斉木久美子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ愛ちゃんに相談するさらさも、
一生懸命応えようとする愛ちゃんも可愛らしい。
実際に帰るかどうかはさておき
変えれる場所があるのは本当に大事だ。
だからお母さんも走り続けられたのだろうし
さらさにも帰れる場所を作り守ってあげたい
と思うのは愛だ。
大先生とさらさの会話が切なく綺麗。
日傘で助六をするのがさらさらしい。
暁也くんがあっさり受入れる代わりに
次は、と言ってくれるのも良いな。
杏に彩葉みたいな友達がいてくれて良かった。
なのにぎくしゃくしてしまったのは辛い。
演劇部の顧問と違って、大木先生がしっかりした人で
本当に良かった。
ご贔屓が退団したあとその人に似た人を
探して応援するというより
また恋に落ちるのを待つというのは本当に
そのとおりだと思う。
折角苦労して合格してあの舞台を目指している筈なのに
やっと思い出せて良かった。
君どちで呪縛が解けて、彩葉にも連絡できて
クラスメートたちともこれから馴染めるだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ愛ちゃんがどんどん素直に地が出せるように
なってきているのがとても微笑ましい。
さらさは愛ちゃんとふたりで同じ組でトップを取りたくて
自分が男役で愛ちゃんが女役でないと
それが成り立たないからショックを受けたのかと思っていたが。
先生が言うREBORNがとても良かった。
演者からは何十公演のうちの一公演でも、
見る側はそれが一生に一度かもしれないのだから。
割とそれを考えない役者が最近増えているなと思う。
だから、初日に「千秋楽に向けてブラッシュアップします」と平気で言えてしまうのだ。
渡辺枠という言い方にちょっと笑ってしまった。
エレナちゃんがとても可愛い。 -
ネタバレ 無料版購入済み
バス停
目次を見るとスピンオフここで入るんだぁと思うけど、これが皆さんも言う通りほんとに良くてラストのあの張り紙でぐっと来ました。本編の妨げとならない。
-
Posted by ブクログ
卒業公演『リプリング』、さらさ達にとって紅華音楽学校で学んだものを示す集大成の舞台。それだけにいつから練習できるのかとか、誰がどの配役に就くのかという点に注目が集まってしまう
でも、それで過剰なドキドキが生じない辺り彼女らも成長して卒業公演に向き合う自分を育ててきたのだと思えるよ
ただ、『リプリング』指導の為にやってきた水野が滅茶苦茶濃いと云うか、無駄に力が入りすぎて空回りしている感バリバリな人だったんですけど……
アシタカ構文に始まり自分語り、紅華大嫌いからの超掌返し…。濃いよ、濃すぎるよ……
その一方で歌鷗と繋がりが有る点が背後で蠢く週刊誌のアレと妙な連鎖を起こしそうで怖い…
さておき、発表された配役は納得感が強いもの。彼女らのこれまでを作品を追う形で見守ってきたからこそ、これ以外は無いと思える
それでもさらさが「史上最強の当て馬」を引き当てたのは納得よりも驚きが勝るもの
彼女は同期からは一目置かれつつも、ダークホース的な立ち位置に終止するかと思っていたが
番外編を読む事でトゥールース伯爵が何故「史上最強の当て馬」と呼ばれるかは直感的に判る。が、一方で問題となるのはさらさの役柄は一番手ではないという点だろうね
人気キャラでは有りつつも、ラファエルを食ってはいけないし、薫はさらさの演技に食われるなど許されない
舞台上ではさらさと薫の一騎打ちが描かれる事になりそうな予感…
ただ、まずはさらさの髪を何とかする事が先決かなぁ(笑)
スピンオフではなく番外編な今回はさらさ達が演じる『リプリング』が描かれる特別仕様
これまでもさらさ達が演じる題目は作中でさらっと触れられては居たけれど、事前にこのような形で描かれる事で公演時にさらさ達はここで描かれたシーンをどのように演じるのかと楽しみに思えるね
内容としては18世紀のウィーンに転移してしまったデボラが当初は反発していたラファエルと協力して難曲『王宮の窓』を大成させるという筋書き
普通に読むだけでも楽しめる本作、一度読んだ後は配役に示されていた人物達がこれらのキャラクターをどう解釈して演じるのかという点が気になってしまう作りになっているね
愛が演じるデボラはどのようにラファエルに愛を説くのか、親から向けられる感情に押し潰されそうなラファエルを薫がどう表現する
そして、何よりもさらさはトゥールース伯爵を演じる中で観客の心を掻っ攫う存在に成れるのか?
今から本番が楽しみですよ -
Posted by ブクログ
煌三郎の怪しい噂、あっという間に否定されたのには笑ってしまったと云うか肩透かしだったと云うか
一方で週刊誌の恐ろしさを思い知らせる為の小話となったのかなとラストを見て思ってしまったり……
母の帰還とベンジャミンの来訪により否応なしに興味が湧いてくるさらさの家庭問題
ここでさらさがかつて愛に伝えた言葉が回り回ってさらさへの助言として返ってくる展開は良いね。…さらさは自分の言葉と全く気付いていなかったけども(笑)
さらさはようやくにして自分の家庭の暗がりに手を突っ込む気になった。けれど、現時点でえつこに明かす気は無いようで
ただ、ほんの少しだけ明かされたのはえつことさらさが別れて暮らす事になった詳細な経緯。また、そこに存在した親心とえつこにとってさらさがとても大切な娘なのだという点だね
この点が判明したのは大きな意味が有ったように思えるよ
そうして母親の愛を確かめられたからか、さらさはもう一つの暗がりへと手を伸ばしたね
さらさの誕生日にバラを送り続ける正体不明の善人、その正体をさらさは予想していたようで。また、ちょっとしたフェイクである煌三郎が父かもという点も違うと気付いていたのは驚き
少し前までのさらさは自分の直ぐ側に有る諸々について考えないようにしているのでは?と思わせるくらいに周囲の暗がりに言及していなかったのだけど、こうしてきちんと彼女の考えが明かされてみればさらさは自分の出自について惑わされずに正しく考えつつそれに振り回されない強さを持っていると感じられたよ
そのような自分を整理する流れで暁也に対して別れ話を持ち掛けるとは思わなかったけども
ただ、この点は暁也の方が一歩上手だったのかな?最後の台詞は憎らしいね
そして学校に戻ったさらさ達100期生が向き合い始めるのは卒業公演。今度はどのような舞台になるのだろうね?
スピンオフは澄栖ですか
何度かさらさやエレナとの交流は描かれながらも、じゃあどういう人物なの?という部分については深く描かれた印象の薄い彼女。それだけにこうして一つの物語として彼女が深堀りされるのは有り難いね
イギリス人のルーツが混じっている為に他の学生達と異なる見た目を含む澄栖。好奇の視線に晒される事も勝手に憎まれる事もある彼女にとって邪心の無い態度で接してきた彩葉は貴重な友達だね
澄栖にとっては心地良い言葉を濁さない彩葉の物言い。けれど、異なる見た目を持つ澄栖が学校生活で浮いてしまうように異なる言葉を持つ彩葉も浮いてしまうというのは何処か息苦しさを感じてしまう
そのような状態に陥っていた澄栖にとって紅華に辿り着く事は一種の救いだったのかも知れない。そしてそのような心境だったからこそ部活動が何処か御座なりに映ってしまったのかな…
演技の解釈を盗まれるという許し難い事態をより決定的な破滅へと追い込んだのは澄栖の言葉が足りなくて彩葉の言葉が足りすぎてしまった点か
自分は何の文句も言えないのに、代わりに言ってくれた彩葉に有難うと言えなかった
紅華に入っても変われない澄栖にとって心境を大いに変えた大木先生との面談は感動の一言……
言葉足らずで何も考えてないようにすら見える澄栖に対して、「何も無いようには見えません」と言い切り、その上でこれまで彼女が言えずに過ごしていた言葉の数々を引き出した上で自分に失望していた澄栖の認識を変えさせた大木先生は流石ですよ!
おまけに締めの言葉まで格好良いとか狡いね!
スミスが今回得た教えは彼女自身だけでなく、エレナをも変え、いずれは101期生すら変えるのではないかとの予感を抱かせたよ