佐久間裕美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アメリカもついに人口の中心値が40をこえてきた。すなわち中年化していく。次の世代にどうしようか?を考える人が大半をしめてくる。そして金融危機などをへて、新しい消費層が台頭。それについて整理した本。
金融危機をきっかけに「生きる」ということをあらためて考え直した人が増加。
かつてのパンクやヒッピーといったかつてのカウンターカルチャーの旗手たちとの違いは、主流と共存しながら、自分の商売や表現を通じて自己の価値観を主張していること。
こういう層をヒップ(hip)」「ヒップスター(hipster)」と命名。
無駄を出さない、責任ある食べ方」
たとえばうちでは、牛をまるごと1頭購入します。無駄がない -
Posted by ブクログ
自画自賛に終始する書きっぷりが鼻持ちならなくてあまりいい印象を持っていないこのシリーズだけれど、この本はその色合いがやや薄く(まったくないとは言えない)、興味深い内容だったのでそれなりにおもしろく読んだ。
現象としては、リーマンショックがもたらした経済的損失が価値観にまで影響を及ぼして、ウォール街の外で雨後の筍のごとく「小さい経済」が生じ始めている、ということらしい。
そういう流れが、食やファッションやいろんなところで起こっているよーという本。
一方で、そのムーブメントの流れの中で売られている割高な商品は、高額なファッションブランドの服を買うことや、高いレストランで食事をとることと本質的に -
Posted by ブクログ
最近よく聞く、ポートランド中心の西海岸の文化と、その背景について分かりやすく解説。米国ではサブプライム危機を背景に、価値観の変化が起きた。消費一辺倒の文化に抵抗し、現代のITなどもうまく取り入れつつ、自分らしく等身大の生き方を追求する「ヒップスター」文化。その最初の啓発メッセージを発信したのが、パタゴニア社のイヴォン社長だったというから納得。
いま、日本に起ころうとしていること、これからの社会作りで関わっていきたいことがまさに書かれていたから読めて良かった。アメリカの文化シフトが20年後に日本に訪れる、という説もあながち間違いじゃないのかもしれないな、と。