あらすじ
自殺率の異常な増加、動機なき殺人、全米を“何か”が浸食している……。
《FBI捜査官ジェーン・ホーク#1》
スリラーの帝王、カムバック!
終盤の驚愕の展開に、さらなる驚きが待ち受ける。一気読み必至の一冊!
――『インディペンデント』
最強の敵に立ち向かう、したたかで魅力溢れるアンチ・ヒロインの登場!
――『カーカス・レビュー』
ユーモア、人情、ホラー、これぞクーンツの魅力が詰まっている。
――『タイムズ』
“早く、早く死ななきゃならない”。海兵隊員の夫が、ナイフで自らの首を掻き切る前に書き遺した言葉。それは、FBI捜査官ジェーンの悪夢の始まりだった。調べを進めるうち明らかになる、全米の自殺率の異常な増加。夫同様、才気に溢れ幸せに見えた人々はなぜ発作的に死を選んだのか? やがてある研究所と会員制秘密クラブの存在が浮上し、ジェーンは想像を超えた戦慄の真実を知ることになる――
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前兆のない自殺者増加の謎に、
同様の症状で
自身の夫を亡くしたFBI捜査官が迫るサスペンス
内容はベタな捜査官モノですが、やはりクーンツ…すごい惹きつけ方で読者を引っ張り読ませていきます。
謎を追う彼女を脅迫してくる邪悪な「彼ら」からの逃走劇など、クーンツあるあるが満載なのも嬉しい…
ただの焼きまわしと言うわけではなく、監視カメラやGPSによる「敵の網」テロ、邪悪な組織、政府機関 など現代の「1984」を盛り込んでます。
タイトルの「昏い場所」の意味とは
現代のアメリカの暗い未来への嘆き。
なのですが、暗殺者グレイマンの様な孤独な闘いをする主人公なのに、出会う良い人悪い人を含む様々な人の力を借り、進む姿に希望を感じる。
「これほど昏い場所に」
のあとに続くのは「光がある」なのかも?
ディーン・クーンツの新作がまた翻訳で読めるのが嬉しい。
一作目が2017年発表なのに、現時点(2018年)で四作執筆されているらしく(早すぎない!?)続編も読みたい。
Posted by ブクログ
FBI捜査官のジェーンは、自殺した夫の謎を探して旅を続けている。
謎の自殺をしたのは夫だけではなく、そこに陰謀の影があった。
と、本の裏に紹介みたいにあるので、実際なんで旅をしてるの、って話にはいるまでが長い。
うーん。
紹介ないとそれはそれで本を手に取るかといえば取らないだろうし、でも、こんな感じであるのはある意味ネタバレだよね。なんか、純粋に、ええええ、そういうことなの、ってびっくりしたかったな。
で、まず大いなる敵はテクノロジーなのである。
もう、完全なるプライバシーはこの世界にはないのかもしれないね。で、じんわり飼い慣らされていくんだろう。と、むしろそっち方向に軽く絶望するのである。
とはいえ、ジェーンは強い。
男の子の母親という設定が、彼女を地に足についたものに、揺るぎないものにしている。
ディーン・クーンツはやっぱり面白い。
<戦慄の真実>を知ることになる、んだけどそこまででもww
でも、なんか続編がありそうなんだけど。
つか、なきゃだめでしょ。
待ってます。
Posted by ブクログ
「オッド・トーマス」シリーズは、だんだんとオカルト風になって途中で読むのをやめてしまったのだが、この作品は読んでよかった。ページターナーという言葉を実感した。事件のそもそもの近未来の設定はよく考えたらあり得ないとは思うのだが、強靭な敵が跋扈する絶望的な世界にも陰湿にならず不思議と明るく立ち向かっていくヒロインが気持ち良い。唐突な終わり方だなぁと思ったらシリーズ第1作なのですね。次作も期待大。