アンデシュルースルンドのレビュー一覧

  • 熊と踊れ 上
    三兄弟と親友4人で軍の武器を奪い銀行強盗を実行。長いけどスピード感があって面白い。最後に不意に爆弾が爆発し、下巻にも期待。
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下
    いつも解説に共感しすぎてしまうから、読む前にさらっと感想を。

    創作って知ってるから割と心中穏やかなまま読めたが、結末…うーん…せつない…
    大切にしたいものは2組ともに兄弟(片方は母も含むが)、そして暴力を防ぎたい側と使うことに抵抗のないもの。
    ただ結末は大きく違い…
    切ない。最初に強盗に手を染めた...続きを読む
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上
    『兄弟の血』は『熊と踊れ』とは違い、創作らしい。
    よかった、、レオがどんどん理解できない人になっていった気がする…
    ちょっと冗長な気もするけど、2組の兄弟どちらもメインとして進むようになるこの話も興味深い。
  • 熊と踊れ 下
    読み終わってしまった…
    割とあっけない幕切れ…
    と思ったが、史実に基づいているし、こういった終わり方の方がある意味リアルなのかも知れない。

    父も少年時代の周りの人も兵役も込みで、暴力というものに触れさせられ続けていると感覚が変わってしまうものなのか。
    個人的には最終手段として持つのは良いと思うが、...続きを読む
  • 熊と踊れ 上
    実際にあった事件が元なのか…
    スウェーデンの話をきちんと読んだのは初めて。
    没入感がすごい。
    両親(主に父親)のせいでこんなにも兄弟仲が固く結ばれることがあるなんて…
    みんな憎めないが、たくさんの人を(そこまでの悪意はなさそうに)巻き込んでおり、なんとも言えない気持ちにもなる。
    割とページ数はあるが...続きを読む
  • 三日間の隔絶 上
    下巻でまとめて。

    作品の気温が33度で暑さを強調していますが、日本の夏はもっと暑いですよ。39度の2023年7月…。
  • 三年間の陥穽 下
    下巻はピート・ホフマンの息詰まる潜入捜査で幕を開ける。極論を言うなら、扱い難いグレーンス警部よりリアリストのピートの活躍に胸を踊らされていたので今回はとても辛かった。今回のテーマも暗澹たるやりきれない社会の一面を取り上げてあり、最後の一文に救いを見た気がした。
  • 三年間の陥穽 下
    シリーズ当初はとっつき難いキャラで、何て感情移入しづらい主人公なんだろう…と思ってたグレーンスが、シリーズを重ねていく度毎に人間味を帯び、ピートとその家族との関わりを通じて頑なな心を少しずつ開いていく様子が何だか他人事とは思えず、次作もあるらしいのだが今からもう心配です。
  • 三年間の陥穽 下
    〈グレーンス警部〉シリーズ。毎回のことではあるけれど、このシリーズで描かれる犯罪やその奥にある人間の欲の重苦しさに疲れてしまう。今作は小児性愛がテーマとしてあって、そこにいる犯罪者たちの言動、行動に強い嫌悪感を感じながら読みすめることになる。小児性愛者たちのなかに潜入するピート・ホフマンの葛藤、子を...続きを読む
  • 三年間の陥穽 下
    小児性愛者の会合に潜入するためホフマンはアメリカへ向かう。グレーンス警部は世界8カ国の警察と共に、ホフマンからの連絡を待っていた。だが、犯罪組織リーダーの狡猾な罠にはまり素性を暴かれてしまった。ホフマンは薬をもられ、身体の自由を奪われてしまう。果たしてホフマンは、一斉逮捕の時間までに、リーダーの正体...続きを読む
  • 三年間の陥穽 上
    子どもの人身売買を防止する団体に届いたのは、全裸で犬のリードを巻かれた少女の写真だった。グレーンス警部は、写真の手がかりを元にデンマークへ向かう。そこで明らかになったのは、ダークネットを通じた世界8カ国、21人にのぼる小児性愛者の存在だった。一斉逮捕のためには、グレーンス警部が小児性愛者を装い、ネッ...続きを読む
  • 制裁
    つらい描写の続く話でした。
    なのに読まずにはいられませんでした。
    この描写は、読みたくないと思う人がいるかも…
    イアン・バンクスの蜂工場が大丈夫だった私でさえ、昼ごはんがつっかえました…

    ただのフィクションではなく、自分自身はどう対峙するか、世間はどう動くのか。
    自分の正義は本当にうまく何かを導け...続きを読む
  • 熊と踊れ 上
    【ハヤカワ・ミステリ文庫創刊40周年記念作品】凶暴な父によって崩壊した家庭で育ったレオ、フェリックス、ヴィンセントの三人兄弟。独立した彼らは、軍の倉庫からひそかに大量の銃器を入手する。その目的とは史上例のない銀行強盗計画を決行することだった――。連続する容赦無い襲撃。市警のブロンクス警部は、事件解決...続きを読む
  • 三時間の導線 下
    グレーンズ警部のシリーズだとは知らず、パウラ(ピート・ホフマン)のシリーズだと思っていました。
    常に用意周到な男、ピート。
    必要とされることが、人生に大きな意義をもたらすものなのですね。
    善行をしていると信じていた彼も気の毒でした。
    ピートには家族でゆっくり過ごしてもらいたいものですが、まだシリーズ...続きを読む
  • 三時間の導線 上
    「三秒間の死角」「三分間の空隙」に続く物語。続きがあるのは嬉しい半面、せっかく家族の元に帰ったのに…という思いもある。どうか無事で…!
    下巻へ
  • 熊と踊れ 下
    最初から、最後は破滅で終わるのだろうと思っていた。
    だってこれ、実話をもとにしているのだもの。
    怪盗ルパンや二十面相とは違う。
    犯罪者をヒーローにするわけにはいかない。

    だけど、彼らは本当に成功し続けた強盗だったのか?
    確かに警察に尻尾は掴ませなかったが、いつも目標を下回る金額しか奪うことができな...続きを読む
  • 熊と踊れ 上
    実際の事件をモデルにした、父親の暴力で育てられた兄弟が起こした、などの事前情報をついうっかり読んでしまって、読み始めるのがちょっと億劫だったけど、ページを開いたら一気呵成に読み終えてしまった。

    確かに父親の暴力シーンは読んでいて辛かった。
    まだたったの10歳のレオ、7歳のフェリックス、3歳のヴィン...続きを読む
  • 地下道の少女
    今回も社会問題を含んだ話。
    グレーンス警部辛いなー。けど情緒不安定過ぎて仲間も辛いよなー。
    最近読んだミステリも移民を大量にトラックで運ぶ話があったけど、ヨーロッパではよくある社会問題なのか。
  • 三時間の導線 上
    スウェーデンのミステリー。
    遺体安置所に収容していないはずの遺体が増えていた。
    難民受け入れビジネスとの繋がりか。
    アクション色あるが、社会派の一面もある作品。
    北欧特有の暗さがあまりないのも特徴
  • 熊と踊れ 上
    <上下二巻、併せての評です>

    過去と現在の出来事が、交互に語られる。親子の物語であり、家族の物語であり、類い稀な犯罪小説でもある。人はなぜ理に合わない犯罪に走るのか。やむにやまれぬ強迫観念に突き動かされた行為の裏に隠された過去が、記憶の鍵をこじ開け、じわりじわりと顔をのぞかせる。子ども時代からこだ...続きを読む