あらすじ
2年間の音楽学校生活の集大成となる文化祭——。「リプリング」の配役が発表されて、レッスンに励む100期生たち。ショートカットになったさらさは、トゥールース伯爵の役作りについて考えているが…!? (このコミックスには「かげきしょうじょ!![1話売り] 第51幕~第54幕」を収録しております。)
...続きを読む
女性だけの歌劇団付属の音楽学校で繰り広げられる、
全力女子たちのキラキラ★青春群像!!
体も志もビッグ、天真爛漫さがまぶしい
浅草育ちの渡辺さらさがヒロインで、
彼女のぐいぐいと物語を進めていく力強さが
作品自体の魅力にもなっていますが、
この作品のもうひとつの見どころは
「さらさを見つめる人々の視線」です。
さらさと友情を育み、共に成長する元アイドル・愛
(ツンデレっぽいところに超グッときます)、
さらさをはじめとする生徒に振り回される安道先生、
そしてそれぞれバックグラウンドを抱えている同級生たち…
彼らが、すでに突出した存在でありながら
まだまだダイヤの原石であるさらさを
どのように見出し、育てていくのか。
圧倒的な才能が育っていく楽しさを味わえる作品です!
感情タグBEST3
見応えいっぱい
文化祭に向けてレッスンに励む中にいろいろ葛藤があり。さらさ関連の話になるかと思いきや愛ちゃんの母親との決別など盛りだくさん。ラストは感無量!
Posted by ブクログ
大泣き。
いつもアプリで読んでたけどレビューを見て全巻購入を決めました!
お母さんと相手は罪深い…。
愛ちゃんにさらさと太一と音楽学校があって良かった。
最後も朝ドラヒロインは熱すぎる。
Posted by ブクログ
本作は主要キャラが髪型を変える事は何度も有ったわけだけれど、それでもさらさの短髪はまだ慣れないかも…。それだけあの2つ縛りの印象が強かったという事なんだろうけどね
卒業公演へ向け意気込む本科生。その中で自分に課された役割を当然の顔してこなす者も居れば、壁の乗り越え方を熟慮する者も見受けられるね
ここで水野が言及する紅華としての本舞台と文化祭での公演という差が少々難しい意識の差を生み出しているね。ビジネス的には有り得ない選択であっても、文化祭の舞台として考えた際には有り得るし望ましい選択に成り得る場合もある
それだけにさらさの「何故自分がトゥールース伯爵なのか?」という問い掛けへの答えはさらさが最も役に的確だから、という答えには成らないわけだ
つまり国広が返した「面白い」というのが一つの答えになるし、水野が見出した共通点も一つの答えになる。けれど、これが文化祭の舞台である以上は「何故渡辺さらさがトゥールース伯爵なのか?」の謎はさらさ自身が見つけなければならないのだろうね
その意味では卒業公演に向け本科生達は演技等を完璧なレベルに仕上げる事も第一だけれど、自分が舞台に立つ事で何を表現するのか?という点も深めて行かなければならない
それだけに愛が桃と再会して彼女から”栄養”を吸収しようとするのも、愛と薫がお出掛けして息を揃えようとするのも、愛にとって積年の闇が噴出するのも必要な工程
愛は紅華に入る事で母やその周囲から逃げ出せた。でも、それが逃げの行為であるならいずれは追い付いてくる
正式な紅華入団前である愛が現状で最も目立つ舞台、卒業公演を母が見に来ようと思うのは当然で、そこにあの男を伴うのも配慮が無い母なら当然で
卒業公演に相応しい自分になる為に得なければならない栄養素、同時に毒素も排出しなければならないとすれば…
簡単な決断ではないし、ここで縁を切ったつもりになってもまだ付いてくるものでは在るのだろう。それでも愛は紅華乙女に成る為、どちらか片方を”選んだ”という事なのだろうね
卒業公演に向け整い始める舞台。それを他所にとんでもない人物が再登場したね!!
惜しくも不本意な形で紅華を去る事になった彼女がまるで地獄から蘇ったかのように戻ってくるなんて!しかもいきなり銀橋か!
少し尊大に振る舞う聖に対してのリサのリアクションが良いなぁ。そりゃあの聖も涙ぐんでしまうというものですよ!
あの聖がこんな形でも銀橋を渡るという事実にこちらまで感動を覚えてしまうラストでしたよ…
Posted by ブクログ
はあ。毎度ながらめちゃおもしろかった。
愛ちゃん、さらさがいてくれてよかったね。
次巻予告に「物語は終盤」の文字が。見届けなければ。
Posted by ブクログ
あまりにも良すぎて「ヒイッ」って声が出た。作者の斉木先生はマジの天才だと思う。
紅華の銀橋を目指して変わろうとする奈良田愛。その目の前に現われるのは、自分を脅かす母という存在。自分のためにそれを手放す彼女だが、支えてくれる理解者、同じ道を歩んできた仲間たち、そして夢に向かって一緒に走るさらさという存在と共に、その決断を「正解」にしていくんだろう。
それにしても「君どち」のセリフがまぁ生きること生きること……。後輩・澄栖杏のエピソードが描かれる14巻で大木先生の伝家の宝刀として登場し、15巻の書きおろし「リプリング」で主人公・デボラの選択のきっかけとして描かれ、16巻では愛の生まれ変わる決断を後押しするセリフとして機能する。 斉木先生、天才すぎないですか?(2回目)
野島聖が銀橋をわたる演出もむちゃくちゃ感慨深い。このタイミング、このドラマでこの場所に立つのに最もふさわしい人だもん。ちょっと泣いた。
次巻予告を見ると、でかでかと「物語は終盤」の文字が。いやだよ終わらないでください。でも終わらないと彼女たちはデビューできないんだよな。晴れ舞台を見たい気持ちと、終わってしまう寂しさによる葛藤がすごい。