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「この講義が終わるまでに、きみの人生は必ず変わる」――そう約束するピュエット教授の授業が、ハーバードで絶大な人気を誇るのはなぜか? 現代にあてはめた孔子や孟子、老子らの教えに、いま学生たちが熱狂しているわけとは? ピュエット教授による東洋哲学の新解釈で、今までの常識が覆る!
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Posted by ブクログ
孔子も孟子も老子も荘子も荀子もどのような思想か知らない私でも楽しく読み進められた。 わかりやすい言葉でエッセンスが凝縮されているので、再読してからそれぞれ気になった思想を掘り下げたい。
1600+税 孔子は礼によってのみ仁を修養できると説いた。 そのくせ仁を実践する生活を送ってはじめて礼を取り入れいつつくりかえるかを体感できると思っている。堂々巡りに聞こえるかもしれない。 礼とは感謝すること、例えばありがとうお願い。 仁とは人が行したら嬉しいと思うことを考えて行うこと。悲しい人が...続きを読むいたら手を差し伸べる。 心と体は繋がっている。だから体を労わってケアすることは心のケアにもなることを理解しておく。 五行によれば各人には習得すべき五つの徳性がある。仁、義、智、礼、聖。それぞれの徳性は私たちの良い面を磨くのに役立つ。 仁 仁義、真実、誠。 人を思いやり、優しさをもって接し、己の欲望を抑えて慈悲の心で万人を愛す。 義 義理 筋。 私利私欲にとらわれず、人として正しい行いをし、自分のなすべきことをする、正しい生き方。 礼 礼儀。 人間社会において、 親子、夫婦、君臣、目上 などの、社会秩序を円滑に維持するために必要な礼儀作法。 智 智徳 学問に励み、知識を得て、正しい判断が下せるような能力。 信 確信 信頼、信用、正直など。 約束を守り、常に誠実であること。
いわゆるビジネス書としては少し重めですが、哲学系の本としては読みやすい方かなと。 年をとって再読しても新しい発見がありそうな一冊です。
安定を求めるならば、周りの変化を当たり前とし、自らの変容が必要ということが、沁みた。 自分の箱から脱出する方法と通じることだな。 世界中で昔から人は皆同じ悩みを抱えていることに、ある意味安心する。
「ハーバード」という名前に惹かれて読んでしまった・・・。日本のビジネスマンは弱いよね、こういうのに。「ハーバードの〇〇」とか「マッキンゼーの〇〇」とか「東大の〇〇」とかさ。日本人の作者が書いたものならまだしも、本書の原題は『THE PATH(道)』だからね~。まさに今の出版社のマーケティングに踊らさ...続きを読むれてしまいました(笑)。 本書は、ハーバード大で「中国哲学」を教えているマイケル・ピュエット教授の講義を元にした本です。 孔子から始まり、孟子、老子などの教えを西洋文化と比較しながら分かりやすく解説する文体。 日本は東洋か西洋か聞かれれば、間違いなく東洋思想を基にした文化なので、孔子や老子の教えは「どこかで聞いたことがあるな」という既視感や「そりゃ、そのとおりだよ」と100パーセント納得できる部分がたくさんあります。 しかしながら、そういった日本人にはなじみやすい概念は、西洋人にとっては全く未知の、目から鱗が落ちまくる概念だったのでしょう。 ということで、本書は当然日本語に翻訳されていますが「中国哲学」を全く知らない西洋人向けに書かれた本であるので、日本人にとっては、「わりと当たり前」のことが書いてある部分もたくさんあります。 つまり、こういった「中国哲学」のプレビュー的な本を読んでから、本格的に孔子の『論語』や老子の『老子道徳経』、孟子の『孟子』などの原典にチャレンジしていくのが良いのでしょうね。 僕がこの本で一番興味深かったのは、ラストの第9章『世界じゅうの思想が息を吹き返す時代』ですね。 この章は、西洋文明が初めて古代中国文明に触れた際、古代中国の完成された官僚制度の素晴らしさに感動したという部分です。 中国は、多くの民族や部族が覇権を争い、数多く国が成立し、その都度トップが変わってゆきました(時には漢民族から異民族であるモンゴル系の民族をも含む)。 しかし、国のトップが変わっても、その優れた官僚制度は残ったのです。 この官僚制度の根本をなしていたのが『科挙制度』でした。 「科挙制度」とは西暦500年代から1905年まで、中国の国名で言えば『隋』から『清』の時代まで、約1300年間にわたって行われた官僚登用試験のことです。 この登用試験の素晴らしいところは、出身や家柄、身分に関係なく誰でも受験できる公平な試験で、本当に才能のある個人を官吏に登用するこの制度は、当時としては世界的にも非常な革新的なものでした。 つまり、西洋文明ではいわゆる『王族・貴族』が代々国を牛耳り、為政者が有能だろうが、無能だろうが、「王族・貴族」という身分を持った為政者だけで国を左右することができたのです。ですから、無能な為政者が続いた国は、荒廃し、そこの民衆は搾取されていたのです。 しかし、当時の中国では本当に能力のある人間が官僚となり、国を作っていったので、西洋文明では想像も出来ないほど、国力は上がっていきました。それを統治する為、さらに有能な官僚たちによる高度な統治機構がどんどん機能していったのです。 今では、普通選挙や平等な試験などはごく当たり前の権利ですが、この「科挙制度」が出来たのは、西暦500年代、つまり日本で言えば「古墳時代」から「飛鳥時代」のことなのです。まさに、当時の中国は世界最先端の文明を築いていたといっても過言ではないでしょう。 つまり、このような古代中国で、政治だけでなく、この本に記載されているような素晴らしい思想家や哲学者達もどんどん出現し、彼らの思想や哲学もさらに高度に発展していったということも非常に頷けるところなのです。
「またハーバードかぁ〜」と思いながら、中国のいろいろいる哲人の違いについて、頭を整理したくて、読んでみた。 が、これが思いの外、いい本だったな〜。 まずは、ある程度、自分なりに学んだつもりになっていた孔子の解釈からして、目から鱗だし。そのあとにつづく、孟子、老子、荘子となるほどな展開。 そして...続きを読む、最後に衝撃なのは、荀子の解釈。荀子はいわゆる性悪説ということであまり人気がないというか、少なくても私は興味はなかった。が、これを読むと、荀子がもっとも自分の考えに近いことがわかってしまった。。。。。 わたしは、別に性悪説ではないのですが。。。。 なんだろう、荀子も人間の本性が「悪」であるみたいなことを言っているわけではない。 「自然」という概念がかならずしも人間にとって素晴らしいものであるわけではなくて、人間が努力、改善して築いてけた文化・文明に注目している。 そして、著者は、西洋の思考が、個人の本質、そしてそこにもとづく自己実現ということにフォーカスが行き過ぎていて、かえって人間を不自由にしているという。 人間は、絶対の本質があるわけでもなく、世の中も決定論的な法則があるわけではない。世の中は不確実であり、人間もその状況のなかで変化するもの、ということを前提にしたほうが、人間って、自由なんじゃない?という感じ。 つまり、これは社会構成主義の元祖ではなかろうか?
東洋と西洋を比較して、東洋文化も素晴らしい思想があると紹介しているが、西洋上位と言う立場からの考え方だと感じてしまいました。我々には日常になっていることを再度見つめて、心の檻から脱出する重要性を感じます。嗚呼、日々に流されています、、、
内容が難しく入ってこない部分も多々あったが、やはり東洋思想を学ぶことは人生をよりよくしていく1つの方法であると感じた。 「人は、自分を知る人の数と同じだけの社会的自己を持つ」 「自分をこういう人間だと決めつけるのは、全体の状況を感じ取る繊細さや返せる反応の幅や示せる善良さに自ら制限をかけることだ」 ...続きを読む まだまだ未知の自分がいて 変わってていける、成長していける余地はまだまだあるから限界を決めちゃだめだと感じた。
中国の思想家たちの考え方が纏まっているとは思うが、内容自体は哲学寄りで結構難しかった。でも現代人の人たちの悩みの大半と言われる人間関係も問題を解くきっかけとなる一冊ではないかなと思います。
ハーバード大学教授による東洋哲学について孔子、孟子、墨子、老子、莊子、荀子の思想を体系的かつ人間の実生活において参考が可能なかたちでまとめられたもの。 西洋的合理主義に走りがちな自分にとって、混沌と向き合い現実の些細なところからマインドセットを行動によって変えていく、そのために心、すなわち感情と理...続きを読む性、そしてそのベースとなる身体を鍛えていく、という部分非常に参考になりました。
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ハーバードの人生が変わる東洋哲学
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マイケル ピュエット
クリスティーン グロス=ロー
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