家は、お父さんが「おもちゃのアサクラ」の社長さんだから、い -
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“といっても、ギュービッドの鬼の特訓や、わけのわからんドリルをやらずに、二級になれるのは、ラッキーだよ。
ようし、やってみるかぁ。
「だろだろだろ!そう思って、プロフ帳をつくっておいてやったぞ。」
わあ、かわいい!
「おまえがまえに魔界に行ったときに、華童亜沼からゴスロリを借りたろ?その残り布で、カバーを作ってやったんだぜ。魔力がこめられてるから、魔界へ行っても、がんがんプロフを集められるはずだぜ。」
ギュービッドさま......ありがとう!
じゃあ、まずは、練習がわりに、自分のプロフを書いてみるかな。”
描き下ろしのイラストも沢山あって良かったー。
“「王立魔女学校」校則
第1章 校訓