アンデシュルースルンドのレビュー一覧

  • 熊と踊れ 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白い。翻訳とは思えないくらいスラスラ読めた。
    ただ、時代背景が今ひとつわからないが、こんな簡単に強盗は成立しないのでは?と思う。

    0
    2024年05月30日
  • ボックス21

    Posted by ブクログ

    グレーンス警部シリーズ第二作。リトアニアから騙されて売られた売春婦が、病院の遺体安置所に人質とともに立てこもる。社会に対する怒りや悲しみに満ち、気持ちを揺さぶられる小説だ。
    北欧ミステリー独特の暗さや残酷さ、濃厚な人間模様も味わって読んでほしい。

    0
    2024年03月04日
  • 熊と踊れ 上

    Posted by ブクログ

    三兄弟と親友4人で軍の武器を奪い銀行強盗を実行。長いけどスピード感があって面白い。最後に不意に爆弾が爆発し、下巻にも期待。

    0
    2024年02月12日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつも解説に共感しすぎてしまうから、読む前にさらっと感想を。

    創作って知ってるから割と心中穏やかなまま読めたが、結末…うーん…せつない…
    大切にしたいものは2組ともに兄弟(片方は母も含むが)、そして暴力を防ぎたい側と使うことに抵抗のないもの。
    ただ結末は大きく違い…
    切ない。最初に強盗に手を染めた理由が個人的にはなんとも否定し切れないが故にさらに…
    きっと読み返すことはないと思うが、久々に読んだ犯罪小説、暴力についてかなり考えさせられた。

    0
    2024年01月08日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上

    Posted by ブクログ

    『兄弟の血』は『熊と踊れ』とは違い、創作らしい。
    よかった、、レオがどんどん理解できない人になっていった気がする…
    ちょっと冗長な気もするけど、2組の兄弟どちらもメインとして進むようになるこの話も興味深い。

    0
    2024年01月08日
  • 熊と踊れ 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わってしまった…
    割とあっけない幕切れ…
    と思ったが、史実に基づいているし、こういった終わり方の方がある意味リアルなのかも知れない。

    父も少年時代の周りの人も兵役も込みで、暴力というものに触れさせられ続けていると感覚が変わってしまうものなのか。
    個人的には最終手段として持つのは良いと思うが、ひけらかすとなると、、
    守りたいものがあったとしても考えてしまうものはある。

    そして誰がドアを開けたせいで母が殴られたのかに関して、それぞれ自分のせいと本心から思っているあたり、本当に家族のことを思っていたんだなと…

    ただ、父親は最後印象が少しはかわったものの、不器用がすぎてもはや同情できなかっ

    0
    2024年01月06日
  • 熊と踊れ 上

    Posted by ブクログ

    実際にあった事件が元なのか…
    スウェーデンの話をきちんと読んだのは初めて。
    没入感がすごい。
    両親(主に父親)のせいでこんなにも兄弟仲が固く結ばれることがあるなんて…
    みんな憎めないが、たくさんの人を(そこまでの悪意はなさそうに)巻き込んでおり、なんとも言えない気持ちにもなる。
    割とページ数はあるが続きが気になって気になって暇さえあれば読んでしまう。
    下巻も楽しみ。

    0
    2024年01月04日
  • 三日間の隔絶 上

    Posted by ブクログ

    下巻でまとめて。

    作品の気温が33度で暑さを強調していますが、日本の夏はもっと暑いですよ。39度の2023年7月…。

    0
    2023年07月28日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    下巻はピート・ホフマンの息詰まる潜入捜査で幕を開ける。極論を言うなら、扱い難いグレーンス警部よりリアリストのピートの活躍に胸を踊らされていたので今回はとても辛かった。今回のテーマも暗澹たるやりきれない社会の一面を取り上げてあり、最後の一文に救いを見た気がした。

    0
    2023年07月18日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    シリーズ当初はとっつき難いキャラで、何て感情移入しづらい主人公なんだろう…と思ってたグレーンスが、シリーズを重ねていく度毎に人間味を帯び、ピートとその家族との関わりを通じて頑なな心を少しずつ開いていく様子が何だか他人事とは思えず、次作もあるらしいのだが今からもう心配です。

    0
    2023年07月01日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    〈グレーンス警部〉シリーズ。毎回のことではあるけれど、このシリーズで描かれる犯罪やその奥にある人間の欲の重苦しさに疲れてしまう。今作は小児性愛がテーマとしてあって、そこにいる犯罪者たちの言動、行動に強い嫌悪感を感じながら読みすめることになる。小児性愛者たちのなかに潜入するピート・ホフマンの葛藤、子を奪われた親たちの絶望感と救いが見つけられない展開が続き、ラストまで一気読み。

    0
    2023年06月05日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    小児性愛者の会合に潜入するためホフマンはアメリカへ向かう。グレーンス警部は世界8カ国の警察と共に、ホフマンからの連絡を待っていた。だが、犯罪組織リーダーの狡猾な罠にはまり素性を暴かれてしまった。ホフマンは薬をもられ、身体の自由を奪われてしまう。果たしてホフマンは、一斉逮捕の時間までに、リーダーの正体を暴くことができるのか。そして、最後にグレーンスがたどり着いた驚愕の真実とは。

    テーマがテーマなだけに、えぐい描写があるかと覚悟していたが、節度が保たれていて一安心。

    しかし、この分量で上下巻合わせて3,000円プラス消費税。10年前の2倍ぐらいか。お財布には優しくない。いろいろな要因があると思

    0
    2023年06月04日
  • 三年間の陥穽 上

    Posted by ブクログ

    子どもの人身売買を防止する団体に届いたのは、全裸で犬のリードを巻かれた少女の写真だった。グレーンス警部は、写真の手がかりを元にデンマークへ向かう。そこで明らかになったのは、ダークネットを通じた世界8カ国、21人にのぼる小児性愛者の存在だった。一斉逮捕のためには、グレーンス警部が小児性愛者を装い、ネット上でリーダーと接触する必要があった。残されたのは24時間。

    グレーンス警部シリーズ第10作。今回は身内からの支援がほぼなく、ピート・ホフマンの協力もなかなか得られないのだが。

    下巻に続く。

    0
    2023年06月02日
  • 制裁

    Posted by ブクログ

    つらい描写の続く話でした。
    なのに読まずにはいられませんでした。
    この描写は、読みたくないと思う人がいるかも…
    イアン・バンクスの蜂工場が大丈夫だった私でさえ、昼ごはんがつっかえました…

    ただのフィクションではなく、自分自身はどう対峙するか、世間はどう動くのか。
    自分の正義は本当にうまく何かを導けるのか…
    いろいろ考えさせられました。
    そして松本清張的なものを感じました。

    5にするには読み手を選ぶ…でも、スゴい作品でした。4では少ない、4.5くらい。
    シリーズを続けて読みたい…なんとかしたい…と思っています。
    原題はOdjuret 怪物、野獣という意味だそう。
    スカンジナビア語ですよね。

    0
    2023年05月16日
  • 制裁

    Posted by ブクログ

    女児暴行・殺害の罪で服役中の囚人が護送中に逃走
    事件はそこから始まる

    自己満足のために卑劣きわまりない犯行をおこす性犯罪者の視点

    子どもの頃に性的虐待を受け、その記憶を呼び覚ますあらゆるものを氷釘で刺そうとする囚人の視点

    最愛の娘を殺され、それでもなんとかして生きていかなければならない親の視点

    犯人を捕まえるために総力を挙げて行方を追う警察の視点

    物語は大きくこの4つの視点で進んでいく

    そして、それぞれが駆り立てられるようにして起こした行動が思わぬ結果を招き、悪夢のような憎しみの連鎖が展開されていく

    もちろん本作はフィクションだが、フィクションでも現実社会でも幼い子どもの死は本当

    0
    2022年12月21日
  • 熊と踊れ 上

    Posted by ブクログ

    【ハヤカワ・ミステリ文庫創刊40周年記念作品】凶暴な父によって崩壊した家庭で育ったレオ、フェリックス、ヴィンセントの三人兄弟。独立した彼らは、軍の倉庫からひそかに大量の銃器を入手する。その目的とは史上例のない銀行強盗計画を決行することだった――。連続する容赦無い襲撃。市警のブロンクス警部は、事件解決に執念を燃やすが……。はたして勝つのは兄弟か、警察か。スウェーデンを震撼させた実際の事件をモデルにした迫真の傑作。最高熱度の北欧ミステリ。

    0
    2022年11月24日
  • 三時間の導線 下

    Posted by ブクログ

    グレーンズ警部のシリーズだとは知らず、パウラ(ピート・ホフマン)のシリーズだと思っていました。
    常に用意周到な男、ピート。
    必要とされることが、人生に大きな意義をもたらすものなのですね。
    善行をしていると信じていた彼も気の毒でした。
    ピートには家族でゆっくり過ごしてもらいたいものですが、まだシリーズは続くようなので申し訳ない気持ちはありますが楽しみです。

    0
    2022年07月26日
  • 三時間の導線 上

    Posted by ブクログ

    「三秒間の死角」「三分間の空隙」に続く物語。続きがあるのは嬉しい半面、せっかく家族の元に帰ったのに…という思いもある。どうか無事で…!
    下巻へ

    0
    2022年07月19日
  • 熊と踊れ 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初から、最後は破滅で終わるのだろうと思っていた。
    だってこれ、実話をもとにしているのだもの。
    怪盗ルパンや二十面相とは違う。
    犯罪者をヒーローにするわけにはいかない。

    だけど、彼らは本当に成功し続けた強盗だったのか?
    確かに警察に尻尾は掴ませなかったが、いつも目標を下回る金額しか奪うことができなかった。
    そのことについてレオは一度でも考えたことがあるのだろうか。

    そしてレオは、家族は一致団結するのが当然と考えていたけれど、レオと弟たちは団結していたが、最初から一致なんてしていなかった。
    レオにはそれが見えていなかった。
    フェリックスが言ったとおり、彼らを統率するのが父親から長兄に代わった

    0
    2022年02月12日
  • 熊と踊れ 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実際の事件をモデルにした、父親の暴力で育てられた兄弟が起こした、などの事前情報をついうっかり読んでしまって、読み始めるのがちょっと億劫だったけど、ページを開いたら一気呵成に読み終えてしまった。

    確かに父親の暴力シーンは読んでいて辛かった。
    まだたったの10歳のレオ、7歳のフェリックス、3歳のヴィンセント。
    父の暴力は子どもたちに向かうわけではない。
    けれど、少なくともレオとフェリックスは、父の暴力の気配を怖れながら育ったように見える。

    特にレオは、暴力を抑えられない父を、暴力に支配された男とみる。
    だから自分は決して暴力に支配されることがないよう、自分を律して生きてきた。

    で、何でそれが

    0
    2022年01月30日