熊谷淳子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中国哲学の変遷を辿るような内容となっている一冊。
名前を聞いた事も多いであろう、孔子や老子、孟子らの考え方を解説した上で、現代への取り入れ方も提示されている。
ただ、思想家が章ごとに変わる関係もあってか各思想家の考え方全てを肯定するわけではなかった。
これによって何度も読むことで理解を深める価値を生んでいる一方、直前まで自分が読んで良いと思っていた事や現代の社会通念への批判となってしまうこともあって、一度通読して落とし込むだけでも根気と時間が他の本より掛かった印象が強い。
とはいえ多いに参考になる考え方が多数提示されていたので、いくつかの原典やそれに準ずる書籍に触れてから戻って読み直してみ -
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Posted by ブクログ
自らの脳で未来を想像するのは、限界があるのと同時に、不明瞭・不確定であり、それを信じることに警鐘を鳴らす。
結果、他人の経験を自己へ投影する術が未来を想像するのに役たつ。
自分は他と違うという感覚と個人の多様性という根拠のない信念こそ、他人の経験を参考しない、またはわれわれが他人を代理人にするのを拒む最大の理由なのは納得するところがあった。
自分は特別という意味のない根拠が、変なプライドを武装し、知っているフリをしてしまう。
他人の経験を勉強することは、自分の間違った思考を考えるのにも役たつ。これが結果的に、自分の未来やどうありたいかを想像することにつながるのかも、という結論に至った。 -
Posted by ブクログ
私たちが日々行う意思決定は、結局のところ幸せになるためである。それは自分の幸せのこともあるし、家族、他人の幸せのためもあるかもしれない。
私たちは意思決定をする際には、ほぼ間違いなく予想する。行動の結果がどうなるかを予測し、それに対して自分や家族、他人の感情を予想する。これが正しく予想できれば、幸せになれるに違いない。
客観的な結果については、統計や確率でそれなりに精度を上げることができるかもしれない。本書はそこは扱わない。
本書が扱うテーマは、未来にどう感じるかについて、正しく予想するにはどうすればいいか?である。
著者は心理学者として、この問題がいかに難しいか、さまざまな実験結果をも -
Posted by ブクログ
中国思想・哲学を流れに沿って紹介してあります。
一読して覚えようとするよりも、少し時間を置いて読むなど、何回かに分けた方が理解がしやすいかもしれません。
日本人にとって儒教的思想は親しみやすいものなので、読んでいてさほど新鮮な感じはしませんでした。感覚的に何となく分かることが多く書かれていますが、中国思想を噛み砕き、新たに伝えようとする試みは評価できると思います。
ヨーロッパの歴史なども併せて書いてある部分があり、勉強になります。
印象に残ったのは、身分制度の根強かったヨーロッパに対して、中国の官吏試験は能力主義を採用し、平等な雇用のチャンスを与えたという意味で画期的だ、という話でした。 -
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Posted by ブクログ
2016/5/18e-honで購入。
孔子と<礼><仁>
<礼>とは、儀礼的行為でその役になり切り自分を変化させて行くこと。
「お願い」と「ありがとう」を忘れてはならない。人々が行動を改めることなしに、変化は起こらない。そして、人々が行動を改めるには、小さなことからはじめなければならない。
<仁>とは、
孔子は、礼によってのみ仁を修養できると説いた。そのくせ、仁を実践する生活を送ってはしめて、いつ礼を取り入れ、いつつくり変えるかを体得できるとも言っている。
孟子と<命>
孟子にとっての命は、人生の偶然性を意味することばだった。
日常レベルでささいな変化を起こすよういつも努力するという話だ。そ -
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