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前巻でくっついた二人に訪れる破局の危機を描く二巻。ちなみに三部作らしい。
いわゆるライバルキャラ登場です。時を同じくして、兄貴のカップルも些細なことからピンチに。
トラブル続発ですが、王道カップルの強さを見せつけられる巻でもあります。
Posted by ブクログ 2013年07月28日
なかなか行動に移せない二人の恋の物語だけに、非常にもどかしかったです。ただ、その過程が合ったからこそ、ラストがよかったです。作中作が素晴らしい役割を果たしていました。
Posted by ブクログ 2013年07月02日
先の巻に引き続き、彼女の小説が本当に良い味を出している。胸を締め付けられるような、シンプルな言葉の数々。それ以上にエモーショナルな展開。
この感想は、感想のメモを元に起こした感想なのだが、確認がてらパラパラ本を開いただけで動揺するような言葉が目に映る。とんでもない名作である。
Posted by ブクログ 2014年11月18日
「東雲侑子は短編小説をあいしている」に続いての2巻。
二年生に進級してからの話しは、主人公が以前よりも人と関わりを持つようになって、新キャラクターの喜多川が登場。一方で東雲はスランプになり、週末に会わない日もちらほら出てきて……。
今回も甘酸っぱい捻りなしの恋愛。悪い人が出てこなかった分、哀しみの...続きを読む矛先を向ける相手もいなくて、もどかしさがいくらか胸につっかえて違和感を残す結果に、まあそれが本作の形であることは目に見えていたのですが……。
それにしても、喜多川さんが好きな自分はこれから、何と思案すればいいものやら
Posted by ブクログ 2012年04月05日
自分の高校時代と重ねながら読んでました。 東雲さんや喜多川さんみたいな子はいなかったけどな!
魔法はない、超能力もない、異世界からの使者が来る事もない。 ただひたすらに平凡な日常。 心の機微とか互いの不安に想う気持ちとか、そういう心理描写が美しい。
彼氏彼女の関係が公になった2人。 このもどかしい距...続きを読む離感が何とも言えず「いとしくにくい」のです。
Posted by ブクログ 2012年03月18日
『東雲侑子は短編小説をあいしている』の続編。
タイトルが異なり、2としなかったのに好感が持てます。
作者自身もあとがきで述べていますが、前巻で女子高生ながら小説家として
細々と作品を発表している東雲は感情の起伏に乏しく、長編を書く事で壁を感じていました。
しかも題材を恋愛にと定めたので、そうした感情...続きを読むも分らず、
同じ図書委員で雑誌から小説家と知った主人公の少年に形だけでもと請い、つきあい始めます。
主人公も幼い頃に秀才の兄の恋人に恋人と考えず(幼さですね)恋をし、
やがて真実を認識することで感情を殺すことが多くなっていました。
似ている様ないない様な2人は交流を深めることでやがて互いを意識するようになり、
一旦は関係が解消されかけたものの、それを繋ぎ止めたのは少女の書き起した小説でした。
少年は初恋の傷から何時しか解放され、少女へと向かい始めた事を認め、
改めて交際を申し出る。。。そこまでが前巻の内容でした。
本巻では更に少年に横恋慕する少女が登場することで、
少女の心に今迄無かったものを芽生えさせます。。
しかしその感情への戸惑いが、少年との仲をぎこちなくさせてしまい、
少年も又少女の心が見えず己の感情をもてあまし。。。
短編小説への拘りを持つ少女が更に新たに歩み出す事が題名からも覗えますが、
それ以上に印象的だったのは章間に挟まれる少女の小説の一片です。
『いとしくにくい』と己の心情を吐露した短編小説の文筆は
本編の雰囲気とは異なり、それが一層少女の揺れる感情を印象付けて感じられます。
話自体はかの『文学少女』シリーズの様に奇抜な人物も展開もありません。
しかし、個人的にはそこに逆に人間味を覚え、好感を抱きました。
タイトルは1文字増えましたが、次はどの様に1文字増やすのか、
それをどの様に内容へと投影するのか注目しています。
Posted by ブクログ 2012年02月09日
完全に森崎ビンゴさんのファンになりました。派手なアクションなんてない。魔法も異能も超能力もない。淡々と日常を描いてゆく。不器用で、読んでいてもどかしい、だけど目が話せない、そんな本でした。読み終わったときのホッと息をついたときのあの満足感はよかった。最後の東雲の一言がなんとも愛らしい。一巻と同様、素...続きを読む晴らしいお話でした。
Posted by ブクログ 2012年01月15日
超純愛物語、まさかの続編。1作目が素晴らしすぎて読む前から蛇足臭がしてたけど、これはこれでアリ。
前回からどうなるかと思ったら相変わらずつかず離れずみたいな状態だった二人。さらに東雲はスランプに陥ってしまう。
そんな中新キャラ・喜多川が登場。彼女は三並に積極的にからんでいき・・・
今回も三並と東...続きを読む雲の距離感がたまらない。どうなるのかどうなるのかとハラハラしながらページをめくった。
これが本当の青春なのか、恋愛なのか。私には無縁すぎてもう・・・
Posted by ブクログ 2012年01月15日
どんな続編になるのかと思ったけど、ここまでストレートにくるとは。読み終えてみると上下巻なんじゃないかと思えるほどw ほんとうに変化球一切なしの恋愛小説だなあ。
1巻の少し曖昧だけど彼ららしい、落ち着くとこに落ち着いた着地点。そこをしっかり揺るがして転がるお話に目が離せなかった。それにしても、劇中の『...続きを読むいとしくにくい』はキュンキュンしすぎて困る。
そして、これ程までに真っ当な恋愛小説でありながら、東雲にスク水もビキニも着せる手腕にも脱帽w
Posted by ブクログ 2018年12月08日
ライトノベルというより中高生向けくらいの「ラブコメ」ではない恋愛小説
青春小説ではないところが面白み
『カマタリさん』みたいなのは難しいだろうけれど
こういう「青春でない中高生の話」は
より多くのひとにも書いてもらいたい読んでみたい
本来児童小説とふつうの小説の間にあるのだろうけれど
中高生がエンタ...続きを読むメなライトノベルでないそういうのを読むはずがないということか
ライトノベルですら読んでいなかった自分には何も言えない
内容には関係ないが
「粟立つ」は「寒さや恐怖」と辞書に書いてあるが
どうなのだろう
また
ライトノベルのいいところは、あっちを読んでこっちを読んでと、と気楽に読めるところだ。じっくり一冊の本を延々と読み続けられるほど、面白い本に合うことが少ないからでもある。
というならわかるけれど
短編集を気楽につまみ読みするというのは良くわからない
そういうものかしら
と読んだとき思ったが
今思うに一編ごとで区切って読む前提なのだな
そりゃそうか
通勤中とかだと短編だろうが長編だろうが良いところだろうが
途中でぶったぎるのが当たり前で逆
Posted by ブクログ 2016年12月30日
クラスで人気のある女子に好きと言われて、その上彼女までいるなんて英太はうらやまし過ぎるぜコンチクショー。それはそれとして、恋愛をするということは、感情の探り合いという言葉がぴったりかな。お互いを知らない男女が相手に興味を持ち感情をぶつけ合って理解していくというものだと思う。実生活に例えてこういう風に...続きを読む分かっていても中々自分では実行できないのが情けないというか。英太君も侑子とこれから色々な探り合い、感情のぶつかり合いを経て関係が本物になっていくのだろうと思います。感想はこんなところです。
Posted by ブクログ 2016年07月11日
2年生になると、付き合っている、事が浸透。
そして彼女が小説家である事が、クラスメイトにより
ばれてしまう。
人から見たら、ものすごく違う態度。
それに本人達は気付かず、もやもやと…。
前回に引き続き、な甘酸っぱさに
苦みがプラスされたような。
しかも今回、ごたごたが登場しますし。
兄と同じように...続きを読む。
いや、途中で同じ事してるのに気が付け、と
突っ込みたいですが。
言葉にする事、言葉にしない事。
両方とも納得すべき所も、しない所も。
とはいえ、結局どうしていても、不安は不安です。
そこをどう埋めるか…にかかってる状態?w
Posted by ブクログ 2014年01月09日
評価:☆4.5
甘酸っぱくて青臭い二人の恋物語、ほろ苦い第二章。
少し関係が進んだように思える二人のカップルに次なる試練が・・・そう、第3者の女の子による主人公へのアタック。すれ違いと侑子の嫉妬。お決まりですね(笑)
でもその嫉妬も本人は嫉妬と明確に意識しているわけではないところが可愛いです...続きを読むね。
恋したことのない侑子にはモヤモヤする気持ちがなんなんなのか分からない・・・いや良いですね。実に初々しいw
何もかも言葉で説明すればいいというわけではない。
けれども言葉でないと伝わらないものも確かにある。
精一杯の勇気を振り絞って書かれたであろう脚本にこめられた侑子の想い。
ラストの侑子にはついついニヤりとしてしまうw
あーこんな青春送ってみたかったなー!(笑)
Posted by ブクログ 2012年09月03日
伝えられない想い。強い想い。愛おしい想い。憎らしい想い。
東雲さんが愛おしい。抱きしめたい。離れたくない。ずっと一緒にいたい。
それだけ。ただそれだけ。
お互いに想い合う気持ち。美しい相思相愛。
ずっと見守っていたい。いつまでも。二人を。
Posted by ブクログ 2012年04月24日
p.259「どこまで説明させる気だ、お前」という台詞がまさにソレという感じの小説。ストレート以外投げないよとあらかじめ宣言されている感がすごい。
前作では主人公とヒロインが一対一の話だったが、今回は明確な3人目が登場する(もっとも、主人公兄やその彼女さん相手に対する嫉妬はしてたけど)。それに伴...続きを読むって2人はゆっさゆっさ揺さぶられるが、危機に直面して一歩一歩立ち止まれる彼らが何とも素敵だった。
この本を読みながら、エゴに囚われて過ちに気付くのがいつも遅すぎた自分の青春時代を思い出して云々って人もいるのだろうか。自分はそうだった。
Posted by ブクログ 2012年03月12日
全巻が素晴らしすぎたことが原因の蛇足感はぬぐえないが、それでもかなりの良書。憎らしいほどに純愛小説。ただ、ここまで二人の関係に焦点の全てを当てた作品だったのに、劇薬としてサブヒロインを入れたことになんとなくの違和感。それにしても、この「いとしくにくい」滅茶苦茶売れるだろうな。
Posted by ブクログ 2012年06月09日
☆4.3
お互いに不器用で、初々しくて、もどかしいけど、可愛い。
今回はそれに、女の子その他大勢が関わり、少し賑やかになりました。
相手が何を考えているのか。
どうしたらいいのか。
人付き合いをしていく上で心情を汲み取る事は大切ですが、中々上手くいかないもの。
好きな相手に対しては尚更。
そんな...続きを読む悩みであったり、自分の気持ちに対する疑問が積み重なり、すれ違いが起きてしまう。
なんとももどかしい恋愛模様に少し懐かしさを感じながら、感情移入しながら読んでいました。
展開としてはベタだけど、読み進める手が止まりませんでした。
あとがきによると続編が出そうなので期待しています。
Posted by ブクログ 2012年01月29日
いい。相手が何を考えているか分からずに不安になるという心境が初めての体験として初初しく書かれていて、自身の高校時代を時折思い出したりもしつつ感情移入しながら読んだ。東雲の長編恋愛小説も読んでみたい、あの幻想的な短編の描写を見る限り、とても美しいものになると思う。また、章の冒頭ごとに出てくる東雲の書い...続きを読むたものは、そういえば野村先生の文学少女とかのものに雰囲気が似てるなとも感じた。続編タイプのものではないけれど、短編の語り部を変えてのアフターストーリーなどが出ると嬉しい。
Posted by ブクログ 2012年01月07日
まさかの続編。今回もほろ苦さのある青春恋愛物語。まぁ最後は落ち着くところに落ち着いたからメイン側は苦くはないのか。英太の不安な気持ちは身につまされる思いで読んでました。終盤になるにつれてページを繰る手が止まらなかったです。オジサンも本当にこういう青春を送ってみたかったよ。
Posted by ブクログ 2012年01月03日
続きが読めることは素直に嬉しいけれど、多少の蛇足感は感じる。
なんかちがうんだよなー。新キャラ増やした事で東雲さんの描写が足りなくなったとかそんな所のように思える。
Posted by ブクログ 2011年12月28日
前巻の『東雲侑子は短編小説をあいしている』がなかなか面白かったので、発売してすぐに買いました。
前巻からだいたい1年ぐらいたってからの話です。
今回は学園祭(ほとんど会話に出てくるだけですが)だとか修学旅行だとかが出てきたし、登場するキャラクターも増えて前より少し賑やかな感じがしました。
主...続きを読む人公の考えに何となく分かるなと共感したり、そこはこうしろよと思ったり応援したりしながら読んでました。
あと、他の登場人物などに対する主人公のつっこみがちょっと面白かったです。
Posted by ブクログ 2014年11月02日
2年生編です。
なかなか、英太のニブチンぶりにイライラする巻でしたね。
読者は、新キャラ・喜多川さんの真意にすぐ気が付いた
方が大半と思います。
しかし、東雲さんも、ずるいとは思いますが…
てか、彼女はもともとずるい子かもしれないですが(笑)。
兄貴もなかなか可愛いところを見せてくれます。
その兄...続きを読む貴達含め、クラスメイトなど、1年時は
三並家+東雲さんの物語だったのが、本編でも
言われてますが一気に交友関係?が広がります。
これが次巻への伏線というかにもなってましたね。
さて、動き出した二人の関係がどうなっていくかは
次巻3年生編に書かれてます。
Posted by ブクログ 2012年02月25日
1巻よりもおもしろかった。
物語に起伏が出たし、主人公とヒロイン二人のもやもやした感じがすごくよく出ていると思う。
東雲の書く小説の本編との絡み方も濃くなっており、描写する必要性がしっかりとあった印象。(1巻ではなくてもいいと感じていた)
☆は3をつけたが、4に限りなく近い3ということで。
ただ、前...続きを読む巻の終わり方からこのように続くのは、蛇足のように感じてしまう部分もある。別の話として読めば……というのも無理がある話か。