松本剛史のレビュー一覧

  • 父を撃った12の銃弾 下
    ハンナ・ティンティ初読。ずっと読みたかった作品。文庫化を待った甲斐があった!

    物語は娘ルーの成長が描かれる現在の章と、父ホーリーが初めて撃たれた時から現在に至るまでの章の二つが交互に語られる。
    ルーの章は、ティーンならではの苦悩、恋愛が描かれ、所謂ヤングアダルト小説のよう。
    一方ホーリーの章は、ど...続きを読む
  • 【無料ダイジェスト版】INSANE MODE インセイン・モード イーロン・マスクが起こした100年に一度のゲームチェンジ

    自動車業界を深く知れる

    テスラを中心にかなりマニアックなまでに、自動車製造業界の話を知ることができる作品です。製造や販売の裏には必ず戦略があり、その戦略を用いて新しく「革命」を起こすことはリスクの面でかなりの勇気が要りますが、ここまで熱意を傾けないと技術的な革新成功は得られないということを感じさせられました。
  • ミステリアム
    久しぶりにディーン・クーンツさんの小説を読めた喜びに浸っている。彼の作品は、想像すらしたこともないような悪と、善良な主人公が対峙する手に汗握るミステリー的なものが多い。本作も純粋な悪と善良なる主人公との戦いが繰り広げられる。テンポよく物語が展開し、ページをめくる手が止まらなくなる娯楽作品だ。
    本作品...続きを読む
  • ミステリアム
    知性を持った犬、自閉症の少年、進化の道を辿る元CEO、ダークウェブの殺し屋たち、腐敗した悪徳保安官とこれでもかキャラクターを詰め込んでスピード感のある物語。とても楽しめた。他のクーンツ作品もぜひ読んでみたいと思わせる傑作だった。
  • ミステリアム
    高機能自閉症で天才少年のウッディと、人語を解するゴールデンレトリバーのキップが出逢う時、新たな歴史が動き出す!
    ウッディが父親の死の真相を探る中で敵対する巨悪が、権力を持っているし残虐で容赦ない。どう切り抜けるのか?というところで”ミステリアム”が重要な鍵となります。
    無垢なる者たちと彼らと運命を共...続きを読む
  • ミステリアム
    「ミステリアムとは何なのか」を調べず、前作を読んだ直後に読み始める。
    ここ2週間ほど仕事が忙しく、落ち着いた時間も取れずつらつらと読み進めるがこの本がどうにも面白く、少しずつだと読後感にも影響が出そうで読むのがもったいなくなり「読みたい」けど「まとまった時間でドップリ読みたい」という葛藤を繰り返して...続きを読む
  • ミステリアム
    やはりクーンツのワンコの話に外れなし‼️

    一気読みしてしまいました。

    愛する人を亡くしたゴールデンレトリバーのジップ。
    そして、高い IQの持ち主でありながら高機能自閉症で言葉を発したことがないウッディ。

    心で語り合う一人と一匹の友情の何と尊く美しい事か。

    見守る大人の素晴らしいこと。

    ...続きを読む
  • これほど昏い場所に
    前兆のない自殺者増加の謎に、
    同様の症状で
    自身の夫を亡くしたFBI捜査官が迫るサスペンス

    内容はベタな捜査官モノですが、やはりクーンツ…すごい惹きつけ方で読者を引っ張り読ませていきます。
    謎を追う彼女を脅迫してくる邪悪な「彼ら」からの逃走劇など、クーンツあるあるが満載なのも嬉しい…
    ただの焼きま...続きを読む
  • THE WORLD FOR SALE(ザ・ワールド・フォー・セール)  世界を動かすコモディティー・ビジネスの興亡
    面白い

    いかにコモディティー商社が抜け目なく資源国の政府に取り入っていたか。


    スイスは企業天国。
    企業に対して甘い
  • 父を撃った12の銃弾 下
    同系統の「ザリガニの鳴くところ」に引けを取らない傑作。何と言っても父の過去が描かれる、連作短編のような12の「銃弾」の章が秀逸。特に「#7、8、9」以降のエピソードは劇的で心揺さぶられた。最後「銃弾#12」で娘視点の現在パートと繋がる構成も見事。アメリカの大自然と相まって印象的なシーンがたくさんあり...続きを読む
  • AIはすべてを変える Rule of the Robots
    AIによって高スキル職が非熟練化され、誰でもできる仕事に変わるというシナリオは、ChatGPTをはじめとするAI技術で現実になりつつある。

    自分はエンジニアだがすぐにAIツールを取り入れた結果、生産性が数倍に向上したと実感している。
    同時に、最低限のスキルさえあればAIツールを使って近いレベルのア...続きを読む
  • ミステリアム
    ワイアーを使って会話できる犬たち、なぜかワイアーを使えるウッディ。
    犬と会話できたら楽しいだろうな、と思わせる話。
    長寿を目指して古生物の遺伝子を研究していた施設で、感染してしまったリーと、ミステリウムの犬たちとウッディたちの戦いなのかと思ったら、最後リーは自爆?してしまった感じで少し肩透かしを食ら...続きを読む
  • ミステリアム
     ワンコ大好き、クーンツのホラー。

     あれ、なんか違うww
     でも、クーンツ的、王道ですよ。
     自閉症の少年に、その美しい未亡人の母親、そしてそれを助けるナイスガイ、で、不気味な敵。

     そしてワンコ!!!

     「ウォッチャーズ」的なのは、もうどうしようないけど、読んでいて、これこれ、これを求めて...続きを読む
  • ミステリアム
    SF小説。研究所でバイオハザードが起きる。自閉症の天才児ウッディが登場する。これまで喋ったことがない。喋らない人を何も考えていないと決めつけることはコミュニケーション至上主義の誤りである。

    「あの子が黙っているのは、もし言葉を発しようとしたら、長年抑えつけていた気持ちが恐ろしい勢いでほとばしり出て...続きを読む
  • ミステリアム
    「ウォッチャーズ」の正当な続編、というのはさもありなん。物語に直接の繋がりはないのですが、ここに登場する犬たちは明らかにあのアインシュタインの子孫たちなのだろうか、と思えます。犬好きは必読。ちなみにとことん猫派、「ウォッチャーズ」の一番の魅力はアウトサイダーの悲哀だろう! と思っている私でも、犬が可...続きを読む
  • INSANE MODE インセイン・モード イーロン・マスクが起こした100年に一度のゲームチェンジ
    インセインとは正気ではないとかヤバイの意味。
    宇宙ビジネスでも有名南アフリカ出身
    イーロンマスクがテスラで既存の
    巨大自動車産業に挑む
    ネバダ州ギガファクトリー5000億円投資巨大工場
    リチウム電池製造パナソニック(2100億円負担)
    巻き込んで稼働。
    テスラは自動車会社ではなく太陽パネル、
    電気...続きを読む
  • これほど昏い場所に
    FBI捜査官のジェーンは、自殺した夫の謎を探して旅を続けている。
     謎の自殺をしたのは夫だけではなく、そこに陰謀の影があった。

     と、本の裏に紹介みたいにあるので、実際なんで旅をしてるの、って話にはいるまでが長い。
     うーん。
     紹介ないとそれはそれで本を手に取るかといえば取らないだろうし、でも、...続きを読む
  • これほど昏い場所に
    「オッド・トーマス」シリーズは、だんだんとオカルト風になって途中で読むのをやめてしまったのだが、この作品は読んでよかった。ページターナーという言葉を実感した。事件のそもそもの近未来の設定はよく考えたらあり得ないとは思うのだが、強靭な敵が跋扈する絶望的な世界にも陰湿にならず不思議と明るく立ち向かってい...続きを読む
  • 目的の力 幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学
    「目的の力」Victor J. Strecher

    生きる目的を強く持っている人はそれが薄弱な人よりも平均して長生きする。生きる目的が1-7点のスケールで1点上がっただけでも死亡リスクが12%減る。心臓発作を起こすリスクは27%下がり、脳卒中のリスクが22%下がる。

    生きる目的が薄弱な高齢者は強固...続きを読む
  • 目的の力 幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学
    生きる目的を持った高齢者はアルツハイマー病にかかりにくい。
    瞑想によってテロメアが長くなる。生きる目的によっても長くなる。

    目的だけでなく、小さな目標でもよい。達成できそうになり高い目標を目指すことも価値がある。

    生きる目的=墓石テスト=自分の墓石になんと刻んでほしいか。
    より長くより健康的によ...続きを読む