佐久間裕美子のレビュー一覧
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ネタバレ「食べ物が安かったら誰かがどこかで損をしている」と言われてどう感じるでしょうか?
もしかすると、「別に自分は損してないしどうでもいい」と感じる人が居るかも知れません。また、「可哀想だとは思うけど、それが資本主義なんだから仕方ない」と感じる人も居るかもしれません。でも、その損をしている人が自分の身近に居る人だったらどう感じますか??
…みたいな説教くさい話は一切書いてなくて、ただただ、「お金があれば誰でも手に入れられるようなものを持つことはちょっとダサいよね」「そんなストイックにはやれないけど、テクノロジー革命の恩恵はしっかり受けつつ無理の無い範囲で自分らしさを見つけていきたいよね」「全部の -
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アメリカでは少しずつ、「パーパスドリブン」な企業、長期的な持続性を重視する考え方が浸透しつつあるという内容があったが、日本では少なくとも自分の見える範囲ではこのような企業はかなり少ないような気がするが、アメリカの動きに倣ってこれから増えてくるのだろうか?
最後の章の、自分の生活の中でのサステイナビリティというところでは、サステイナブルのタグが付いている商品が本当にそうとは限らない、また、マーケティングに利用しているだけかもしれない。こんな時代に何を買えばいいのかわからない。そのジレンマに対する筆者の答えは、一つ一つの取引を考えながら行うこと、と言うのは納得した。 -
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現職の大統領が狂信的な支持者をそそのかして議事堂になだれ込ませ、それをパーティーミュージックが流れる場所から画面越しに眺める。暴徒たちの浮かれた調子が闇を際立たせてちっとも現実味がない。こんなことが起きるのは、せいぜいゴッサムシティくらいのものだと思っていた。
よく映画のクライマックスで、正義の鉄槌を喰らった悪党が断末魔の叫びとともに化けの皮を剥がし、醜い獣の姿をさらしてのたうち回るシーンがある。対岸の大騒動はもとより、今まで通りの嘘やごまかしでは太刀打ちできないウイルスの猛攻に、あっけなく無能さをさらすこの国の舵取り役の醜態も、政治の世界が正気を取 -
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佐久間さんの「ヒップな生活革命」でブルックリン等に起こっている新しいライフスタイルに、とてもポジティブな息吹を感じて楽しく読ませてもらった。
新著は、ちょっと違った切り口の作品。
佐久間さんが、ニューヨークに約20年生活する中で、自分や自分の友人達、とくに逞しく生きる女性達について綴ったエッセイ。
自分のヒストリーを曝け出すことを意識しているのではないかと思ったが、特にトランプ時代における女性像、逞しく生きる女性像とは、飾ることの対極にあるものなのだろう。
「ヒップな生活革命」を読んで、日本で活かせることが沢山あるのではないかと思ったが、この本を読んでも同じことを感じた。
ニューヨークの方が生 -
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ブルックリンに行くと、今まで経験したことのない、新しい息吹のようなものを感じる。本著は、その漠とした雰囲気を「ヒップな生活革命」として明らかにしてくれた。
著者は、長くアメリカに滞在し、現在、ブルックリンの住む。その実体験、インタビュー等を通じた現場の生の情報から、変わりゆくアメリカ人の意識、そしてそこから生まれる新しい生活スタイルを「ヒップな生活革命」と名付けた。
ここで、著者は「新しいアメリカ人」を定義している。
一言で表現するのは難しいのだが、社会の歯車になることを嫌い、生活の充実感を重視し、人との繋がり、コミュニティを大切する。衣食住については、オリジナリティを大切にし、大量生産商品を