熊谷淳子のレビュー一覧
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メモ程度
人間は未来を想像する考えることができるが、こと未来を予測することは苦手だという
幸せとは何か幸せの定義が記載されている
感情の幸せ
道徳の幸せ
判断の幸せ
未来とは今のこと
今を生きることが未来につながる
未来を読み違えない
未来にたいしていい結果良い未来を呼び起こす(と信じている)方法は、
こうしたいと思っている時に、
実際にそうしている人に聞くこと教えを乞うことだという
人間はみんな愚かなことに自分は他人よりも平均以上だと思う傾向があるらしい
しかし圧倒的大多数の人間が平均というものを出している以上上記のような方法が幸せに近づく唯一の方法のようだ
自分自身を特別視してしまう
想像の3つの弱点も記載されている
人間の人生の目的は幸せを求めることだ!
と共感する方は手に取ってみると良い本かもしれません -
Posted by ブクログ
「ハーバード」という名前に惹かれて読んでしまった・・・。日本のビジネスマンは弱いよね、こういうのに。「ハーバードの〇〇」とか「マッキンゼーの〇〇」とか「東大の〇〇」とかさ。日本人の作者が書いたものならまだしも、本書の原題は『THE PATH(道)』だからね~。まさに今の出版社のマーケティングに踊らされてしまいました(笑)。
本書は、ハーバード大で「中国哲学」を教えているマイケル・ピュエット教授の講義を元にした本です。
孔子から始まり、孟子、老子などの教えを西洋文化と比較しながら分かりやすく解説する文体。
日本は東洋か西洋か聞かれれば、間違いなく東洋思想を基にした文化なので、孔子や老子の教えは「どこかで聞いたことがあるな」という既視感や「そりゃ、そのとおりだよ」と100パーセント納得できる部分がたくさんあります。
しかしながら、そういった日本人にはなじみやすい概念は、西洋人にとっては全く未知の、目から鱗が落ちまくる概念だったのでしょう。
ということで、本書は当然日本語に翻訳されていますが「中国哲学」を全く知らない西洋人向けに書かれた本であるので、日本人にとっては、「わりと当たり前」のことが書いてある部分もたくさんあります。
つまり、こういった「中国哲学」のプレビュー的な本を読んでから、本格的に孔子の『論語』や老子の『老子道徳経』、孟子の『孟子』などの原典にチャレンジしていくのが良いのでしょうね。
僕がこの本で一番興味深かったのは、ラストの第9章『世界じゅうの思想が息を吹き返す時代』ですね。
この章は、西洋文明が初めて古代中国文明に触れた際、古代中国の完成された官僚制度の素晴らしさに感動したという部分です。
中国は、多くの民族や部族が覇権を争い、数多く国が成立し、その都度トップが変わってゆきました(時には漢民族から異民族であるモンゴル系の民族をも含む)。
しかし、国のトップが変わっても、その優れた官僚制度は残ったのです。
この官僚制度の根本をなしていたのが『科挙制度』でした。
「科挙制度」とは西暦500年代から1905年まで、中国の国名で言えば『隋』から『清』の時代まで、約1300年間にわたって行われた官僚登用試験のことです。
この登用試験の素晴らしいところは、出身や家柄、身分に関係なく誰でも受験できる公平な試験で、本当に才能のある個人を官吏に登用するこの制度は、当時としては世界的にも非常な革新的なものでした。
つまり、西洋文明ではいわゆる『王族・貴族』が代々国を牛耳り、為政者が有能だろうが、無能だろうが、「王族・貴族」という身分を持った為政者だけで国を左右することができたのです。ですから、無能な為政者が続いた国は、荒廃し、そこの民衆は搾取されていたのです。
しかし、当時の中国では本当に能力のある人間が官僚となり、国を作っていったので、西洋文明では想像も出来ないほど、国力は上がっていきました。それを統治する為、さらに有能な官僚たちによる高度な統治機構がどんどん機能していったのです。
今では、普通選挙や平等な試験などはごく当たり前の権利ですが、この「科挙制度」が出来たのは、西暦500年代、つまり日本で言えば「古墳時代」から「飛鳥時代」のことなのです。まさに、当時の中国は世界最先端の文明を築いていたといっても過言ではないでしょう。
つまり、このような古代中国で、政治だけでなく、この本に記載されているような素晴らしい思想家や哲学者達もどんどん出現し、彼らの思想や哲学もさらに高度に発展していったということも非常に頷けるところなのです。 -
Posted by ブクログ
「またハーバードかぁ〜」と思いながら、中国のいろいろいる哲人の違いについて、頭を整理したくて、読んでみた。
が、これが思いの外、いい本だったな〜。
まずは、ある程度、自分なりに学んだつもりになっていた孔子の解釈からして、目から鱗だし。そのあとにつづく、孟子、老子、荘子となるほどな展開。
そして、最後に衝撃なのは、荀子の解釈。荀子はいわゆる性悪説ということであまり人気がないというか、少なくても私は興味はなかった。が、これを読むと、荀子がもっとも自分の考えに近いことがわかってしまった。。。。。
わたしは、別に性悪説ではないのですが。。。。
なんだろう、荀子も人間の本性が「悪」であるみたいなことを言っているわけではない。
「自然」という概念がかならずしも人間にとって素晴らしいものであるわけではなくて、人間が努力、改善して築いてけた文化・文明に注目している。
そして、著者は、西洋の思考が、個人の本質、そしてそこにもとづく自己実現ということにフォーカスが行き過ぎていて、かえって人間を不自由にしているという。
人間は、絶対の本質があるわけでもなく、世の中も決定論的な法則があるわけではない。世の中は不確実であり、人間もその状況のなかで変化するもの、ということを前提にしたほうが、人間って、自由なんじゃない?という感じ。
つまり、これは社会構成主義の元祖ではなかろうか? -
Posted by ブクログ
不都合な真実
この感想レビューも、実は参考になるものではないかも知れない。というのも本書を読めばわかるが、人間は最後の印象でその作品の良し悪しの評価を決めてしまうクセがあるらしいから。思い返して見れば、中盤、ツマラナイところも多々あったけど、第6部「正しい予想をする方法」から盛り返してきたから、私の感想は「総じて面白かった。」となった。
さて、人は幸せになる為に、自分にも嘘をついて生きているらしい。というか、この「過去を都合良く書き換える」能力があるからこそ人は発狂しないでこの現実を生きられるのだなぁ。
社会通念の、お金が沢山あればあるほど幸せ、子供がいれば幸せって、まあ、ある意味真実ではあるんだけど、実は自分で自分をそう信じ込ませている部分もあるらしい。そうすることで社会が機能してるからね。うん、なんだか納得。何で周りにいる幸せ幸せという人たちが、あまり幸せには見えないのか、ちょっと疑問だったんだよね。まあ、私は子を成したことがないから本当のところは結局わからないわけだけれど。社会通念とか、幸せの基準がどうとか考えないで、好きにに生きた方が良い、というのが本書を読んでの結論。 -
Posted by ブクログ
本書は心理学の知見に基づいて「幸せな未来を得るためにはどうすればよいのか」を解説した本である。著者はハーバード大学の心理学部教授で,感情予測,社会知覚,信念などについての研究者だ。Scienceなどの一流誌に多数の研究を発表している。しかし本書は堅い学術書ではまったくない。ユーモアが散りばめられた軽妙な文章ですいすい読める。著者のウェブサイトを見ると学術論文のほかにSFのタイトルが挙がっているが,そうした経験がきいているのかもしれない。
タイトルからは「ひとの幸せ」が本書の主題に見えるが,幸せそのものの解説に割かれているページはそれほど多くない(第2部)。幸せの定義はひとによって違うはずなので,自分の幸せを他人の幸せと比較するのは難しい。そもそも幸せを計るのが容易ではない。それでも不十分ながらも「幸せの測定」は可能であることが第2部では述べられている。
本書の多くは,将来の自分が抱く感情についていかに精度の悪い予測しか立てられないのかについて解説している。そのために,未来を想像し,幸せな未来のために現在の自分が良かれと思って選んだ行動を将来の自分が喜ばないというちぐはぐした人生を歩む羽目になる。その原因は「想像する」ことが持つ3つの大きな欠点にある。
一つ目の欠点は不十分な想像しかできないことである(第3部)。ある場面を想像するとき,その場面の細部にいたるまで何もかも思い浮かべることは不可能だ。でも問題は限界そのものではなく,思い浮かんだことだけを考慮して思い浮かばなかったことを無視するという人間の傾向にある。将来の予測についても,思い浮かばなかった他の可能性を「実現しないもの」とみなしてしまうせいで,将来の予測を誤ることになる。
二つ目の欠点は現在の感情に大きく影響を受けながらしか想像できないことである(第4部)。人間の想像は現在の感情に大きく影響を受ける。現在の状況に依存して将来を予測する傾向があるために,「現実の今をつらいと感じることで精いっぱいのときに、創造の未来を楽しいと感じることはできない」のである。明日も今日と同じように感じるだろうという前提のもとで誤った予測をたてる。
三つめの欠点は実際の出来事の前後で感情に変化が生じることを想像できないことである(第5部)。人間には心理的防衛システムが備わっているため,たとえば辛い出来事に遭遇しても,遭遇してしまったあとには実際よりも辛くないものと感じる傾向があるという。この心理的防衛システムの働きを理解していないために,ある出来事が実現したときの感情を事前には誤解してしまう。例えば多くのひとは「静観よりも積極的にとった行動によって失敗することを後悔するだろう」と予測するが,後から振り返ると実際に行動して失敗するよりも行動せずに失敗したことをより悔やむ傾向にある。このような例はほかにも紹介されている(激しい苦痛と穏やかな苦痛のどちらが耐えやすいか,変更ができない状況と変更が可能な状況のどちらが望ましいか,など)。
これらの欠点があることを踏まえたうえでどうすれば将来を正確に予測して幸せな未来を実現すればよいのか。第6部は,結局のところ将来のために意思決定するために自分の感情を物差しにするのではなく,だれか他人の実際の感情を参考にするのが良いと結論している。もっとも,自分を特別な存在だと思い込んでいる人間が,その他多数のうちの誰かの感情を参考にするのが一番であるという方策を受け入れるのは難しいだろうとも著者は指摘しているが。
進化の過程で培われてきた脳が必ずしも人間を合理的に行動させるわけではないことを心理学や進化学,経済学などの知見に基づいて解説した本はたくさんある(例えばダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』)早川書房)やキース・E・スタノヴィッチ『心は遺伝子の論理で決まるのか』(みすず書房)など)。この本では「合理的」という言葉こそほとんど出てこないけれど,こうしたジャンルの本に分類することができるだろう。本書を読んでこのトピックに興味を持ったらほかの本を何冊か読んでみるのもよいだろう。 -
Posted by ブクログ
いかに「自分の判断」というものがあやしいのかを怒涛の勢いで教えられて面食らいながら楽しんだ。
題名は切り口、とっかかり。
人間が「明日」という時間軸の未来についてうまく考察できない特性と、「幸せ」というものが想像力や感情、記憶にまつわる対象であることがあいまって、認知の歪みが特に顕著に観察できる。しかも、明日の幸せと聞いたら興味をもたずにはいられない。
一番ヘェ〜と驚いたのは、「説明がつくと幸せ感が低くなる」という指摘。
人は、説明を強く強く求めるくせに、説明がついたらついたで納得して落ち着き、印象が弱まり、感情の起伏=記憶の強度が下がり、出来事を片付けて次のことへと関心を移してしまうから、とのこと。謎が残っている方がいいんだなんて、人生訓にお墨付きが与えられたみたいだ。
他にも、「つらい方が幸せだ」とか、しかも「少しのマイナスより多くのマイナスの方が幸せだ」とか、「終わり良ければすべて良し」は本当だとか、「脳は嘘をつく」だとか、主張の以外さ+内容の面白さ+語り口の面白さで引き込まれ続けること請け合い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレハーバードの人生が変わる東洋哲学
──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義
孔子、荘子、墨子、老子、荀子・・・
東洋哲学ではなくて中国哲学入門という感じです。
自我を全ての中心に据えて唯一神との絶対的な関係性を良しとする西洋哲学に比べ、中国哲学は道との相対的なものととらえるという大きな違いが理解できました。
どっちが幸せというのは判定しづらいですが、どちらもメリット・デメリットがある気がします。
哲学が人が幸せになることを目的とするならば、良いとこどりがよいのかもしれません。
孔子の礼に対しての考えが、以前読んだ千利休の茶の湯の精神と同じ気がしました。
何事も、澱んだり、儀礼化したりすればよいところは失われてしまうということ、頭の片隅に残しておくようにします。
竹蔵 -
Posted by ブクログ
「幸せとは何か?」という、中二病的でもあり、中年の危機的でもある問い。それに対して仏教が何らかのヒントをくれるのではないかという予感がありました。コテンラジオを聴いて関心を持ったことも大きいです。
最近、自分自身の中で「理屈はわからないけれど、できていること」が多いと感じていました。日本人の多くにとって、仏教的な考え方は「よくわからんけど、なんとなく日常で実践できていること」なのかもしれません。その正体を、少し解明してみたいと思いました。
■読んでみての学び
スピリチュアルや宗教的な事柄は、やはり「経験しないとわからない」ものなのだと再確認しました。どれだけ知識を得ても、読んだり聞いたりするだけでは辿り着けない種類の最たるもの。
ゆえに、本書を読んでも半分くらいはまだ霧の中です。ただ、「何がわからないのか」「どうすればわかるようになりそうか」という道筋は見えたような気がしています。
■具体的な気づき
(言葉にするとこぼれ落ちてしまうものもありますが、今の理解を整理してみます)
・瞑想について
自分を外側から観察し、意識を明晰に保つための試み。
・自我について
自分を指揮する大統領やCEOのような「単一の自我」は、実は存在しない。自分が自分の主導権を完全に握っているわけではない、という視点は、自己批判的な強迫観念から逃れるための良い気づきになりました。
内面的な自我(感覚や体)が「自分そのもの」ではないのだとすれば、他者との境界線もまた、薄く透明になっていくのかもしれません。
・「色(しき)」と感覚について
物事や事象に固定的な本性があるわけではなく、そこに「ラベル」を貼っているのは自分の感覚。その感覚は生物学的な反応に基づいたもので、必ずしも真実を映しているとは限りません。
・「空(くう)」について
自分の判断や気分によって物事を自覚し、反応しているに過ぎないのであれば、その対象に実体はない。これが「色即是空」なのかなと感じました。
■本書の特徴
いわゆるスピリチュアルや倫理としての仏教ではなく、科学的な論理、特に瞑想やマインドフルネスに焦点を当てている点が特徴です。著者がダーウィン進化論の研究者であるため、遺伝子伝播という生物学的な視点と、マインドフルネスによる解放を対比させているのが興味深い点でした。
■最後に
「仏教は宗教ではなく、哲学であり論理、あるいは考え方のメソッドである」という説を耳にしたことがありますが、その一端を本書で理解できた気がします。この論理や哲学を、一つのツールとして活用できるよう学んでいきたいです。
最近、一日の中で10秒ほどの瞑想を数回取り入れていますが、それだけで心が落ち着く実感があるような、ないような……まだ「気がする」という段階ですが、明晰さや悟りに近づくプロセスそのものを、少しでも楽しんでいけたらと思っています。
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Posted by ブクログ
人間は不合理な決断をする生き物であることが、さまざまな実験やエピソードを添えて書かれている。英文を和訳しているため、例がややイメージしにくい部分はあるが、共感や納得できる部分は多かった。
ただ、行動経済学を勉強することを目的に読むのであれば、もう少しそれぞれのエピソードに対応する名称(アンカリング効果、バンドワゴン効果など)の説明があると良かった。
我々が不合理な意思決定をする際、多くの場合はランダムではなく一定の法則が存在する事が多い。その「意思決定のクセ」を知っておく事で、より良い意思決定ができ、経済の動きが説明できるようになる。行動経済学の奥深さを感じられる本であった。 -
Posted by ブクログ
正直、最近はもっと分かりやすく体系的に行動経済学を解説している本も多い。しかし、文章はある程度読みやすく、内容も当時は目が醒めるようなものだったのだろう。
人間が判断に評価軸を必要とすること、最初の行動や条件に後の行動を引っ張られやすいこと、無料を同じ条件の割引より魅力的に感じること、金銭を対価に支払われることがマイナスに働く場合があること、自身の持っているものを過剰に高く評価すること、事前の想像が後の結果に影響を与えること等が記述してあった。それらを確かめた実験内容もきちんと書いてあり(実験の条件が気になるところではあるが)、ただ知識を得るより面白い。