作品一覧

  • 金利 「時間の価格」の物語
    4.0
    1巻4,400円 (税込)
    ○博覧強記の金融ジャーナリストが膨大な文献を渉猟し、古代バビロニアから、中・近世ヨーロッパ、現代の日本、アメリカ、欧州、中国にいたるまで、金利の歴史絵巻を豊富なエピソードでカラフルに描き出す。そして、21世紀の超低金利時代における金利の本質、金融政策の有効性を問い直す。歴史を通じて現代を問う骨太で出色の読み物。 ○金利とは何か? 利子は正しいものか? 適正な金利の水準とは? 何が金利の水準を決めるのか? 金利と経済成長の関係は? 「時間の価格」ととらえるのが最も妥当である金利は、生産、消費、投資、為替レートなどあらゆる経済の動きにかかわる。 ○だが、歴史上、そして現代においても、金利は幾度も大きく低下し、そのたびに経済は不安定化し、乱気流に呑み込まれてきた。1920年代の大恐慌、1980年代の日本のバブル、2008年の世界金融危機はその悲惨な典型だ。そして、中央銀行の物価安定政策のもとで、主要国の金利は歴史上かつてないほど沈み込んできた。適切な金利がなければ、生産、貯蓄、投資すべての経済行動の価値を計るモノサシを失うことになる。資本主義経済は市場が定める金利がなくても繁栄することができるのか?  〇本書は、極端な低金利は資産価格インフレをもたらすだけでなく、経済成長率の低下、不平等の高まり、債務の累積、年金危機、不動産・資産バブルなど、経済全体にいかにダメージを及ぼすかを明らかにする。著者は、中央銀行による低金利政策はその意図とは逆にかえって経済を損ない、「隷従への新たな道」につながると警鐘を鳴らす。
  • 新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食
    3.7
    「太古の昔から現在に至るまでの投機の狂気について見事に調べ上げよく書かれた本である。今、株式市場に関与している人はもちろんのこと、これから乗り出そうと考えている人にとっても絶対に読むべきものだ」――ジョン・ケネス・ガルブレイス 狂気の投機史 人はなぜお金が絡むと愚行に走るのか? 「バブル」という人間の強欲と愚行と狂気を描いた古典! 本書は17世紀から現在に至るまでの株式市場における投機の歴史を生き生きと描き出したほかに類を見ない魅力的な書である。投機の精神の起源を古代ローマにまでさかのぼり、それが近代世界によみがえった様子を年代順に、分かりやすくまとめている。近代でのバブルの始まりとは、1630年代にオランダで起こったチューリップバブルだった。 その後、ロンドンのチェンジアリーの株式売買(ワインが1インチのロウソクの火が消える直前に値を付けた者が落札者になるという方式のオークションで売られた)、1720年の悪名高きサウスシーバブル(南海泡沫)と続く。サウスシーバブルではアイザック・ニュートンは「天体の動きなら計算できるが、人々の狂気までは計算できなかった」という有名な名言を残している。当時、法外な金額をふっかけたり、女性の貞操を守る保険と題してリスクを引き受けるブローカーがいた。また、お金として流通するクレジットノートや宝くじがあった。アレクサンダー・ポープやベンジャミン・ディズレーリ、アイバン・ボウスキー、ヒラリー・ローダム・クリントンなど、バブルで一獲千金を狙った賢明な投資家や愚かな投資家がいた。 金メッキ時代から狂騒の1920年代、19世紀の鉄道狂時代から1929年のウォール街大暴落、ジャンクボンド王のマイケル・ミルケンに代表されるカウボーイキャピタリズムや、日本のバブルであるカミカゼ資本主義、現代の情報時代に生まれたデイトレーダーまで、いつの時代にも存在した、またこれからも存在するであろう人間の飽くなき強欲と愚行と狂気の結末を描いた興味深い1冊! *本書は2000年4月、日経BP社から『バブルの歴史』として刊行されたものを新たに翻訳したものです。

ユーザーレビュー

  • 金利 「時間の価格」の物語

    Posted by ブクログ

    金利が高い、低い、で、何が起こるのか、を、ここ数百年分まとめています。ゼロ金利政策は、日本だけかと思ったら、欧米でもそれに近い事は行われていたんですね。中国の不動産バブルはマジでヤバそうです。

    0
    2024年11月14日
  • 金利 「時間の価格」の物語

    Posted by ブクログ

    5千年にわたる金利の推移のグラフが興味深かった。
    最近の日本等の低金利が異常なことを再認識しました。

    0
    2024年07月09日
  • 新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食

    Posted by ブクログ

    チューリップや南海の話も良かったけど、日本のバブルがしっかり書かれていて良かった。日本のマスコミが積極的に扱わないで隠蔽みたくなってた反社についてもしっかり書かれている。

    0
    2023年05月16日
  • 新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食

    Posted by ブクログ

    読み終わるまでが長い。人類で最初のバブルと言われるオランダのチューリップバブルから人は何も変わっていないと思い知らされる。時折、読み返すべき一冊。以下要約。

    ❶序章

    ①投機とギャンブルを区別することは難しい。悪い投資を投機といい、失敗した投機をギャンブルという。

    ②ノーリスクの投資などあり得ないし、ギャンブルの要素を全く含まない投資も存在しない。

    ③人間は群衆で考える。人間は群衆になると理性を失うが、戻る時はゆっくり1人ずつ取り戻す。

    ❷『バブルの世界』 金融投機の起源

    ①投機の初期のケースは紀元前2世紀の共和制ローマの時代から始まっていたといえる。当時、所有権というものが認められ

    0
    2022年09月13日
  • 新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食

    Posted by ブクログ

    バブルであることに気づかずに狂乱する人間の欲は、歴史上、何度も繰り返されてきたことがよく分かる。
    他人から見ると呆れるばかりだが、いざ自分もその渦中にいたらと思うと、ゾッとする。

    0
    2025年10月21日

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