感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
読者モデル系ライバル登場。
前巻でくっついた二人に訪れる破局の危機を描く二巻。ちなみに三部作らしい。
いわゆるライバルキャラ登場です。時を同じくして、兄貴のカップルも些細なことからピンチに。
トラブル続発ですが、王道カップルの強さを見せつけられる巻でもあります。
Posted by ブクログ
『東雲侑子は短編小説をあいしている』の続編。
タイトルが異なり、2としなかったのに好感が持てます。
作者自身もあとがきで述べていますが、前巻で女子高生ながら小説家として
細々と作品を発表している東雲は感情の起伏に乏しく、長編を書く事で壁を感じていました。
しかも題材を恋愛にと定めたので、そうした感情も分らず、
同じ図書委員で雑誌から小説家と知った主人公の少年に形だけでもと請い、つきあい始めます。
主人公も幼い頃に秀才の兄の恋人に恋人と考えず(幼さですね)恋をし、
やがて真実を認識することで感情を殺すことが多くなっていました。
似ている様ないない様な2人は交流を深めることでやがて互いを意識するようになり、
一旦は関係が解消されかけたものの、それを繋ぎ止めたのは少女の書き起した小説でした。
少年は初恋の傷から何時しか解放され、少女へと向かい始めた事を認め、
改めて交際を申し出る。。。そこまでが前巻の内容でした。
本巻では更に少年に横恋慕する少女が登場することで、
少女の心に今迄無かったものを芽生えさせます。。
しかしその感情への戸惑いが、少年との仲をぎこちなくさせてしまい、
少年も又少女の心が見えず己の感情をもてあまし。。。
短編小説への拘りを持つ少女が更に新たに歩み出す事が題名からも覗えますが、
それ以上に印象的だったのは章間に挟まれる少女の小説の一片です。
『いとしくにくい』と己の心情を吐露した短編小説の文筆は
本編の雰囲気とは異なり、それが一層少女の揺れる感情を印象付けて感じられます。
話自体はかの『文学少女』シリーズの様に奇抜な人物も展開もありません。
しかし、個人的にはそこに逆に人間味を覚え、好感を抱きました。
タイトルは1文字増えましたが、次はどの様に1文字増やすのか、
それをどの様に内容へと投影するのか注目しています。
Posted by ブクログ
クラスで人気のある女子に好きと言われて、その上彼女までいるなんて英太はうらやまし過ぎるぜコンチクショー。それはそれとして、恋愛をするということは、感情の探り合いという言葉がぴったりかな。お互いを知らない男女が相手に興味を持ち感情をぶつけ合って理解していくというものだと思う。実生活に例えてこういう風に分かっていても中々自分では実行できないのが情けないというか。英太君も侑子とこれから色々な探り合い、感情のぶつかり合いを経て関係が本物になっていくのだろうと思います。感想はこんなところです。
Posted by ブクログ
評価:☆4.5
甘酸っぱくて青臭い二人の恋物語、ほろ苦い第二章。
少し関係が進んだように思える二人のカップルに次なる試練が・・・そう、第3者の女の子による主人公へのアタック。すれ違いと侑子の嫉妬。お決まりですね(笑)
でもその嫉妬も本人は嫉妬と明確に意識しているわけではないところが可愛いですね。
恋したことのない侑子にはモヤモヤする気持ちがなんなんなのか分からない・・・いや良いですね。実に初々しいw
何もかも言葉で説明すればいいというわけではない。
けれども言葉でないと伝わらないものも確かにある。
精一杯の勇気を振り絞って書かれたであろう脚本にこめられた侑子の想い。
ラストの侑子にはついついニヤりとしてしまうw
あーこんな青春送ってみたかったなー!(笑)
Posted by ブクログ
☆4.3
お互いに不器用で、初々しくて、もどかしいけど、可愛い。
今回はそれに、女の子その他大勢が関わり、少し賑やかになりました。
相手が何を考えているのか。
どうしたらいいのか。
人付き合いをしていく上で心情を汲み取る事は大切ですが、中々上手くいかないもの。
好きな相手に対しては尚更。
そんな悩みであったり、自分の気持ちに対する疑問が積み重なり、すれ違いが起きてしまう。
なんとももどかしい恋愛模様に少し懐かしさを感じながら、感情移入しながら読んでいました。
展開としてはベタだけど、読み進める手が止まりませんでした。
あとがきによると続編が出そうなので期待しています。