佐久間裕美子のレビュー一覧
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遥か昔から人間は自然の恵みから糸を紡ぎ、編み上げることで生活を豊かにしてきた。あまりに自然な営みすぎて、いつの時代から編み物をしていたのかはっきりわからないくらい、人間にとって編み物は常に歩みをともにしてきた存在らしい。
時代によって、編み物が持つ力はさまざまな変遷を遂げていく。自然と人間を繋ぐ役割や、戦地で愛する人の命を守る衣服になったり、編む行為自体が祈りや癒しの役割を果たしたり、権力への静かな抵抗運動の原動力にもなってきた。
そして、編み物の力の影には常に女性たちの存在があった。これだけ歴史に影響を与えてきた大きな力の存在が広く知られていないのは、女性が社会を支え続けてきた事実を多くの男性が無視してきたように、編み物が持つ力、女性達の力を社会が軽んじ、見過ごしてきたからだろう。
今、編み物をする人が増えているのは、これまで見過ごされてきた、社会を支え、権力に静かな抵抗を続けてきた存在に気づき始める人が増えているから…だと思いたい。 -
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編み物の持つ力。私の名前は「編子」という。名前負けしてはいけないと思い、小学校高学年ぐらいから編み物を始めた。主にかぎ針編みが得意。棒針も時々やるが凝ったものは編まない。単なる趣味の域を出ないものだと思っていたが、編み物にこんな歴史があったとは。内容は主に欧米の近現代史にスポットがあたっている。
縄文時代の縄模様。そしてどうやらそれぐらいのむかしから「あんぎん・編衣」というものがあったらしい。機織り以前のことだ。道具は編み針のみ、そして糸があれば編める。民衆の手仕事の象徴となるのはわかる気がする。さて、これからは編むための糸の自給についても考えていかねばならないのではと、読み終えてぼんやりと思った。 -
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編み物について知らないことがたくさんあった。
特に、ヨーロッパで戦時中に戦地の家族などに靴下などのニットを女性たちが編んでいたことや、ニットスパイの存在など編み物にそんな過去があったのかと驚いた。
戦地にいる家族や恋人にニットを編むのはどんな気持ちだったのか、平和な現代日本において趣味として編み物を編んでいる私からしたらそれは想像もできない。
それから、編み物を編みながらその編み地を暗号に使ってスパイ活動をした当時のニッターはどんな気持ちで編んでいたのだろうかと思う。命を懸けて編み物をするなんて言うのも想像すらできない。
他にも、数学的方程式を視覚化するためにかぎ針編みで模型を編んだりと、私が想像する編み物からはかけ離れたところでも、編み物の可能性があるのだと知った。
社会問題に対する抗議としての編み物もある。
私自身それには賛同しかねるが、それも編み物の一つの可能性であることは否めない。
また、よく知られているように編み物にはヒーリングの効果もある。
編み物の色々な歴史や可能性を知ることができた。
翻訳がいまいちで読みにくかったのが唯一の難点だ。
巻末に面白そうな編み図がいくつか載っているので、編んでみようと思う。 -
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hip hipster 珈琲を飲むにも、買い物するにも、スターバックスやウォルマートのような大手チェーン店や量販店は避け、地元の個人経営の店を好み、健康志向で、添加物や保存料が入った食料を嫌う。服装も、大量生産された商品でなく、古着や個人経営のブランドの商品を好む。ネルシャツ、ヴィンテージ風味の鼈甲縁のメガネ、タトゥー、コンバースまたはバンズのスニーカー。ヘアスタイルは床屋カットが優勢。電話はiPhone、コンピュータは必ずMac、テクノロジーの恩恵は享受しながら、アウトドア、ガーデニングが好き。政治や社会への関心が強く、圧倒的にリベラル寄り。自己表現の一環として音楽やアートを嗜み、価値観は主流に与する事なく自分のものを持っているが、パンクやヒッピーと言ったかつてのカウンターカルチャーの旗手とは違い、主流と共存しながら自分の商売や表現を通じて自己の価値観を主張している。文化の嗜好に於いて先鋭的なセンス、主流に対する対抗的、アウトサイダー的要素を持つ。それが「ヒップ」な人。
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こういう時代に自分はどう生きればいいのか、という問題が常に自分の頭の片隅にあった。ライフスタイルやファッション、ものづくり、旅といったテーマを追いかける職業の中で、時流に流されないで本物をよりすぐる、つまり、簡単に消費されたり捨てられたりしないものを伝えようという気持ちでやっていたとしても、「消費」によって廻り続ける巨大な資本主義システムの中で歯車のひとつとして働いていることは否定しようもない事実だった。だからこそ、生活と仕事の両面で「責任あるやり方」を追求して「ゼロ・ウェイスト」にも挑戦したし、サステイナビリティの最前線や地球環境に配慮したものづくりをさがしては取材し、懺悔の気持ちを込めて、消費者としての目線から見た生活革命の本をあらためて書こうと思っていたのだった。その作業の中で自問し続けたのは、自分はどんな消費者でありたいか、という問いである。
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ネタバレ講演会で豆塚エリさんが紹介されてた本です。面白かったです。
前作「ヒップな生活革命」より後のアメリカを舞台に、作者がご自身や周りの女性たちについて書かれたこちらの本のほうがわたしは好みでした。前作は違う世界の話の印象を強く持ってしまったので…。
「自分の進む道は自分で選ぶ」、当たり前のようで難しくて、今でも(これが正しいのかわからん)と思ってしまいます。でもこう進むと決めたので全うするしかないです。進みたい道やりたいことが変わったら、軌道修正かければよいです。あの時ああすれば〜みたいなのは考えても仕方ないのでそれはしないし。
「コミットするシングル生活」、大事。幸福も継続しないなら不幸も継続しないので、折り合いつけてこれからも生きてゆきます。読めて良かった本でした。