あらすじ
AIは第二の電気になる! 本当の革命はこれからだ!
AIは「電気」のように社会にとって不可欠で当たり前の存在になる。だが、同時にディープフェイク、軍事利用など、危険な面も併せ持つ。人間はAIにどう対応すればよいのか? AIをめぐる誇張を排し、その真実に迫る。
■人工知能(AI)は、かつてないスケーラビリティをもつ創造的破壊をもたらし、日々の生活から経済・社会のあらゆる場面で応用されるようになってきている。気候変動や次のパンデミックへの備えでもAIは大いに助けになる。AIは電気のように、公益サービスを担う社会に不可欠な存在になる。
■だが、AIには根本的に深刻な問題もつきまとう。どのようにして「解」を導き出したのかわからないというブラックボックス問題、AIによるディープフェイクの生成、偏見バイアスの強いAI、AIを利用した殺戮兵器――。さらに、人間の知能を超え、コントロールできないかもしれない汎用人工知能の出現をどう考えるべきなのか?
■AIが社会のあらゆる場面で利用されるようになった今こそ、健全な未来の社会を展望するために、AIが何をどう変えるのか、AIの本当の影響力とは何かを見極める必要がある。
人間の未来を知るための最良のガイド!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
AIによって高スキル職が非熟練化され、誰でもできる仕事に変わるというシナリオは、ChatGPTをはじめとするAI技術で現実になりつつある。
自分はエンジニアだがすぐにAIツールを取り入れた結果、生産性が数倍に向上したと実感している。
同時に、最低限のスキルさえあればAIツールを使って近いレベルのアウトプットは出せるだろうとも感じている。
AIに完全に代替されるのはまだまだ先かもしれないが、人間を補助して能力を高める用途においてはもう十分すぎるほどに実用的だ。
今はまだ全員がAIツールを使っているわけではないが、これがスタンダードになると、人手が要らなくなり、賃金もおそらく下がっていく。
少なくとも、そこそこの高い給料をもらいながら好きなプログラミングを続けていくという未来はほぼ実現不可能になってしまった。
まさに「AIはすべてを変える」と言えるし、その変化はすでに始まっている。
Posted by ブクログ
社会に対するAIの影響力について知ることができる。
【概要】
●AIが万能でないという現状
●AIを進展させる2つのアプローチ
●ディープラーニングの現状
●AI監視国家
●AIに内在するリスク
【感想】
●訳本としては比較的読みやすい。
●AIに関する基礎知識を持った上で読むのが適当な内容である。
●詳細は一般的なAIに関する図書と変わらないが、所々に初めて知る内容が書かれており、これまでの知識を補完するのに役立つ内容であった。