アンデシュルースルンドのレビュー一覧

  • 制裁
    「悪童」の解説でみかけて。

    ミステリーとは謎とその解だ。
    謎は殺人だったり、盗みだったり、客の不審な態度だったり、
    解は犯人だったり、動機だったり、過去だったりする。
    主人公の恋愛に夢中になったり、
    美味しそうな食事に心を奪われたりすることもあるが、
    それだけではミステリーではない。
    謎解きの過程...続きを読む
  • 熊と踊れ 下
    このミス海外編2017年版1位。スゥエーデンの実在の事件を元ネタにした犯罪小説。兄弟3人を中心としたチームによる連続銀行強盗で共著者の一人が実際の主犯との3人以外のもう一人の兄弟らしい。スェーデンを舞台にした小説ははじめて読んだ。事件描写や捜査の状況は緊迫してて面白いけど、心象風景や少年時代の事件の...続きを読む
  • 熊と踊れ 下
    長い。父親との確執に至る章を挿入する形式は取ってつけたような印象を受け、小説としては普通かなと思ったが、実際に起きた事件の再構築による物語ということ、更には翻訳者あとがきを読んで知った作者にまつわる事実(これはネタバレなんでしょうか?)を知るにいたり、すさまじい小説だと読後感じました。
  • 地下道の少女
    ストックホルムで、バスに乗せられた43人の子供が放置される。病院の地下では女性の遺体が。地下道で暮らす者たちとの関係は・・・

    同一作者の「三秒間の死角」や「死刑囚」と比べると落ちる感じがする。

    子供たちが海外から連れて来られた話は実話らしく、動機は興味深い。しかし地下道で暮らす者たちの話が冗長に...続きを読む
  • 熊と踊れ 下
    第三部と第四部の転換が強烈だった。登場人物の見え方ががらりと変わる。彼自身の嫌悪の対象と同化している姿がはっきりと示される。おぞましく哀れな教育の成果としての過剰な暴力は、決してコントロールできず、彼を飲み込んでいる。

    暴力のある家庭の悲惨さは言うまでもない。言うまでもないから言語化できていなかっ...続きを読む
  • 熊と踊れ 上
    読み応えがある分、登場人物が抱えるトラウマへの不快さも強く感じる。精緻な計画が首謀者たちの虚栄心や情緒不安定さで歪み、綻んで行く様もギリギリなので、翻訳小説の難読さはないにも関わらず、全体的に読んでいると疲れる。
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上
    12月-6。3.5点。
    熊と踊れの続編。長男の出所から物語が始まる。
    出所直後から、刑務所で会った相棒とある計画を実行に移していく。

    スピード感はさすが。下巻に期待。
  • 熊と踊れ 下
    上巻一気に読み進めたが、下巻に入り少しダレ気味になった。実話をもとに、関係している者との共著と考えると改めて凄い話。
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下
    上巻の終わりぐらいでダレてきた。長い。長すぎる。

    しかし、下巻に入ってから猛烈に面白くなってきた。警官の制服やバッジを入手するのだが、その理由が分かるあたりから、すげーなー、この犯罪者すげーなー、と感心してしまった。

    一応タイトルにあるような、レオと弟たちVSヨンと兄のような対比がテーマなのだけ...続きを読む
  • 死刑囚
    7月-9。3.0点。
    グレーンス警部シリーズ。傷害事件で逮捕した男は、アメリカで死刑囚だった男。
    一体どうやって逃れてきたのか、また死刑の原因の罪は、どうなるのか。

    ラスト100頁からスピードアップ。真相は意外。まあまあ面白かった。
    警部の怒りっぽさが、少しはましになったかな。
  • ボックス21
    6月-1。3.0点。
    リトアニアから連れてこられた売春婦が、立てこもり事件を起こす。要求は通訳としてある刑事を寄越せと。
    一方、主人公の恋人をケガさせた服役囚が出所。追い詰めようとする。

    うーん、スウェーデンの実情を描いたらしいが、暗い。
    ラストはえっと言う感じだが、残り100頁くらいで何となく想...続きを読む
  • 制裁
    5月-13。3.0点。
    幼女殺人犯が、護送中に逃亡。また5歳の少女を陵辱し殺人。
    被害者の父親が警察より先回りし、犯人を狙う。

    ラストはそれなりに衝撃。まあまあ。
  • 熊と踊れ 上
    実際の事件をもとにした連続銀行強盗の話。 とにかくヤスペルが癌。あと親父。それと刑事が殆ど事件解決の役に立ってない気がするんだけど… (一般人も含め)誰が死んでも嫌だなあと思いながら読んでたけど、誰も死なずに済んでよかった。実際の事件でもそうだったんだろうか。だったら凄い。 あと、儲けを考えると銀行...続きを読む
  • 熊と踊れ 上
    通勤のお供に読み始めたが、しっくりくるようなこないような。
    ドラゴン・タトゥーに味をしめて北欧ものに安易に手を出したのは失敗だったか・・^_^;
    もう少し読んでみないとわからないけれど、どーもなぁ・・・
  • 熊と踊れ 上
    兄弟というか長兄がなぜ銀行強盗に固執するのか、上巻でもう少し言及してもらったらよかったかもしれない。
  • 熊と踊れ 上
    「熊と踊れ(上)」
    レオ、フェリックス、ヴィンセントの3兄弟。


    これはスウェーデンを震撼させた実話をモデルにした小説です。その実話は、銀行強盗。犯人は、レオ、フェリックス、ヴィンセントの3兄弟+ヤスペル。連続する容赦ない襲撃に対峙するは、市警のブロンクス警部。随分骨太な仕上がりになっています。
    ...続きを読む
  • 熊と踊れ 上
    10月-11。3.5点。
    銀行強盗をはたらく兄弟の物語。
    圧倒的なリアリティ。ぐんぐん読める。
    兄弟の幼い頃と、現在が交互に語られる。

    下巻も楽しみだ。
  • 熊と踊れ 上
    いきなりですが翻訳本は好きではないのです

    翻訳するということは日本の話ではないので、どこか現実離れしているように感じる
    日本の常識と違うところがあるから
    文化の違いを楽しめれば良いのだけれど、、、違和感として感じられてしまうボクの悪いクセ。。。
    実はSFも同じ理由で苦手なのでした

    あとは村上春樹...続きを読む
  • 制裁
    タイトルが全てを語っているのだが、最初はサイコスリラーっぽい話かと思ったが、どんどん、ストーリーは拡がって、最終的に、解答は出なかったのでは。
  • 熊と踊れ 上
    スウェーデンでの現実の事件を元にしたクライム小説。

    北欧ミステリーというカテゴリーは初読みです。
    読み始めは、自分がよく理解できていない世界観の中の過去と現在の話が混じり合いながら語られるため、読み進めにくかったですが、強盗計画の全貌と人間関係が解ってきたら面白くなりました。
    警察側の孤軍奮闘視点...続きを読む