熊谷淳子のレビュー一覧
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人が正直になるためには、ただ約束事を思い出せばいい。
マシュマロ実験や囚人のジレンマなど有名な話がある。けれど、それらは近年では否定もされている。
ダイエットや貯蓄はした方がいいしサブスクはお試し期間できっぱりやめた方がいい、そして正直であることは何やりも美徳なだけでなくあらゆる面でメリットは多い。けれど、それら「合理的」な選択をなぜか僕らはできない。
本著はそんな疑問に対するちょっとした解を与えてくれる。
とりわけ印象的だったのは「不正」の予防だ。人は「不正」が手軽でバレにくければ比較的やってしまう。けれど、それを防ぐのは厳しい監視や罰をするのではなく、ただ、「盗むなかれ、嘘をつくなかれ… -
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人が無料のものを過大評価したり、自分が持っているものを過大評価したり、合理的である理由をあとづけしたりする傾向について、実例・実験を踏まえて行動経済学の観点から説明した本。
我々の根底に
「人/企業はは合理的な判断をするものである」
「合理的な判断>感情的な判断」
という先入観があるのでは、と最近感じ始めており、その裏付けを取ってもらったような感覚となった。
・人は自分が求めているものがなにかわからずにいて、状況とからめて見たときに初めてそれがなんなのかを知る
・ひとはものごとをなんでも比べたがるが、比べやすいものだけを一所懸命に比べ、比べにくいものは無視する傾向にある
・社会規範が市場規 -
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ブラックストーン・グループ共同創業者であるスティーブ・シュワルツマン氏の回顧録。この物語は、M&Aアドバイザリー業界のキーマンであったシュワルツマン氏と投資銀行の重鎮であったピーターソン氏が、遠方出張までした訪問の予定をドタキャンされ、雨のなか途方に暮れる場面から始まる。本書内に自身のキャリア自慢はほとんどない。変わりにビジネスや起業の本質が随所に詰まっている。
冒頭の軽んじられたエピソードとは対象的に、氏は相手を尊重し役立つことを大切とする。そこにビジネスチャンスがあるとしている。そうした利他的な精神に加え、圧倒的行動力、徹底的リスク管理が巨大な帝国をゼロから生み出した原動力となった -
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「人間だけが未来を考える」を根底にし、さまざまな理論を展開する本書。
読めば読むほど、自覚ありな経験がたくさんのっており、自分を第三者目線から見る感覚に自然となる。
特に、人は減ることにとてつもなく恐怖を覚えるというのが、たしかになぁと実感する部分があった。最近テレビ番組で、賞金が増えていくのではなく、賞金が減っていく企画があるのはそのためだろう。日々、未来を推測する人間ではあるが、それはたしかな結果をもたらすとは限らない。
何のために人は想像し、今を改めるのか…?
しかし、そもそも理由なんて考えようとするから、人間は人間たる所以なのかもしれない。
最後に文章体について、
文章が簡潔か -
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ネタバレ基本はどうやってブラックストーンをつくったかの伝記の本です。
本からの学びは、巻末の仕事や人生に役立つ25のルール。
伝記はそれの論拠というイメージの本。
1, 大きなことをするのは、小さなことをするのと同じくらい簡単だ。努力に見合う報酬を得られ、追いかけることに値する空想を追求しよう。
2, 一流の経営者は生まれつくのではなく作られる。彼らは決して学ぶことを辞めない。大きな成功をおさめている人や組織に出くわしたら、くわしく研究しよう。向上の助けになる現実世界からの無料の授業のようなものだ。
3,尊敬する人に手紙を書くなり電話をかけるなりして、助言や面会を求めよう。どんな人が会う気にな -
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凡人にはもはやまったく参考にならないレベルで傑出した人物の自伝(であり自社の宣伝)。
プライベートエクイティという分野は金融の中でもとくにややこしい。まずレバレッジ、とか、オルタナティブ投資とかいった言葉のイメージが湧かないと前に進めない。
が、だから読まないというのもいささか勿体無い。
というのも、本書はイメージ的にはざっくり3部にわかれていて、具体的には
1 若いときの挫折や苦労
2 バンカー、あるいはファンド創業期の活躍
3圧倒的な政治的影響力(トランプ政権のブレーン、米中交渉のキーパーソン)
がそれぞれ主題であり、金融がわからないと退屈なのは第二部に当たる部分だけ、とも言えるからだ -
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ネタバレ世界屈指のPEファンドの創業者の自伝。
感想。凄く刺激的でした。
備忘録。
・金融業界で働き始めたとき、著者は仕事のストレスに対処できなかった。どの交渉も激しい感情のぶつかり合い。著者は呼吸法で対応した。先ずは呼吸を落ち着かせる。会話の合間にゆっくり間を置いて大丈夫。
・採用面接のコツ、空港テスト。飛行機が遅れて空港で足止めを食った場合、この志望者と2人で待つ気になるか。それくらい相互理解が必要。
・実はブラックストーン1号ファンドに当時の日興証券が投資していて、それをきっかけに日本でまとまった資金が集まったという。
・実績がない状況では手頃なやりやすい案件など集まってこない(そんな -
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メモ程度
人間は未来を想像する考えることができるが、こと未来を予測することは苦手だという
幸せとは何か幸せの定義が記載されている
感情の幸せ
道徳の幸せ
判断の幸せ
未来とは今のこと
今を生きることが未来につながる
未来を読み違えない
未来にたいしていい結果良い未来を呼び起こす(と信じている)方法は、
こうしたいと思っている時に、
実際にそうしている人に聞くこと教えを乞うことだという
人間はみんな愚かなことに自分は他人よりも平均以上だと思う傾向があるらしい
しかし圧倒的大多数の人間が平均というものを出している以上上記のような方法が幸せに近づく唯一の方法のようだ
自分自身を特別視して -
Posted by ブクログ
「ハーバード」という名前に惹かれて読んでしまった・・・。日本のビジネスマンは弱いよね、こういうのに。「ハーバードの〇〇」とか「マッキンゼーの〇〇」とか「東大の〇〇」とかさ。日本人の作者が書いたものならまだしも、本書の原題は『THE PATH(道)』だからね~。まさに今の出版社のマーケティングに踊らされてしまいました(笑)。
本書は、ハーバード大で「中国哲学」を教えているマイケル・ピュエット教授の講義を元にした本です。
孔子から始まり、孟子、老子などの教えを西洋文化と比較しながら分かりやすく解説する文体。
日本は東洋か西洋か聞かれれば、間違いなく東洋思想を基にした文化なので、孔子や老子の教えは