新久千映のレビュー一覧
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武骨
ワカコ酒』のスピンオフ。
大衆居酒屋で働く下戸でコワモテの武骨な店主を主人公に来店するお客さんとそのオーダー、そして店主が料理を作っている間に何を考えているのかを描く人情物語の第一巻。
大衆居酒屋若尾は夜七時の開店と共にたくさんのお客さんでにぎわう。
しかし店主の見た目が怖そうで注文に困るお客さんもいるがそこはワカオが気を効かせて従業員の八っちゃんにオーダーをお願いすることもある。
この店は駅から徒歩十五分の猫の額ほどの立地でワカオはこの店で働いてかれこれ二十年ほどになる。
父親の代から通い続けてくれる常連がいるからこそなんとか成り立っているこの店は高級な食材は使えないがそれでも作り方にこだわりを持って頑張っている。
たまごと出汁の割合を考えて丁寧に焼いた出汁巻きたまごや、酒の肴としてオーダーされたアサリの酒蒸しを素材の味を活かして作ったり、とにかく酒が飲みたい人のためにごはんの友の明太子を酒の肴として合うように作ったりと丁寧な仕事を重ねる。
茶碗蒸しや焼き鳥ひとつにしてもこだわりを感じる作り方を日々重ねている描写がよかった。
時々ワカコが来店して酒を楽しんでいるのも嬉しい描写だった。
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スマホシニア
主人公の瀬戸内ミカコは72歳の女性。
一ヶ月前に夫の廉三を亡くした彼女は孫娘のすすめるままにその歳でスマホを購入した。
電話番号などを入力しスマホに登録するとなぜか亡き夫が友達として登録されていた。
亡くなってからまだ一ヶ月しか経ってないのでアカウントが削除されていないかららしい。
現在ミカコは夫と暮らした一軒家に一人で住んでいるが孫娘はそんなおばあちゃんが心配で同居するか一人が気楽ならマンションに移り住むかすればいいのにと告げるがミカコ自身この家を気にいっているし仕事や買い物に行くのが便利なのでこのままにするつもりである。
孫娘は心配していたもののそもそもミカコには彼女自身の生活リズムが出来上がっているので夫がいなくなったからとはいえそこまで普段の生活が激変するわけではないのだった。
そんなミカコの中での唯一の変化といえば亡き夫に対してTALKアプリで話しかけることだった。
その画面を共有している孫娘に心配されるもののいつも夫としていた会話と変わらないとホクホクのミカコだった。
大切な人を亡くした後も人生は続いていくということを改めて感じる作品だった。
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スーパー72歳
72歳にしてスマホデビュー。ただ悲しみ独り寂しくではなく、亡くなった旦那さんにメッセージを送ったり、ゆったり色々と楽しみながらの生活。素敵です♪
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26歳のとき
ここまで飲み歩く勇気と酒飲み力がなかったので、ワカコが羨ましい。今年の夏はフローズンビール試してみたいな。母子旅行あるあるが笑えるような笑えないようなリアルさ。
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もっと食事を楽しもうと思わされるマンガです。テレビを見ながら適当に食べることも多いけれど、じっくり目の前の食べ物に集中して、丁寧に味わいたいと思います。
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以前から知ってはいましたが、正直舐めてました。こんなに美味しそうな食事シーンが登場するとは予想していませんでした。鮭の身から皮を剥がすシーンの、脂が糸を引き、香ばしい湯気が立ち昇る臨場感がたまりません。ほっけの回もお気に入りです。
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一人で楽しむ
食べることと飲むことが好きな女性が一人酒を楽しむお話の第4巻。
何が食べたくて何が飲みたいか決めていなかったワカコ。
入った居酒屋のメニューを見ながら決めた彼女が頼んだのは超辛口の冷酒とイカの肝焼きだった。
アツアツの肝と冷たいキュウリ、そして辛口の冷酒が合うことに嬉しさが隠せないワカコだった。
年上の女性を見るとあんな風になれるのかなぁと考えてしまうワカコ。
そんな彼女が頼んだのは寝かせて時間をおくことでおいしくなるサワラの西京焼きだった。
合わせるのは冷酒。
味噌や焦げ目の味に冷酒が合うのだった。
同僚が家族のもとに帰るのを見ながら、彼女は行きつけの店に行った。
見知った顔に迎えられながら彼女が頼んだのはビールと肉豆腐だった。
それが今のワカコにとってのおうちの味だった。
最近元気が余ってギラギラしているワカコはお散歩がてらに味の濃いものが食べたくなっていた。
そんな彼女が頼んだのは豚角煮と焼酎ロック。
焼酎の強い味で脂を制す飲み方で舌鼓を打ちながら彼女が次に選んだのはへしこと日本酒の冷だった。
予想外のしょっぱさにびっくりしながらも酒の肴としてチビチビやればいいと気づくワカコだった。
夜更かしがたたり寝不足のワカコ。
帰ってご飯の用意が面倒なので飲んで帰ろうという選択をする。
がっつり食べるよりも酒を傾けながら食べたいと思った彼女が選んだのはクリームチーズの味噌漬けと冷酒だった。
クラッカーに乗せて食べているうちに眠気がどっかに行ってしまったワカコだった。
おいしそうな物をおいしそうに食べて飲むワカコがうらやましいとこのご時世のことを恨めしく思ってしまった。
酒飲みの彼女にとっても日々新しい発見があるんだろうなぁと読みながら思った。
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冬と酒と肴
一人酒が好きな女性が酒と料理を黙々と楽しむさまを描いたお話の第三巻。
最近通るたびに気になっていたおでんの屋台。
防寒ビニールが張ってあるため少し中に入りにくそうだったが意を決して突撃。
熱燗と一緒におでんに舌鼓を打つ。
用事のせいで変な時間にごはんを食べたためつまみ然としたものでちびちび酒を楽しみたいワカコ。
そんな彼女が頼んだのは熱燗とエイヒレだった。
年が明け年末年始に和洋問わずごちそうを食べつくしたワカコは普通のものを求めていた。
そんな彼女が頼んだのは筑前煮と芋焼酎の水割りだった。
お肉なのに優しい味に疲れた胃が癒されるのだった。
居酒屋に来たワカコはブリのお刺身を頼んでいた。
熱燗を飲んだあとに口に迎える柔らかさと丁度いい歯ごたえのあるブリを食べながら冬のおいしさを堪能するのだった。
正月太りをしたワカコ。
しかし食べたいし飲みたい欲は抑えられない。
そんな彼女が選んだのは山芋焼きと芋焼酎のお湯割りだった。
塩で味付けされただけの山芋と芋焼酎のおいしさを堪能するのだった。
酒の肴はおつまみだけとは限らず、その日のワカコは小説を読みながら飲むのだった。
そんな夜に酒に合わせるのは冷めてもおいしさの損なわれないきんぴらごぼうだった。
この作品の中に出てくる料理を家庭用にアレンジして晩御飯のメニューにしたいと思えるくらい、お酒がのめない人間でもするすると読める作品だった。 -
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一人で食べ一人で飲む
一人でお酒を飲むのが好きな村崎ワカコの酒とそれに合う料理を堪能する日々を描いた作品の第二巻。
四川麻婆豆腐がウリの店に来ていたワカコは山椒を利かせた本場の麻婆豆腐を紹興酒と楽しんでいた。
昔は香りが苦手だった本格中華もお酒と一緒に楽しめるようになったのだった。
スペインバルにやってきたワカコ。
目的はエビのアヒージョを食べるためだ。
グツグツと煮えたぎるアヒージョを前によく冷えたスパークリングワインで口を冷やしアツアツのエビを堪能するのだった。
ひと様が食べているものを頼みたくなってくる時もあるワカコは、ある店でアスパラの串揚げを頼む。
揚げ物には定番のビールを頼んだワカコはまずはソースの前に塩でいただく。
人前で発表する仕事を終えたワカコは緊張する体をほぐしたいと思っていた。
あったかいお酒を頼んだ彼女は晩酌にアサリの酒蒸しをオーダーする。
立派なナス田楽を前にしたワカコはすっきりした日本酒でまずは喉を潤す。
その後田楽をいただくワカコ。
なす自体はとても淡泊なのに油との相性は最高だと改めて実感する。
あるお店で鱧の湯引きを頼むワカコ。
他の魚ではあまりしない調理法のハモを堪能するワカコ。
キリリと冷えた日本酒もより一層進むのだった。
お酒は飲めないけど、読んでいるだけで出てくるメニューを制覇したい気分になった。
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酒と肴
酒飲みの女性の村崎ワカコが一人で飲みたいもの、食べたいものを心ゆくまで堪能するお話の第一巻。
ある居酒屋に入ったワカコは焼鮭と冷たい日本酒を頼む。
焼鮭の皮は特に日本酒に合うと思う彼女だったが、他の客は焼鮭を頼んでもごはんとセットで食べるようで……。
休日カジュアルな格好でお散歩をこころゆくまで堪能したワカコはある店に入りビールを一杯頼む。
その後彼女がオーダーしたのは焼き鳥だった。
メニューになんでもありそうな店に入ったワカコはだし巻き卵とぬる燗を頼む。
家でも食べることが多い卵焼きだが、層が圧倒的に違うのだった。
今日明日と誰にも会う予定のないワカコはギョウザを食べるために専門店へ来ていた。
今のうちにニンニクを食べておきたい彼女はビールと餃子を堪能する。
それは自分とのデートといってもよいものだった。
慣れない業務に忙殺されたワカコは普段よりもいいものを食べようと思っていた。
それは朴葉の香りがするお味噌で焼いた牛肉だった。
お酒があまり飲めず、どちらかというとご飯が好きなタイプなので出てくる料理全部ご飯で掻っ込みたい気分だったが、ワカコにとっては私みたいな人間の方が理解できず、酒と料理のマリアージュを日々楽しんでいるんだろうなぁと思った。