松本剛史のレビュー一覧
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AIによって高スキル職が非熟練化され、誰でもできる仕事に変わるというシナリオは、ChatGPTをはじめとするAI技術で現実になりつつある。
自分はエンジニアだがすぐにAIツールを取り入れた結果、生産性が数倍に向上したと実感している。
同時に、最低限のスキルさえあればAIツールを使って近いレベルのアウトプットは出せるだろうとも感じている。
AIに完全に代替されるのはまだまだ先かもしれないが、人間を補助して能力を高める用途においてはもう十分すぎるほどに実用的だ。
今はまだ全員がAIツールを使っているわけではないが、これがスタンダードになると、人手が要らなくなり、賃金もおそらく下がっていく。
少なくとも、そこそこの高い給料をもらいながら好きなプログラミングを続けていくという未来はほぼ実現不可能になってしまった。
まさに「AIはすべてを変える」と言えるし、その変化はすでに始まっている。 -
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ワンコ大好き、クーンツのホラー。
あれ、なんか違うww
でも、クーンツ的、王道ですよ。
自閉症の少年に、その美しい未亡人の母親、そしてそれを助けるナイスガイ、で、不気味な敵。
そしてワンコ!!!
「ウォッチャーズ」的なのは、もうどうしようないけど、読んでいて、これこれ、これを求めていたのよ、って思っていたよ。
いやあ、やばい、「ウォッチャーズ」の魔力。
なんせ、ワンコ大嫌いの私が、小説よんだだけで<ワンコ大好き>に急展開させられた作品だからな。
とはいえ、キングもそうだけどクーンツも年をとっているわけで…。
敵が、もうどうしようもないクズで不気味にキモイのだけど、どこか哀れがあるのよね。
で、クーンツも丸くなったなぁとしみじみするのである。
結末にむかっていく高揚感は、まさにクーンツって感じ。
うん。
人生はやり直しがきくし、人の心には、必ず<光>がある。
面白かった。 -
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「ウォッチャーズ」の正当な続編、というのはさもありなん。物語に直接の繋がりはないのですが、ここに登場する犬たちは明らかにあのアインシュタインの子孫たちなのだろうか、と思えます。犬好きは必読。ちなみにとことん猫派、「ウォッチャーズ」の一番の魅力はアウトサイダーの悲哀だろう! と思っている私でも、犬が可愛いと思えました(笑)。
知能を持った犬のキップと、高機能自閉症の少年ウッディ。その素晴らしい出会いと、彼らを追う恐ろしい者たちの脅威。という骨組みは「ウォッチャーズ」と似ていると言っちゃ似ているのですが。今回の方が危機は大きいのでは。ウッディの素晴らしい知能、そして彼の周りに集まる人たちも素晴らしいのだけれど。敵が邪悪なものに姿を変えたあいつのみならず、プロの殺し屋集団まで来ちゃうだなんて! ま、クーンツですから。大団円は間違いないだろうと信じながらもどきどきしっぱなしです。
しかしそれにしても。ラストの殺し屋集団を迎え撃つあの作戦は……唖然とした後、抱腹絶倒。なんてことするんだ! そりゃあ殺し屋たちも混乱するわ! 凄いことやってくれます。 -
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「目的の力」Victor J. Strecher
生きる目的を強く持っている人はそれが薄弱な人よりも平均して長生きする。生きる目的が1-7点のスケールで1点上がっただけでも死亡リスクが12%減る。心臓発作を起こすリスクは27%下がり、脳卒中のリスクが22%下がる。
生きる目的が薄弱な高齢者は強固な高齢者に比してアルツハイマー病が2.4倍も上がる。また、強固な人が例え発症しても病状の進行が遅い。
生きる目的が明確にある人は、平均してない人よりも、心理的、社交的に上手くやれている。性生活も良好でよく眠れ、うつも少なくリラックスしている。
アリストテレスの結論は、人間活動の究極の目的は「幸福(ユーダイモニア)」であるという。
人はみな内なるダイモン(真の、もっとも神聖な)を持っており、そのダイモンと調和した生き方をしなくてはならない。エゴイスティックな欲求を超越した真の自己。
ユーダイモニアによる自己超越の状態から得られる幸せは、自己高揚的なヘドニアの対極にある。
ヘドニズムとは、短期的な欲求を満足させる事から得られる快楽の追求を指す。
我々は「今話題の危機」について会話するという野次馬根性のせいで、自分自身を注意深く吟味する事から遠ざかる。
ヘドニアとユーダイモニアは関連しあっている。
ヘドニアの高い人は炎症性遺伝子の発現が高まり、ユーダイモニアの高い人は低くなる。ユーダイモニアが高い人の方が生理学的に健康。
人が能動的な選択を行う事を行為主体性(エージェンシー)と言う。
ヘドニアを求めてそれを得た若者が不安感や病気の症状を多く伝えてきたのに対し、ユーダイモニアを得た若者は生きる満足感や高い自己評価、ポジティブな感情を多く伝えた。
ユーダイモニアを求める学生は職業的な成功も含め、長期的に見てより幸せになる事が多い。短期的に見ても、ただ成績の為に勉強するのではなく、授業の内容をきちんと理解しようとし、教材全てに習熟する事に関心を持つ。
人は脳の最もよく使われるところに酸素を送り込もうとする。ヘドニアに傾く時は、酸素の入った血液が腹側線条体という報酬系を司る脳の奥の場所に流れ込む。
ユーダイモニアとヘドニアによる報酬への神経反応は違う。つまり両者の幸せ感は違っている。
アリストテレスという名前には「最高の目的」という意味がある。
生きる「目的」と「意味」は違う。「意味」は「なぜ私はここにいるのか?」という問いの答えであり、大きな個人差があるが、「目的」は最も深い価値を見出すものとして普遍している。
目的のある人生とは、人が最も大事なものの為に生きているかが鍵になる。
普通のコーチは結果を出す為の知識やスキルを教える。偉大なコーチは「なぜ?」を見つけられる手助けをする。
生徒が成績だけに関心を向けるほど成績は下がる。目的意識を持ちながら教材全体に習熟しようとしていると成績は上がる。
仕事の忌避を最小限にするには、組織の目的にフォーカスするのがベスト。
ただ報酬の為に働くのではなく、仕事を工夫し、より超越的なものにする事をジョブクラフティングと言う。
震災をそこから逃れるべきものとしてではなく、正面から向き合うべき試練として見る事は、心的外傷後成長を促し、クオリティオブライフを高める。
恐れるのをやめ、本来の自分自身であろうとした時、回復力は働き始める。
ある人の世界を粉々にするようなショッキングな出来事は、その人の世界に対する認識を見直す事に繋がる。
全世界で行なった「生きる目的について考えるか?」の問いに対して最も肯定的な答えが多かったのは、コロンビア、ガーナ、インドネシア、ルワンダ等、最貧国とされる国であった。目的のある人生は、社会的経済的な地位とは関係なく、あらゆる人のものである。
震災の後、自分の信念を根本から見直そうとする人々にはポジティブな「こじ開け」の効果が見られる。エゴをこじ開け、本当の自分を見出す。
ニュートンをはじめとする17世紀の王立協会の科学者達は「哲学者」と呼ばれていた。この言葉は「英知を愛する者」という意味であり、星占いや手相見、魔女を火にかける者という意味ではない。大きな問いかけを発する事を恐れない者である。
自己を超えた強固な生きる目的は、健康とウェルビーイングをもたらし、病気や死から守ってくれる。
目的とは、深い価値を持った高レベルの目標である。
重要なのは目的を形作っている価値が何であるか。
強固で超越的な生きる目的は変化を嫌う姿勢を弱める。
目的のある人生とは、エネルギーと意志力を要する動的な過程である。
エネルギーと意志力を高める5つのポジティブな習慣的行動とは、睡眠、プレゼンス、運動、創造性、食べる事である。SPACE。
目的のある人生は裕福な人の高レベルな願望ではなく、万人のものである。
自己超越的な目的の対極にあるのがナルシシスム(自分の事に過剰な関心を持つ)とニヒリズム(生きる目的などないという信念)。今、この二つが急速に高まっている。
1966年、アメリカの大学一年生を対象に行った調査では、経済的に豊かである事が重要と答えたのは42%。生きる為の哲学を持つ事が重要と答えたのは86%。ところが2005年になるとこの数字がほぼ逆転した。実存から物質への移行が、社会への不満の大きな根源となっている。 -
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生きる目的を持った高齢者はアルツハイマー病にかかりにくい。
瞑想によってテロメアが長くなる。生きる目的によっても長くなる。
目的だけでなく、小さな目標でもよい。達成できそうになり高い目標を目指すことも価値がある。
生きる目的=墓石テスト=自分の墓石になんと刻んでほしいか。
より長くより健康的により幸せな人生を。
フランクリンの目的=節度、科目、秩序、不屈、倹約、勤勉、高潔、正義、中庸、清潔、静穏、貞節、謙虚。
長生きするためには、嫌いな野菜も食べる。まだやりたいことがあるから。
大きな目的を目に入るところに掲げる。いつでも語れるよう。
「与える人こそ成功する時代」
「仕事(ワーキング)」
自分のため、より人のため、の目的を示したほうが行動を誘導できる。手を洗うのは、あなたの健康のためでなく患者の感染を防ぐため。
利他的な行動の価値。
組織の目的と個人の目的を一致させること。
ホルヘルイスボルペスの「不死」不死だと誰も助けようとしない。永遠に死なないから。
自分自身の行為主体性を行使する=エネルギッシュになれる。
ジミーカーターは、元大統領という立場が合っている。
意志力=マシュマロテスト=アルコールテストと同じ。
意志力は筋力と同じ。使えばくたびれるが、使わなければ衰える。鍛えることが可能。
意志力の源は睡眠。よく眠れば意志力は高まる。食べること。血糖値が下がると心が不安定になり決断が鈍る。
仮眠をとる。
マインドフルネス瞑想=プレゼンス。瞑想はエネルギーと意志力を高める。
毎日5分から始める。
ヨガの効果=呼吸、瞑想、運動の複合したもの。
慈悲の瞑想=「あなたが幸せに、苦しみと無縁でいられますように」
30秒の隙間で瞑想=ゆっくり呼吸を3~4回。
食事の瞑想=一口の前に頭を空っぽにする。
瞑想が終わるまで、お酒を口にしない。
運動=有酸素、レジスタンス、柔軟性、バランス(ヨガ、気功、太極拳)
運動は楽しくなければ効果がない。オーディオブックを聞きながら。
運動の予定を仕事のアポのように入れる。
創造性を高める=一日一語のWEBサイトで語彙を広げる。新しい食材を試す。
創造性はライトを守るのと似ている。
食べること。食後のほうが寛容になる。裁判官の恩赦の割合が多かった。砂糖入りレモネードのようがダイエットレモネードより効果が高い。
ビーガンの場合はビタミンB12を摂る。
目の前に食べ物があればその分食べてしまう。
器が大きさを小さくする。クルーズ船のビュッフェを思い出す。
残さない美徳を忘れる。間食を恐れない(トレイルミックスなど)。
シナモンを使う。炭酸水を飲む。
人生は短くはない。ただ浪費していて短くしているだけ。(セネカ)
結論
生きる目的は病気や死から守ってくれる。
目的は、深い価値を持った高レベルの目標である。
睡眠、瞑想、運動、向上心、食べること、によってエネルギーと意志力を高められる。 -
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カタカナ(固有名詞)が多く、理解しながら読むのが少し難しい本だった。しかし、ビジネスの流れが歴史とこう絡んでいるのか!というのもよくわかり、地政学に興味がある自分としては、長い時の流れを楽しく掴むことができた。
日本の「総合商社」というシステムが特殊だと言われる所以がよくわかるくらい、著者のベースとなるイギリスを中心に世界各国では専門商社(コモディティー商社)が中心となっていて、商材(コモディティー)ごとに専門的にやっているんだなというのがよくわかった。
商社ビジネスをよく知るならこの本!みたいなのをどこかで見て読んでみたが、知識がこれっぽっちもない自分にとっては結構勉強になったと思う。
キューバの社会主義解体後にホテル業が発達した理由も納得したし、アルミニウムの価格の乱高下、アフリカという土地柄、みんながロシアと密にやりとりをしてアメリカの穀物がなくなっちゃった話が印象的だった。 -
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クーンツと言えばキングと並ぶホラー作家だけど、今回の作品はSFチックで、ワンちゃん大好き!ワンちゃん愛に溢れる作品。
でも、中盤までは本当に恐いよ。悪人がどんどん恐ろしく残酷に変貌して行き、主人公を狙ってゆくシーンまではハラハラドキドキだったけど、中盤以降、悪人共の数が増え始めてから、ちょっと展開が・・・大丈夫か?
それに主人公を守る人たちの設定や、その人達が主人公を守るための作戦などが、安直だし、主人公たちの思惑通りに、悪人どもが退治されて行くのは興醒め、全て主人公側にとって、都合よく事が運ぶので後半は安心して読める(笑)
もっと手に汗握る展開を期待したけど、外れました。
まぁ、エンターテイメントしては充分に面白いと思うし、犬が好きな人が読むと、こんな風にワンちゃんと接する事が出来たら素晴らしいと思うんじゃないかな?
読んで退屈はしなかった。 -
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低金利はモラルハザードを生みやすい。
金利が経済成長率より低く抑えられる時には、格差が拡大する傾向がある。
利子の起源は種子や動物の貸し出しにある。
生産目的のための貸し付け
オーストリア学派にとって利子は投資と消費が長期的に調整できるようになるために必要との考え。
金利は社会の時間先行の反映である
2008年のリーマンショックは、FRBが消費者物価に集中して他の金融不均衡を無視する政策(低金利政策)をとったから。
アメリカで格差の拡大が起こったのは、1980年台に金利が下がり始めたあとだった。
金融緩和により資産バブルに拍車がかかり、資産バブルが格差を悪化させた。 -
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コモディティー商社という言葉に惹かれて手に取って見ました。日本では、超大手商社が有名ですが、私の働く外資系企業では、商社は日本の特殊なビジネスモデルとしてアメリカ人に説明をしている先輩たちがいたので、海外にもあるのか?というのが最初の驚き。まぁ、商社とのビジネスがあまりない企業なので深く調べることをしなかっただけとも言えるのですが…
この本、マネーゲームに取り憑かれた人間像に光を当てて詳細に記述されています。内容的には門外漢の自分が読むにはかなりくどい部分もあり読み飛ばした部分もありましたが、オイル、穀物、金属など、地球上で発生する需要と供給のズレ、時間を手玉にとって大金を手に入れるビジネスと言う事が分かります。証券だとアービトラージとか裁定取引とか言われる領域も金融はIT化によって一瞬の鞘取りで大儲けするモデルでは無くなっていますが、物を動かすコモディティー取引では、その儲ける威力は弱まったとはいえまだありそうな感じです。世界で起きている政治問題の裏側で、それとは関係の無いただ儲かるからやると言うビジネスが昔から今も存在し、また、そのシステムに米ドルと言う世界最強の通貨で圧力を掛けるアメリカと、影響を無視する中国。世界情勢などの見方の視点が増えた様にも感じました。公務員に対する賄賂って世界的みても近年まで普通に行われていたのか!とか。まだまだ普通な国はありそう。
この本の想定読者は、一体どう言う人なのか?ちょっと万人受けする感じは無いです。商社に在籍してコモディティー取引に関わる様な人とか?家族が商社で勤めている人、経済のモデルを探求している人? 投資家?
地球規模で物が動く多数のストーリーが載っているので知的好奇心の高い人は気にいる本なのかも知れません。