Nardackのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ライトノベルというより中高生向けくらいの「ラブコメ」ではない恋愛小説
青春小説ではないところが面白み
『カマタリさん』みたいなのは難しいだろうけれど
こういう「青春でない中高生の話」は
より多くのひとにも書いてもらいたい読んでみたい
本来児童小説とふつうの小説の間にあるのだろうけれど
中高生がエンタメなライトノベルでないそういうのを読むはずがないということか
ライトノベルですら読んでいなかった自分には何も言えない
内容には関係ないが
「粟立つ」は「寒さや恐怖」と辞書に書いてあるが
どうなのだろう
また
ライトノベルのいいところは、あっちを読んでこっちを読んでと、と気楽に読めるところだ。じっく -
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Posted by ブクログ
読み終わって一番の感想は「良かった。いろんな意味で」
ちゃんと最後まで完結して良かった。
前向きなラストで良かった。
ちゃんと大団円で良かった。
こんな、なんともじんわりした余韻を味わえるとは、ほんとうによかった。
未来が去った一年間。
物語的には大きな出来事があるわけでなく、四郎が広美さんとの中を深めていく過程が描かれている。
うん、それはそれで濡れ濡れなんだけどね!(爆)
そんな日常のなかで四郎の中の未来への想いやわだかまりは薄れてすこしづつ意味を変えていく。
やがて、四郎も過去から未来へと進もうと真剣に考えるようになる。
そのための時間と別れが必要だったのだなあ。
ー2年目春夏ーの頃 -
Posted by ブクログ
前巻で全てを失った四郎。
その喪失の後なので、今巻は相当鬱々したものになるんじゃないかと思っていた。
でも予想していたよりは酷くなかったかな。
いやもちろん、未来との関係も三好さんとの関係も、もう元には戻らないわけで、そういう辛さはあるのだけど。
けれど、それでも人生は、日常は続いていくわけで、その道には、また別の人たちとの関係があるのだ。
そういう意味で、親父さんや三並さん西園さん、そしてボンちゃんとの交流は彼を日常に返し、その心を少しは紛らわせてくれただろう。
そうして、文化祭での女装で未来の気持ちを実感することやヒロミさんとの一線を越えて、心境は変化していくのだ。
それはそれで、生きてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎回毎回四郎と未来の関係がどうなることかと恐ろしい思いをしながら読んでいたけど、終わってみれば綺麗な収まり方だった。
お前あいつと付き合ってたのに今はそいつと付き合ってるんか!?みたいに思ってしまうシーンは幾つも有ったけど、それぞれが過去のしがらみや後悔から一歩踏み出して変わることが出来た証でもあるんだろうなとも思う。
正直四郎と広美が付き合うことになったのは読み終わった今でもいい意味で驚いていたりする。やっぱりライトノベルってメインヒロインっていう者が居て、他にもヒロインが何人か居るけれど基本的には最初から最後まで第1巻の表紙を飾った女の子が優位でラストではその娘と結ばれる。
そんなライト -
Posted by ブクログ
作者は真っ当なライトノベルと思っているようだけど、この作品はどう考えたってヘヴィだよ!
どこかぎこちない感覚を挟みつつもどうにか上手く進展していた四郎と未来、四郎と三好の仲だったけどこんなあっさりと崩壊するとは思わなかったよ。あの場面で四郎が山城要に詰め寄ったのって、頭に血が上って見境がなくなっていたけどそれ程間違った判断ではないんだよね。未来からは散々惚気を聞かされていたし、未来に幸せになって欲しいと考えていたのは確かなんだから。でもそこに四郎が未来に恋愛感情を抱いてしまっていることで歪みが生じてしまう。
要に詰め寄るのも嫉妬からと判断されてしまうし、三好より未来を優先するのもそういった感情 -
Posted by ブクログ
いやもう、辛いなあ。
でも、こうなると思ってたよ。
未来への想いを忘れるために、部屋も別々にして三好さんとも付き合って、なんとも苦しい努力をする四郎。
表面上はうまくいきそうな瞬間もあるのだけど、そんなこと続くはずがないんだよなあ。
だって、未来に自分の心を隠して、三好さんに甘えて、何より自分の心を騙して、毎日苦しい想いをしながら、それでも、本当の心は偽れないのだから。
なんというか、この状況、ちょっと個人的に自分の高校時代を思い出したりして、なかなか辛かった(笑)
そして訪れる崩壊の時。
それはある意味当然なのだ。
四郎が要さんに会いに行くところからの怒涛の展開はさすがに息をのんだ。
今 -
Posted by ブクログ
いやもうなんというか、苦しいなあ。
未来を好きなくせに、三好さんと付き合う四郎は確かにクズだろう。
(そのことを三好さんに告げていることは救いではあるけれど)
でもこれは、責められないなあ。
未来のことを忘れなければならない。
そのために、三好さんにある意味すがっているのだ。
それは甘えだけど、それでも好きな気持ちを無理やり忘れることができるほど誰もがそんなには強くないのだ。
思春期だもん。
恋愛だもん。
そんなうまくいかないこともあるよね。
そのまっとうで等身大な心情がとても苦しい。
個人的にも好きな人はかなわなくて、その想いを抱えたまま別の人と付き合ったことがあるだけに、読んでていろいろ -
Posted by ブクログ
ネタバレライトノベルらしからぬ重い物語、という前情報に手をつけるのを躊躇っていたが、実際に読み始めてみれば面白く最後のページまで続けて読んだ。
実家で傍若無人な姉3人に虐げられて生きてきた四郎が、広島の全寮制の新設高校に入学し、同室の織田未来と出会う。未来は性同一性障害であり、身体は女でも心は男だった。積極的な未来に引っ張られる形で四郎は女の子と遊びに行ったりバイトしたり、何より未来とくだらない話をして仲良く楽しく過ごしている様が良い。四郎の父がシャレにならないくらい自由人だったり、姉からの虐げられっぷりが笑えないレベルだったりと軽すぎない部分があるため、未来の性同一性障害の設定が作中で浮いていない -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
東雲侑子シリーズの二人が贈る、ためらいと切なさの青春ストーリー、開幕。
超理不尽な三人の姉から離れようと全寮制の高校に入学を決めた主人公・四郎。そこで体は女、心は男な「性同一性障害」の織田未来とルームメイトになることに。
「――恋は、心でするのだろうか?それとも、体でするのだろうか?」
困惑しながらも男として接しようとする四郎、だが四郎が感じる心地よさは、友情以上のものに段々と変わっていく。
この辺のバランス感覚が絶妙でしたね。どうしようもないやりきれなさ、切なさが伝わってきた。
奇抜な設定でありながらもインパクト重視で軽く適当に済ませるのでなく真摯に向き合っているのも