アンデシュルースルンドのレビュー一覧

  • 三時間の導線 上
    『三秒間の死角』『三分間の空隙』に続く作品。

    いやぁ、あっという間に引き込まれますね。一気に読んでしまいました。

    定年間近なはずなのですが、グレーンスがパワフルに動き回ります。

    そして、ピート・ホフマン。もう、堅気の生活を送っていたんですが、グレーンスに頼まれ、またも・・・

    上巻は、まだ話の...続きを読む
  • ボックス21
    シリーズ最初から再読している最中、もちろんタイトルだけで内容を思い出すのは無理なのだが読み始めると記憶がよみがえって二度目ならではの細部の読みも深くなる。それにしても2作目は後味の悪さがどんよりと立ち込めて気持ちが悪い。後でこれも決着がつくのだろうか、楽しみに読み進めたい。
  • 三時間の導線 下
    読み進めるうちに、ハラハラドキドキ感が高まった。昨日、グレーンス警部を老害と書いてごめんなさい。結果はどうであれ命を張ってホフマンとの約束を全うしようとする姿勢に再びファンになった。初の単独著書になったが読み続けると思う。
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下
    ただひたすらに復讐遂行に身を投じていく長兄レオ。練り上げられた奇襲作戦は着々と成功を収め、いよいよ「史上最大の強盗」は最終段階に突入した。そして、レオの協力者の正体を知ったブロンクス警部もまた、警官としての領域の限界へと突き進む。この戦いを終わらせるために…。暴力で繋がれた父と子の、そして流血に縛ら...続きを読む
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上
    獄中で男たちが出会った。ひとりは連続銀行強盗犯。ひとりは終身刑の殺人者。共通点はふたつだ。“兄”であること。そして市警のヨン・ブロンクス警部を心の底から憎んでいること―時を経て、檻の中で育まれた復讐計画は史上最大の略奪作戦としてついに始動する。狙われる「存在しないもの」とは何か。そして彼らの“弟”た...続きを読む
  • 三時間の導線 下
    西アフリカ。現在は民間警備会社に所属している「その男」のもとに、グレーンス警部が来訪する。ストックホルムの奇怪な大量殺人事件の闇を暴くことは彼にしかできない。真相究明を託された男はまたも危険な組織の懐へと身を投じる。自らに課した使命を達成するまでの刻限は、たった三時間。その導線に今、火が点けられた!...続きを読む
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上
    『熊と踊れ』の続編。

    もともと『熊と踊れ』が、実話を下にした作品だったので、ち密ではあるけど、どこかしら小説ではない感じがありましたが、こちらは完全オリジナルですよね?最初から、小説感満載です。

    上巻では、レオもヨンも、双方の戦闘態勢が整ったようです。下巻でどうなるかが楽しみ。
  • 熊と踊れ 下
    面白かった。

    最後は、あんなもんだよね。小さい綻びから、大きな破綻につながる。意外にあっけないですね。

    小説なので、もちろん脚色されていると思うんだけど、この話が事実を下にして描かれたという事が驚きですね。下となった事件当時は、まだ冷戦のころだし、スウェーデンでは徴兵制が敷かれていたので、国中に...続きを読む
  • 熊と踊れ 上
    実在の事件を下にしたという作品。

    スウェーデンでは2010年まで徴兵制が実施されていたので、一定年齢以上の男性は、基礎的軍事訓練は受けているという事になりますね。この作品は、そのことを知っていると、中身の理解が進みます。

    とはいっても、基礎訓練だけで、ここまでのことできるんですかね?あとは、才能...続きを読む
  • 地下道の少女
    うーん。

    このシリーズはいつもそうなんですが、ハッピーエンディングではないです。北欧の曇り空のような、重い結末です。この作品もそうです。

    興味深かったのは、ストックホルムの地下世界ですね。米ソ冷戦華やかなるころに整備されたものだと思うんですが、地下には軍用のトンネルまで整備されているんですね。寒...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    エーヴェルト・グレースン警部シリーズだが、主人公はピート・ホフマン、前作「三秒間の死角」の続編である。

    シリーズの特長である圧倒的なリアリズムと物語のテーマである「復讐」は健在。今回もピート・ホフマンが良いように裏切られ、そして生きるために苦闘する。

    絶望、命の軽さ、そして麻薬で裏切られた人の悲...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    無事に(?)グレーンスのミッションは完了したわけですが、最後の結末をみるとどうなんでしょうね?ピート・ホフマンも、なかなかしたたか。

    アメリカ下院議長の役回りが微妙に釈然としませんが、スウェーデン、アメリカ、コロンビアと、世界をまたぐ舞台はスケールが大きかったです。これにアジアが含まれれば、もっと...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 上
    北欧の作家でありながら、なぜかアメリカの下院議長が重要なポジションを占める上に、ゲリラ側にスウェーデンの人間がいるという謎の設定。当初、そういう複雑な設定に馴染めず中々読み進まなかったが、読んでいるうちに、不思議の物語にはまってしまいました。

    それもしても、①アメリカ下院議長が麻薬戦争のための部隊...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    三部作の二作目。『三秒間の死角』に連なる作品なので、前作を読んだいるとより楽しめる。舞台はコロンビア。麻薬戦争の緊迫感をベースに、主人公ふたりの苦悩や政治的駆け引きなども盛り込んだ、厚みのあるクライム・ノヴェル。

    麻薬戦争というとウィンズロウの三部作を連想してしまうが、本作品もウィンズロウに負けず...続きを読む
  • 地下道の少女
    舞台はスウェーデン。
    読後は少し消化不良気味となった。
    複数の話が平行して流れるがどちらも未解決で終わる。
    フィクションとノンフィクションが絡み合っていて複雑な社会問題を浮き彫りにしている。
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    苦労が報われる読書ができる作品。

    しかし、ただでさえ中南米及び麻薬は一筋縄でいかないのに、そこに潜入捜査が絡んでくると…なかなかお時間かかります。

    来年は三時間らしいです。
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    アメリカ下院議長がコロンビアの麻薬ゲリラPCRに拉致された。スウェーデン警察に協力していた凄腕スパイ、ピートが、今はアメリカDEAのスパイとしてPCRに潜入している。アメリカは麻薬戦争で、コロンビアの悪人を殺害リストに挙げているが、ピートの名前がそこに入ってしまった。事態収拾のため白羽の矢が立ったの...続きを読む
  • ボックス21
    続きが気になって一気読み。
    胸糞悪い終わり方は小説ならではなのかな。。。
    テレビドラマでは味わえない喪失感。

    読み終えて少し立ってから気づいた。
    レーナは夫が死んだ翌日に、新しい少女の仕入れに出向いているのでは。。。
  • 三分間の空隙【くうげき】 上
    エーベルト・グレーンス警部シリーズ第六作。

    だから、潜入捜査ものは好きじゃないと言ったはず。
    カリブ海の浜辺でのんびりとモヒートを飲んでいる、とまではいかないが。
    華麗なる脱獄をした「バウラ」には、家族と幸せな生活をしていてほしかった。
    まさか、より危険な国でより危険な潜入捜査をしているとは。

    ...続きを読む
  • 三分間の空隙【くうげき】 下
    (上巻より)

    バウラを無事スェーデンに戻すため、仲の悪い検事にわざと大手柄をあげさせたのは
    面白かったが、
    検事が刑務所内の殺人を軽い刑にする理屈をひねり出したのは驚きだった。
    それと、
    麻薬が溶け込んでいるスーツケースをグレーンス警部に預けたのも面白かった。

    一番印象的だったのは
    バウラが潜入...続きを読む