駒形のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“「信じられないかもしれないけれど、トリクシィのお姉さんが動物園で働いているの」
「なんだって?」イザヤは驚いた表情で、リリを見つめました。
リリがきょうのできごとを話すと、イザヤは心配そうになんども首を横にふりながら聞いていました。
「それはちっともいいことじゃないな」イザヤはリリが話しおわると言いました。「トリクシィは、ぼくらに仕返しするチャンスをねらっているんだ。今のところ、学校では成功していないけどね。ぼくはかけてもいいよ。トリクシィは、トリーナをそそのかしてきみに仕返ししようとたくらんでるよ」
「そうかもしれない」リリは緊張して、下くちびるをかみました。”[P.60]
2巻目。
ピアとも仲良くなって3人で〜かと思ってたら今巻は別にそうでもなかった。
ただ単に動物と話せるってだけでなくて、動物側も自身と同じ言葉を人間が喋ってくるから気にしたがるって設定がうまくできてるなと今更に思ったり。
フィン以外の動物園の職員さんたちはどうなんだろう、協力的なのかな。
小学生が主人公だと大抵少年少女同じ背くらいに描かれてること多いけれどこの2人は一学年違うこともあってか文章中に明確な表現はなかったと思うけれどイラストで体格差が描かれててそこも好きです(一息)。
“「わたしの……わたしの言うことがわかる?」リリののどは、からからにかわいていました。
コブラはリリの質問には答えませんでした。
「ハロー……」
返事をしません。
リリは青ざめました。
「わかった!」イザヤがとつぜん大きな声を出しました。「思い出した!ヘビは耳が聞こえないんだ!リリ、コブラにはきみの言うことがわからないんだよ!」
「その通りよ、さすが天才ぼうや」トリーナが冷たく笑いながら言いました。トリーナは、ケースから数メートルはなれて立っていました。「コブラには、リリの魔法もぜんぜん役に立たないわよ。これであんたたちも、もうおしまいね」
そう言いのこして、トリーナは出口に向かって走りだし、ドアをバタンとしめると、外からカギをかけてしまいました。”[P.200] -
Posted by ブクログ
“「ところで、きみに聞きたかったんだ。どうやったのか」イザヤはつづけました。
「花を咲かせる、あれ。あんなすごいこと、初めて見た」
イザヤは好奇心に満ちたまなざしで、リリをじっと見つめました。イザヤはこの前のできごとをもう怖がっていないようです。それがわかると、リリは胸をなでおろし、少し考えてから言いました。
「わたしが話したら、あなたも話すのよ。ゲーテの本を読んでいるのを知られたくない理由をね」
リリは腕組みすると、きっぱりと言いました。
「これは約束よ。秘密の約束!」
イザヤはためらっていました。話すことで得すること、損することを慎重に考えているようでした。そして、考えた末に言いました。
「オーケー。でも、きみが先だ!」
「まあ、いいわ」”[P.55]
リリアーネもイザヤもちゃんとしっかり考えてる辺りが読んでて楽しい。
学校特有の問題が1巻の時点でそこそこに落ち着くのは気持ちいいな。
ショーウィンドウのシーンのイラストがすごくいい。
ピアとはいい友達になっていきそう。
園長さん格好いい……。
“「それなあに?」
「ツィヴィールクラージェっていうのは、ドイツ語だよ。困っている人を助けるために、結果を恐れず、勇気を持って行動することさ。自分の立場が悪くなっても、自分の考えに責任をとることをいうんだ」
リリはちょっと考えてから言いました。
「わたしたちには、そのチビなんとか言う勇気がまったくないのね」
「ツィヴィールクラージェ。その通り。ぼくらには勇気がぜんぜんない」イザヤはゆっくりと言いました。
ふたりは、それに気づいて、少し悲しい気持ちになりました。
「リリ。ぼくらが勇気を持って変えないと」イザヤがきっぱりと言いました。”[P.126] -
Posted by ブクログ
動物と話せるという特殊能力や、能力がバレては転校を繰り返している負い目のために、引っ込み思案な性格のリリアーネ。
新しい学校でも、普通にしようと気をつけては空回りし、さっそくクラスの中心グループに目をつけられてしまいます。
そんなある日、授業で行った動物園でなぜか急に興奮して暴れだすようになったゾウのマルタに出会って………
テーマは友達を作るということ、本当の自分をさらけ出すこと、と結構真面目。
そこに動物と話せるという特殊能力やちょっとカッコいい男の子、漫画っぽいかわいいイラストと女の子が興味を示しそうな要素を盛りだくさんにつめこんでいます。
朝読なんかに良いかも。